岡本太郎の作品も! クレパスの魅力を再発見できる『巨匠たちのクレパス画展』
18/7/20(金) 8:00
岡本太郎 《鳥と太陽》 制作年不明 35.6×25.3cm サクラアートミュージアム蔵
7月14日(土)から9月9日(日)まで、東京・損保ジャパン日本興亜美術館で開催される『巨匠たちのクレパス画展』。大正から昭和にかけて日本画壇で活躍した巨匠たちを中心に、現代の作家たちのクレパス画を紹介する。
クレヨンとパステルの良さを兼ね備えた画材として、大正期に日本で生まれたクレパス。油絵のように重ね塗りをしたり、画面をこすったりひっかいたり。伸びやかで発色がよく、幅広い表現が可能なクレパスは、油絵具の入手が難しかった第二次大戦直後に多くの画家たちに注目され、次第に独自な画材として絵画表現に取り入れられるようになった。
同展では、サクラアートミュージアムの絵画コレクションから、クレパス開発と普及に関わった画家・山本鼎(かなえ)をはじめ、岡本太郎、梅原龍三郎、小磯良平、熊谷守一、猪熊弦一郎など、近代画壇の巨匠たち、そして現代の作家たちを含む100人を超える作家たちの約150点を展示する。
また、クレパス誕生のエピソードや、社会背景、歴史をパネルなども資料で詳しく紹介。懐かしい商品のパッケージや、最多色700色のクレパスなども展示される。さらに、クレパスを手に取って画用紙に自由に絵を描くことができる体験コーナーも設置。子供のころに体験した以来という人も、絵を描く楽しさを思い起こすはず。
「子ども向け」としてしまうのはあまりにももったいない、味わい深いクレパスの世界を堪能してみてはいかがだろうか。
【開催情報】
『巨匠たちのクレパス画展—日本近代から現代まで—』
7月14日(土)〜9月9日(日)東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館にて開催
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