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今村夏子の小説「こちらあみ子」映画化、井浦新と尾野真千子が出演

ナタリー

21/5/11(火) 15:00

左から井浦新、尾野真千子。

今村夏子の小説「こちらあみ子」が映画化。井浦新と尾野真千子が出演することがわかった。

「こちらあみ子」は少し風変わりな少女、あみ子の物語。優しい父、一緒に登下校してくれる兄・孝太、 書道教室の先生で新しい子を宿している母、 憧れの同級生のり君といった周囲の人々と、彼らを困らせる純粋で素直なあみ子の姿を通して、滑稽な人間たちのありさまを描く。

あみ子、のり君、同級生の坊主頭、孝太ら主要な子役は演技経験の有無を問わずオーディションで選考。2回目のオーディションが、5月下旬にロケ地の広島で行われる予定だ。井浦と尾野はあみ子の両親役で出演する。監督を務めたのは、今村の小説「星の子」を映画化した大森立嗣を助監督として支えてきた森井勇佑。「こちらあみ子」が監督デビュー作となる。

森井は「『こちらあみ子』が初監督作品になることは、自分にとっては必然的なことだと感じています。覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません」とコメント。大森、野尻克己、今泉力哉の応援コメントを下記に掲載した。

「こちらあみ子」は7月に広島でクランクインする予定。製作応援を目的としたクラウドファンディングがMotionGalleryにて実施される。

森井勇佑 コメント

僕がHi8のビデオカメラで遊び始めたのは、中学1年生の頃でした。
友達3人くらいと「男プロダクション」と名乗り、高校を卒業するまで30本ほど遊びで映画を撮りまくりました。
たいていの友達はカメラの前に立つだけで恥ずかしくて笑ってしまいます。でもそんな中でなぜか、ほとんど笑わずカメラ前で堂々と立っていられるヤツがいました。
そいつはぶっきらぼうで、ときどき奇行もするので、学校では浮いた存在でした。でも映画に出るのはすごく好きだったようで、「次は何をとるんや」「映画はとらんのか」としょっちゅう催促されました。今思えば、そういうヤツだったからこそ、存在が面白く、僕らも映画を撮りつづけたのだと思います。
「こちらあみ子」をはじめて読んだ時、僕はあみ子のことを友達のように感じました。
あみ子は面白いヤツです。その面白さをみんなに伝えたい。それは僕が中学生のときに思ったことと、きっと地続きなんだと思います。
それ以来、この小説を映画にしたいと強く思い続けてきました。あみ子という存在は、映画で撮るべきだと思ったのです。
「こちらあみ子」が初監督作品になることは、自分にとっては必然的なことだと感じています。
覚悟を持って挑みます。と同時に、最高に嬉しいです。ワクワクして仕方がありません。

大森立嗣 コメント

森井は僕の映画の助監督をやっていて、映画を支えてくれていました。
映画が本当に好きで、彼は映画に救われているように僕には見えました。
映画監督になったら、今度は映画を、救ってください。
自分のことはさておいて、映画に携わる人や、観客に向けて、愛を注いでください。
だけど、その前に皆様からの応援が必要なようです。
次は彼が映画を通して皆様に愛を降り注ぎます。

野尻克己 応援コメント

森井勇佑は映画を愛するとても純粋な私の後輩だ。
純粋な後輩が天才作家、今村夏子のデビュー作で監督デビューする。
純粋と天才の掛け算。
デビュー作とデビュー作の掛け算。
誰からも歓迎される映画がこの世に出るに違いない。
余談だが、私の人生を賭けたデビュー作の助監督を森井に三度頼んだが三度断られた。
この間、断った理由を聞くとヘラヘラ笑って「覚えていません」と言われた。
そういう憎めない人間だ。そういう憎めない人間の人生を賭けた監督デビュー作。
誰からも愛される映画がこの世に出るに違いない。

今泉力哉 コメント

小説「こちらあみ子」が映画になると聞いた。見たいです。監督は同じ原作者である今村夏子さんの映画「星の子」で助監督を務めていた森井勇佑さん。撮影を、私が何度もご一緒した岩永洋さんが担当すると聞いた。おふたりは日本映画学校時代からの知り合いらしい。広島での主演オーディションの情報を聞き、わくわくした。すでに本気でいい映画にしようという気持ちが見える。クラウドファンディングの成功を影ながら祈っております。多くの人が支援してくださいますように。

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