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重岡大毅、闇に堕ち続ける野中を好演 『知らなくていいコト』ケイトが直面する尾高との現実

リアルサウンド

20/2/20(木) 6:00

 吉高由里子が主演を務める『知らなくていいコト』(日本テレビ系)が、2月19日に第7話を迎えた。

参考:柄本佑、たった一言でドラマを動かす声と色気 30歳を過ぎてにじみ出る人間的な魅力

 予告やリリースで伝えられていた通りに、野中(重岡大毅)は第7話にて、ケイトの父が殺人犯・乃十阿(小林薫)の娘であること、さらに杏南(秋吉久美子)との不倫関係からできた子ということから、「『週刊イースト』はいつもまっとうなことを書きますが、実は殺人犯の子供がそういう記事を書いているんですよ。違和感ないですか? 不倫の果てに生まれた子供が、不倫を糾弾してるんですよ」と暴露する。相手は『週刊イースト』より、格下雑誌『深層スクープ』。

 第8話の予告では、ケイトの件が掲載され、編集部は騒然。尾高(柄本佑)に殴られた野中は、「尾高さんとケイさんの不倫がバレたら、もっともっと大変なことになりますから!」と情けない声で泣き喚く。ドラマ公式にも“クズ男”、“闇堕ち”と認められており、ここまできたら最終話までヒール役として突っ走ってほしいものだ。『これは経費で落ちません!』(NHK総合)で演じた山田太陽が、ハマり役として好評を博していただけに、そのギャップがまた話題になりそうだ。

 野中が他誌にケイトの件をリークしてしまうのは、彼女への歪んだ感情と嫉妬、さらに編集部内における劣等感によるものだ。第7話では、『週刊イースト』校了前日の多忙な編集部が映し出される。新聞や電車の中吊り広告における、紙面右側に書かれた大きな見出し「右トップ」が押さえられた。校了を目前に安堵する編集部にやってくるのが、ケイトが不倫騒動で記事にした棋士・桜庭洋介(田村健太郎)の妻・和美(三倉茉奈)。逆恨みから和美は、ナイフでケイトの脇腹を刺し、そのままトドメを刺そうとする。そこに颯爽と現れたのが、尾高(柄本佑)。背中を刺され、2人とも入院することになってしまう。『週刊イースト』は一転して事件現場に。そして当然、右トップは『週刊イースト』襲撃事件の特集に差し替えへ。

 「『週刊イースト』は正義の味方ではない。婚外の恋に対しても誰も弾劾するつもりはない。不倫する側も不倫される側も我々にとっては同じ重さだ。『イースト』は人間のさまざな側面を伝え、人間とは何かを考える材料を提供したいと考えてる」という編集長・岩谷(佐々木蔵之介)のセリフが光る中、連載班として一人疎外感を感じた野中は、『深層スクープ』に連絡をする闇に落ちていくのだった。

 第6話ラストの鮮烈なキスが話題になったケイトと尾高は、その後、一夜を共にし、ベッドから起き上がってくる。バックハグからの「好き」。「罰が当たっても時々私と一緒にいて。何も望まないから」と甘えるケイトに、尾高は「そんな風にうまくは行かないよ」「俺そんなに器用じゃないもん。さりげなく両立なんてできない」と至って冷静だ。尾高には愛する妻と娘がいる。入院する廊下でケイトは尾高の家族とすれ違うこととなる。一気に現実を知るケイト。メールのやり取りにケイトは、

「生きてる?」(尾高)「生きてる」(ケイト)
「今どこ?」(尾高)「ウチ」(ケイト)

 と病室から嘘の返事を打つ。会いたい気持ちをグッと堪えて。第8話では、ケイトを取り巻く状況は一転。追う立場から追われる立場となる。乃十阿のもとに押し寄せるマスコミ。彼が起こした事件の“本当のコト”をケイトは突き止められるのか。(渡辺彰浩)

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