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岡田将生、『なつぞら』現場の師匠は山口智子 「お芝居って自由なんだなと教えて下さる」

リアルサウンド

19/6/1(土) 6:00

 広瀬すず演じるヒロインのなつが上京し、北海道から東京に舞台を移した『なつぞら』(NHK総合)。朝ドラではヒロインの生活の拠点が移動するとともに、彼女を取り巻く環境の変化が描かれるが、そこで最も影響を与えることになるのがヒロインの周囲の人々だ。

 子供の頃に生き別れ、消息が不明だったなつの兄・咲太郎。大人になった咲太郎を演じる岡田将生に、10代の頃から目指していたという朝ドラ出演への思いと、「学ぶことが多い」と語る大先輩・山口智子との共演について話を聞いた。

【写真】咲太郎(岡田将生)となつ(広瀬すず)の思い出の天丼

■「存在そのものが絶対的に一番」

ーーなっちゃんと再会して天丼を食べるシーンは感動しました。

岡田将生(以下、岡田):再会のシーンはやっぱり嬉しかったですし、どんどん役と自分がリンクしていく感覚があります。役が自分に近づいているのか、僕が役に近づいているのか分からなくなるくらい、なつと話してると無意識にお兄ちゃんの気持ちになっていくんです。出来るだけ自然体で芝居をしたいから、現場の空き時間もなるべく一緒にいるようにしているんですが、なつと対峙すると、自然とお芝居モードになるんです。すごく良い関係でやらせてもらっています。

ーー広瀬さんの印象はいかがですか。

岡田:誤解がないように伝えたいのですが、広瀬さんを見ていると「人って年齢とかじゃないんだな」と思うんです。いろんな先輩に、カメラが回ったら先輩後輩関係なく対等だとよく言われているんですが、それがまさによく分かる現場だなと。広瀬さんは真ん中にどっしりといてくれて、お芝居も現場の雰囲気も引っ張ってくれて、本当に素敵な女優さんだと思います。

ーーご自身はお姉さんと妹がいるそうですが、役とリンクして感じる部分はありますか。

岡田:似てきますね。僕の妹への思いと、咲太郎のなつへの思いはたぶん違いますが、存在そのものが絶対的に一番というところは変わらないんじゃないかな。咲太郎の場合、一度は別れて、再会するところから始まるから、その思いはよりいっそう強いですよね。広瀬さんに対しても、大丈夫かな、疲れてないかな、とか、どこかお兄ちゃん目線で見ている自分がいたりはします。

ーー寅さんとさくらみたいな感じなんですかね。

岡田:あ、それはちょっと言わないでください。確かにそうなんですけど、それを言われてしまうとプレッシャーになるので(笑)。はじめにそう言われた時に、それは難しい注文だなと思いながら、応えられるようには頑張ってはいるんですけど……。

ーーすみません。なるべくフラットな目で見るようにします。

岡田:いえいえ(笑)。

■「温かい目で見てほしい」

ーー咲太郎の東京での家族・岸川亜矢美さんを演じるのは山口智子さんですね。

岡田:大先輩ですね。お芝居って自由なんだなと現場で教えて下さる方です。僕はどうしても一つに固めていくところがあって、この役はこうだ、とか理詰めしてしまうのですが、山口さんを見てるとそんなことはどうでも良くて、本当に一瞬一瞬を生きていて、それが芝居だと見せてもらっている気がしています。すごく楽しくて、学ぶことがたくさんあるんです。フラットな状態で演じた方がいいんだな、ということを最近よく感じています。

ーー咲太郎の一番興味深い点はどこですか。

岡田:咲太郎は自分ではなく他人のために生きている人なんです。だから自分がどうこうじゃなくて、まず他人を考える。そういう生き方はすごく興味深いなと思います。僕もそうでありたいんですけど、どこか自分中心で回っている部分もあって、咲太郎とは全然違って。だから、演じる部分でも、まず他人の気持ちを考えてからお芝居するように心がけているんですが、意識してやってみるとすごく面白いです。

ーー咲太郎は歌とタップが好きという役柄で、子供時代を演じた渡邉蒼さんが華麗なタップを披露していましたが、岡田さんはその辺りはどんな感じに?

岡田:そこはちょっと、コメントは控えさせていただきたいと……。

一ー(笑)。

岡田:元々歌もダンスも本当に不得意で、心の中で「嫌だ!」って叫んでたんですけど(笑)。でも、今回のキャラクターの一つのパーツとして面白いなと思ったので、時間がある限りは練習して、僕なりに頑張らせていただきました。あと、去年からずっと座ってる稽古が多かったので、立って動けるのがすごく嬉しかったです(笑)。すごく楽しんでタップをやらせてもらって、動きと音がハマっていくと爽快感があるんです。咲太郎はこのリズムで生きてる人なんだなということを知れた部分はありました。温かい目で見てほしいです(笑)。

ーー視聴者に、ここを楽しんでほしいという部分はありますか?

岡田:朝ドラのように半年間放送されることになると、いろんなところで話が絡まっていって、なつや周囲の人たちが成長していく姿が本当に素敵なんです。大森(寿美男)さんが書く物語のあたたかさに朝から癒されるし、勇気をもらって元気になれる。僕自身もびっくりするような展開がいくつもあって、それも楽しみにしていてほしいです。

ーー100作目の朝ドラとして、今までの朝ドラの歴史を背負うという一面もあるかと思いますが、その意気込みを聞かせてください。

岡田:他の朝ドラも本当に素敵で、僕も『なつぞら』を盛り上げていきたいし、ヒロインを支えたいです。そして皆さんの記憶に残る作品にしたい。僕自身に関しては、咲太郎という役をいろんな方々に愛されるようにしたいなと思っていて、現場でも目標があるんです。皆さんから今は「咲太郎さん」と呼ばれるんですけど、終わる頃には「咲ちゃん」って呼んでもらえるようなキャラクターにしたいです。

(大和田茉椰)

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