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愛憎をぶつけ合う2人の女…「DAU. ナターシャ」新写真8点公開

ナタリー

21/2/7(日) 14:00

「DAU. ナターシャ」新場面写真

「DAU. ナターシャ」の新たな場面写真8点が公開された。

イリヤ・フルジャノフスキーとエカテリーナ・エルテリが監督を務めた本作は、「ソ連全体主義」の社会を再現するプロジェクトの映画第1弾。秘密研究都市にあるカフェで働くナターシャの目を通して、スターリン体制下の監視社会を描く。

新写真にはナターシャと、彼女の同僚オーリャの姿が。母娘ほどに歳の離れた2人が親しげに会話を交わす様子や、嫉妬から取っ組み合いの喧嘩をするさま、酔いつぶれてまっすぐ立つこともできないオーリャ、KGBの取り調べ中に涙を拭くナターシャなどが写し出されている。

ナターシャを演じたのは、オーディションにより「DAU」プロジェクトに参加することになったナターリヤ・ベレジナヤ。ナターシャのキャラクターはベレジナヤ本人の経歴をもとに構築されたが、事前に与えられた役のプロフィールを除くと、その演技の大部分は即興だったという。約8カ月間セットに滞在していたベレジナヤは、役を演じていると感じていたのかという問いに「95%の時間、私は私でした。カメラが止まったあと、本当の自分に戻る必要がなかったのです」と答えている。

一方、オーリャ役のオリガ・シカバルニャにも、本人のプロフィールをもとにした役柄が与えられた。ベレジナヤは「オリガと私は、毎日多くの時間をともに働きました。私たちは親しくなり、彼女は自分にとって妹のようでした。そしてほかの姉妹関係と同じように、愛があるのと同時に、怒りや苛立ちもありました。オリガはときどき迷惑で、頑固で、それがナターシャとオーリャの喧嘩につながりました」と明かした。

「DAU. ナターシャ」は2月27日より東京のシアター・イメージフォーラム、アップリンク吉祥寺ほか全国で公開。

※「DAU. ナターシャ」はR18+指定作品

(c)PHENOMEN FILMS

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