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TVアニメ主題歌で注目のユニット エドガー・サリヴァン、癖になるポップサウンドはどう広がる?

リアルサウンド

19/5/29(水) 7:00

 エドガー・サリヴァン(以下、エドサリ)。この風変わりな名前の新鋭アーティストによる虹色のサイダーのようにスプラッシュするナンバー「WONDERFUL WONDER」の痛快なポップサウンドに注目したい。

エドガー・サリヴァン -WONDERFUL WONDER(Music Video)

 エドサリは、佐々木萌(Vo)と坂本遥(Gt)による、個の連帯である自由度の高いユニット編成の2人組。もともと、シンガーソングライターの佐々木を軸としたバンド5人組だったが、インディーズ時代の紆余曲折を経て3人組へ。そして2019年春、現在の2人組ユニットのスタイルへと至った。なお、ギターの坂本はTHEラブ人間(2015年〜2018年)でギターを担当していた経歴を持つ。

 坂本はクセが強く面白い人物だ。スティーヴィー・レイ・ヴォーンを敬愛し、Charに憧れるブルースに取り憑かれたロックンロールギタリスト。普段はとにかくよく喋り、熱量の高さを感じた。一方、佐々木は中田ヤスタカ率いるCAPSULEに大きな影響を受けたという。ジャンルにとらわれないサウンドを好み、キュートなルックスながら、時折、話題にサブカルチックな用語を織り交ぜるなど、個性的なキャラクターの持ち主。ともに1994年生まれだ。

 ターニングポイントは2019年4月1日。新元号が発表された日に、エドガー・サリヴァンは新メジャーレーベル<O EDO LABEL>を設立した。先行配信したメジャーデビュー曲「WONDERFUL WONDER」は、TVアニメ『みだらな青ちゃんは勉強ができない』オープニング曲に抜擢。テイラー・スウィフト「Shake It Off」にインスパイアされたであろうシャッフルビート、ニューウェーブセンスを感じさせながらもチアリーディングを彷彿とさせるポジティブサウンド。高揚感のあるメロディの心地よさ。一度耳にしたら脳内ループ間違いないだろう。

 TiKToKなどで拡散されるようになったきっかけとして注目したいのが、記事冒頭の“プチ超能力”が存在する学園風のダンサブルなMVだ。エドサリの2人は、まるで妖精のように学校に紛れている。ダンスの振り付けを、日本工学院ダンスパフォーマンス科の学生である水野美優、大塚万友梨が担当し、さらに、TikToker(動画サービス、TikTokで人気のユーザー)として“しゅうか”(TikTok ID:1230vs)、“よしやまれな”(TikTok ID:rena_dance_35_)を起用。学生やTikToker、モデル、俳優たちとともに、キュートな振り付けを披露したキャッチーな映像となっている。

 このMVでの試みは、新規リスナーへのフックをどう作るか? そんな問いへの回答だろう。思わずマネをしたくなるシンプルな振り付け、TikTokerと学生を掛け合わせるマーケットを広げる試み、思わず心踊るハッピーなポップビートと記憶に残るキャッチーなメロディ。リスナーへ、楽曲を楽しんでもらうための映像ツールをTikTok × YouTubeを活用して拡散する試みは、全方向に向けて戦略が組まれており隙がない。

 さらに、2019年5月29日には、日常のリアルとファンタジーが折り重なるメジャー1st EP作品『NEWS』をリリースする。きらめきのポップソング「今夜ステキになって」、ゴスペル風エモーショナルな「Cry me」、TVアニメ『みだらな青ちゃんは勉強ができない』オープニング曲「WONDERFUL WONDER」、パワーポップな「MILK(50%)」、ライブで盛り上がりそうな「Hello」など、注目の全5曲を収録。

 音楽の未来をアップデートする、エドサリ。必ずやポップシーンをひっくり返す存在となるだろう。

■ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
Yahoo!ニュース、J-WAVE、ミュージックマガジン、Spotify、LINE MUSIC、音楽主義などで書いたり喋ったり選曲したり考えたり。会員制サイト『BOØWY HUNT』で、関係者によるBOØWY伝説を裏付けるドキュメンタリー「BOØWY STORY ARCHIVE」を連載中。Spotifyで公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン』を毎週火曜日更新で選曲中。
https://twitter.com/fukuryu_76

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