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アイリッシュマン

19/11/27(水)

スコセッシの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は、70歳のじいさんが作ったとは思えないパワフルで不埒な傑作だったが、この作品はいわば大河ドラマのような味わい。血生臭くデンジャラスにもかかわらず、ゆっくりと、まるで人生のように進んでいく。そこにスコセッシの“老い”を感じるのだが、それはおそらく意識してのこと。ヤバいことに手を染めた男たちには、どんな人生の終わりが待っているのか、スコセッシはそれを描きたかったのだと思うからだ。 また、その流れは米国の近代の出来事に沿っているので、ギャング世界から見たアメリカ近代史的にもなっている。人生の終焉とアメリカ近代史をギャングを通して描くなんて、スコセッシにしかできないことだ。 余談ですが『ヒート』でちゃんと果たされなかったデ・ニーロ×アル・パチーノの共演がここで見事に実現。パジャマ着て同じお部屋で寝るなんて! ありがとうと言っておきます!!

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