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心理テストで今のあなたがまる分かり! 映画パーソナリティ伊藤さとり

アナタが大切にしている言葉は?

毎月連載

第27回

【問題】
ある夜、アナタが寝ていると突然、悪魔が囁きかけました。
「この5つの言葉を、お前が大切にしている順番に並べよ」
“愛情”、“誠実”、“喜び”、“情熱”、“平和”
さてアナタはどう並べますか? 2番目に挙げた言葉を教えてください。



この心理テストで分かることを説明します。

まず、最初に口にした言葉は社交辞令であり、アナタ自身というより、自分が人からどう見られたいかという願望です。

そして2番目の言葉こそ、アナタ自身が人に求めている大切な感情であり、人に対して欲しているものなのです。それを紫式部による平安時代を舞台にした『源氏物語』のキャラクターに当てはめて解説していきます。

Aを選んだアナタは
歴史上最強の色男“光源氏”

『源氏物語』の主人公である光源氏タイプのアナタ。生まれ持った美貌と甘い言葉で多くの女性を虜にした光源氏が追い求めたのは、3歳の時に亡くなった母からの愛でした。

アナタ自身も愛を欲し、人に愛されていることで安心感を覚えているのではないでしょうか? 好かれたいあまりに良い顔をし過ぎると八方美人と言われてしまう可能性あり!? 誰かに認められたいという思いより、大切なのは自分の悪いところも受け入れ、自分自身を愛することです。

そんなアナタには、セックスワーカーの女性たちの心の叫びを描いた『タイトル、拒絶』がオススメ。誰のために頑張っているのか? 承認欲求は誰でも持っているものであり、自分を愛することに気づかされます。

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Bを選んだアナタは
強き信念の持ち主“弘徽殿女御(こきでんのにょうご)”

天皇である桐壺帝の妃であり、朱雀帝の母。夫である桐壺帝が後に光源氏の母親となる桐壺更衣に心移りをし、怒りに震える彼女は、今の時代で言うなら被害者ですが、人に誠実さを求めるのは自然なこと。

アナタ自身も誠実でありたいと願っているからこそ、理不尽な対応への処理能力が苦手。人の弱さやずるさを理解しないと人間関係で疲れてしまいます。余計なストレスを溜めないよう引き際も肝心。

そんなアナタには、人の弱さや強さを子供の視点から知ることができるフランス実写映画『家なき子 希望の歌声』がオススメ。人間の生命力と不運の中にも希望を見出す心を養えます。

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Cを選んだアナタは
一途なロマンチスト天皇“桐壺帝”

妃が居ながら運命の人・桐壺更衣に出会ってしまい、身分の差も気にせずに愛を注いだロマンチスト。光源氏の父親である桐壺帝タイプのアナタは、夢中になったら周りが見えなくなることもあるのでは?

自分の心が楽しいことをモットーに生きるのは素晴らしいのですが、本能のままに行動し過ぎて、ときどき、人の心の痛みに気づかないことも。快楽に溺れ過ぎて、うっかりミスがあったら大変。人間関係もアフターケアを怠らずに。

そんなアナタには、人生を狂わせてしまった男を描いた『泣く子はいねぇが』がオススメ。自分の心ばかり見ていると、人の心の変化に気づけずに不運を招くという切なさが詰まっています。

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Dを選んだアナタは
恋に翻弄される浮き草“藤壺中宮”

桐壺更衣が亡くなり悲しみに暮れる桐壺帝のもとにやってきた結果、亡き母にそっくりなことから、血の繋がらない息子であるはずの光源氏にも女性として愛されてしまいます。

そんなモテ女タイプのアナタは、秘めたる情熱の持ち主。ドラマチックなことや、情熱を注いでくれる人に惹かれることも多く、刺激を求めがち。知らないうちに危険な恋に巻き込まれることもあり得るので要注意。甘い言葉には十分気をつけて下さい。

そんなアナタには、『あゝ、荒野』のヤン・イクチュン主演の恋愛ドラマ『詩人の恋』がオススメ。自分の知られざる恋心に気付づいてしまった男が、今の生活との間で揺れる感情を繊細に綴った韓国映画です。

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Eを選んだアナタは
育ちが良く優しい人柄“朱雀帝”タイプ

容姿端麗で教養を持ち合わせた光源氏という異母弟を持ったことで不運な恋をするも、心穏やかに光源氏に接する優しい人物。アナタ自身も争い事を嫌い、心穏やかに過ごして行きたいと切に願う平和主義者。人を妬んだり、負けず嫌いの人が苦手で、世の中から争いが消えることを日々願っているのでは?

繊細なので心無い人の言葉に過敏になりがち。疲れていると感じたらネットを見ない、危険人物から逃げるが勝ちです!

そんなアナタには、黒木瞳監督最新作、伊藤健太郎さん主演『十二単衣を着た悪魔』がオススメ。『源氏物語』の世界にトリップした青年の成長を恋を織り交ぜ、ドラマティックに描いています。

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今の時代に観て欲しい『源氏物語』の世界~『十二単衣を着た悪魔』

『十二単衣を着た悪魔』

もしも時代が違ったら?

内館牧子さんの原作を黒木瞳監督が映画化した『十二単衣を着た悪魔』のメインキャラは、『源氏物語』でのヴィランとなる弘徽殿女御(こきでんのにょうご)。桐壺帝の正妃で、息子を帝にしようと野心に燃えています。

紫式部が綴った彼女は、嫉妬に狂った恐ろしい女性のように思えたけれど、そもそも時代が違ったらどうなのだろう? そして弘徽殿女御側から見た『源氏物語』の世界はどうなのだろう? そんな疑問から生まれたであろうこの物語は目から鱗で、“今の時代に観て欲しい映画”でありました。

『十二単衣を着た悪魔』

平安時代の特殊な結婚

紫式部が書き上げた平安貴族の物語『源氏物語』の時代は平安時代。今とは違い、正妻は一人と決まりながらも、お妾(めかけ)さんは何人持っても良いとされておりました。

「美しい女性があの家にいるらしい」となれば、その家へお手紙を書いて会えるように頑張るのが当時の恋愛の仕方。しかも男性が女性のもとへ会いに来るというスタイルなので、女性はただひたすら愛する殿方が来るのを待つという状態。それは正妻になっても同じで、自分のところに夫が会いに来るのを待つ。だから“不倫”という言葉は成立しないのです。

時代が違えば見方も変わる

正妻の弘徽殿女御がもし、現代に生まれていたら一体どうなんでしょう?

愛する夫との間には可愛い息子もいるのに、別の女性にメロメロになり、そっちとも子供をもうけ、しかも男児出産となれば……。誰だって怒り心頭、腹立たしいに違いないでしょう。女の意地も生まれ、息子の未来を考えたらこのまま皇太子になれるんだから譲れない。

『十二単衣を着た悪魔』

現代ならば、お妾さんは不倫扱いになり、法で裁かれるのだからさまざまな選択も出来たでしょうしね。平安時代って女性が耐え忍ぶ恋愛を強いられた時代であり、女性が生きづらい時代だったのであります。

だけど男性だって生きづらかったはず。家柄が良いほど、家が決めた婚姻やらに縛られ、離婚だって困難。家のために結婚する時代だったから男女共に心労が耐えなかったでしょうし。おぉ、平安時代に生まれなくて良かったっ。

(C)2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー

プロフィール

伊藤さとり(いとう・さとり)

邦画&洋画の記者会見や舞台挨拶を週5回は担当する映画MCであり、年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介のDJ、ケーブルテレビ無料放送チャンネル×ぴあ映画生活×Youtube:動画番組(俳優と対談)「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、雑誌「シネマスクエア」コラムや、デイリースポーツでスターの魅力コラム連載、スターチャンネルで映画紹介他、TV、ラジオ、雑誌、WEBなどで映画紹介のレギュラーを持つ。心理カウンセリングも学んだことから映画で恋愛心理分析や心理テストも作成。

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