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尾上菊之助5年越しの夢が結実、歌舞伎「風の谷のナウシカ」で数々のシーン再現

ナタリー

19/12/5(木) 21:51

新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」より。指に噛み付くテトを「怖くない」となだめる、尾上菊之助演じるナウシカ。

新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」が、明日12月6日に東京・新橋演舞場で開幕する。それに先駆け本日12月5日、昼の部の公開舞台稽古が行われた。

1984年に劇場アニメ化もされた、宮崎駿によるマンガ「風の谷のナウシカ」。この新作歌舞伎では、映画版で描かれなかった全7巻におよぶ原作のストーリーが昼の部、夜の部通しで完全上演される。尾上菊之助がナウシカ役、中村七之助がクシャナ役を務め、脚本を丹羽圭子と戸部和久、演出をG2が担当した。

昼の部は、序幕「青き衣の者、金色の野に立つ」、二幕目「悪魔の法の復活」、三幕目「白き魔女、血の道を征く」による構成だ。序盤、映画版でも使用されているオープニングテーマが流れ出すと、紗幕の向こうには腐海をイメージした舞台美術や黒衣が操る蟲たち、巨大な王蟲の抜け殻が姿を現す。ナウシカの衣服が王蟲の体液で青く染まるさまは一瞬で衣装が変化する“引き抜き”、ナウシカと王蟲が心を通わせる様子は踊りで表現されるなど、歌舞伎ならではの演出でシーンが再現されていった。

初日に向け、菊之助と七之助はコメントを発表。菊之助は「魅力的な登場人物や壮大な世界観を、古典歌舞伎で表現したらどのような舞台ができあがるのか。試行錯誤の連続ではありましたが、古典の力を信じ、精一杯勤めますので、よろしくお願いいたします」と呼びかける。七之助も「クシャナという女性の葛藤を大切に演じていきたいです。そして私たちの愛している歌舞伎を観ていただき、楽しんでいただけるように力を合わせて勤めます」と気合いを込めた。

公演は12月6日から25日まで。なお映画館でのディレイビューイングも実施が決まっており、昼の部を上映する“前編”が2月14日から20日まで、夜の部を上映する“後編”が28日から3月5日まで、東京・東劇、新宿ピカデリーほか全国の映画館で行われる。ムビチケコンビニ券は12月19日10時にインターネットおよびローソン、ミニストップ店内のLoppiで発売。詳細は特設ページで確認を。

尾上菊之助コメント

大好きな「風の谷のナウシカ」を歌舞伎にしたいと思い立ったのは、いまから五年前のことでした。五年越しの夢が結実し、いよいよ明日初日の幕が開きます。魅力的な登場人物や壮大な世界観を、古典歌舞伎で表現したらどのような舞台ができあがるのか。試行錯誤の連続ではありましたが、古典の力を信じ、精一杯勤めますので、よろしくお願いいたします。

中村七之助コメント

あの名作漫画「風の谷のナウシカ」を歌舞伎にするという大きな挑戦に、菊之助のお兄さんをはじめ一座で取り組んでまいりました。立廻りや大仕掛けもたくさん盛り込まれていますが、なにより深いところで「いいな」と感じていただけるような作品になっていると思います。クシャナという女性の葛藤を大切に演じていきたいです。そして私たちの愛している歌舞伎を観ていただき、楽しんでいただけるように力を合わせて勤めますので、どうぞお楽しみにご覧ください。

新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」

2019年12月6日(金)~25日(水)東京都 新橋演舞場

(c)Studio Ghibli

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