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峯田和伸(銀杏BOYZ)のどうたらこうたら

峯田和伸ゼミ① ダーウィンの進化論の先にあるものは…

毎週連載

第88回

20/8/1(土)

本当は今年も、銀杏BOYZとしていくつかのフェスに出ていたかもしれないし、自分たちのライブも予定していたんですけど、全部延期や中止になってしまいました。残念だけど、でも、まだまだ新型コロナウイルスは収まってないからね。ここで我慢した分、いつかまた改めてライブでデッカい音を出したいと思っています。

夏フェスって、イベンターさんが企画したものもあれば、バンドとかアーティスト主導のフェスもあるでしょ。ああいうのがあるから「銀杏でも、銀杏フェスみたいなのをやったら面白そう」みたいな意見もときどき耳にする。でも、どうなんだろう……昔、GOING STEADYのときに「童貞ワールドカップ」っていう自主企画を下北沢のタウンホールでやったことがあるんだけど、お笑いコンビのカラテカを呼んだりして、これは面白かった。でも、今またああいうことをやれと言われてもできないからね。だから、今のところそういう構想は特にないです。

それだったら、ライブじゃなくて「僕はこう思います」っていう授業をやってみたいね。

世の中のこと、社会のことはもちろん、42歳の僕の哲学みたいなものを黒板を使って、みんなに教えるっていう。これはいっさいふざけないマジの勉強。これは是非やってみたいです。

僕ね、ダーウィンの進化論ってものに付け足したいことがあるんですよ。よく見るじゃん、最初は4足歩行の猿だったのに、だんだん段階をふんで人間に進化していったっていう。これにまず一石を投じ、付け足したいことがあるんです。

まずさ、ダーウィンの進化論ってつまり、僕のじいちゃんのさらにじいちゃんを、ずーっと遡っていったら、結局猿だったっていうことになって、それだけで終わってる。理論上、猿が太古の動物ってことはわかるんだけど、でもさ、動物園とか日光に行けば、太古の動物のはずの猿メッチャいるじゃないですか。つまり、現在にも、太古の動物が存在しているわけですよ。これが納得いかないんだよ、僕は。

それを加味して考えてみるとさ、猿の中にも「進化を選んだ一団」「特に進化を望まなかった一団」がいたんじゃないかと思うわけ。つまり、「進化を選んだ一団」は人間になって、「特に進化を望まなかった一団」はずっと猿のままで現代まで生息しているっていうね。

これだけを言うとさ、「そうですね。究極の進化の最先端に人間がいるんですよね」って思われがちだけど、違うんだ。太古の猿からかつて進化を望み、人間になった奴らがいるように、実は今の人間の中にも、どんどん進化を望んで人間を超えちゃった奴らもいるってことなんですよ。

だって、今でも猿がいるってことは、「過去が現在にもある」ってことでしょ。だったら、「現在に未来もないとおかしい」わけですよ、これ。

その人間を超えちゃった奴らっていうのが、どこに存在するかって言うとさ、これは地下で生活しているんですね。人間からさらに進化を望んだ奴らは、もう何十年、何百年も前に、すでに地下に潜って、地下の世界を作っているんです。

その地下に潜った奴らっていうのはさ、実は僕らの未来の姿なわけ。特にこの20年で、コンピュータがすごい発達して、それに合わせて人間の脳も急速的に動かすようになって、脳は進化し続けている。一方、頭が良くなっちゃった分、運動をしなくなったりして肉体は弱まってる。

人間って動かすところがやたらと進化して、動かさないところは退化するもんですけど、それがさらに進むと、頭だけが大きくて体だけが小さい奴ってことになりますよね。これ、何かって言うとさいわゆる宇宙人のことなんですよ。一般的に「宇宙人は宇宙にいる」と思われてるけど、実は地下にいるんだ。

でも、地下であっても光合成がないと生きられないからさ、すでに人工太陽みたいなものを地下世界で作ってる。ただ、あくまでも人工太陽じゃん? 地上にある天然の環境じゃないと育まれにくいものもあってさ。植物とかね。それを研究するために地下からヒューッと地上に現れて、植物のサンプルみたいなのを取ってまた地下に潜っちゃうんだ。

そういうサンプルを取りに来た地下世界の奴を、僕らがたまたま見かけちゃってさ「宇宙人を見た」「UFOを見た」みたいなことを言って大騒ぎしちゃってるわけですよ。 

地下の奴らは人間としての肉体は退化しまくった代わりに、もうとんでもない医学もあるし、理学も信じられないくらい発達してるわけ。空飛ぶ円盤だの、テレポーテーションだのなんて鼻クソほじるくらい普通にやってるんだ。

ただ、今言ったようにさ、地上にある天然の環境にはちょっと弱くてね。それはやっぱり理屈では超えられないところがあるから、ときどきサンプルを取りに地上に来ないといけないっていうね。

(峯田和伸ゼミ・次回につづく)

地上にはとんでもなく進化した奴らが住んでるんですよ!

構成・文:松田義人(deco)

プロフィール

峯田 和伸

1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZ・ボーカル/ギター。2003年に銀杏BOYZを結成し、作品リリース、ライブなどを行っていたが、2014年、峯田以外の3名のメンバーがバンド脱退。以降、峯田1人で銀杏BOYZを名乗り、サポートメンバーを従えバンドを続行。俳優としての活動も行い、これまでに数多くの映画、テレビドラマなどに出演している。


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