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杉咲花、103作目の朝ドラ『おちょやん』ヒロインに 昭和の喜劇女優の一代記を描く

リアルサウンド

19/10/30(水) 20:00

 女優の杉咲花が、NHK大阪放送局制作の2020年度後期第103作連続テレビ小説『おちょやん』のヒロインに抜擢され、東京の同局にて行われた会見に出席した。

参考:杉咲花、シマの娘・りくとして『いだてん』に再登場 「大好きな現場にまだまだいられる!」

 本作は、現在放送中の『スカーレット』、来年4月より放送の窪田正孝主演『エール』に続く 第103作目、大阪放送局制作としては44作目となる。大阪のお母さんとして親しまれた女優・浪花千栄子をモデルに、大正から昭和の戦前、戦中、戦後の激動の時代に芸の道を一途に歩んだ女性の物語を描く。タイトルの「おちょやん」とは「おちょぼさん」が訛った大阪言葉で、料亭などで働く小さい女中さんを意味する。

 脚本を務めるのは、現在NHKドラマ10で放送中の『ミス・ジコチョー ~天才・天ノ教授の調査ファイル~』や、『半沢直樹』『陸王』『下町ロケット』(いずれもTBS系)などの脚本を担当している八津弘幸。八津は、今の心境を一言で「恐怖」と表現し、「朝ドラというもののプレッシャーでビクビクしながら書いています」と言いながらも、「最初は、爪痕を残したいなと思って、1日の話を全130話で描く話とか、舞台を2050年の未来都市にするとか提案したんですけど、それは朝ドラ60年の歴史にもろくも打ち砕かれまして、一人の有名な喜劇女優の一代記を描くという王道中の王道をなりました」と笑いを交えながら、制作の経緯を明かす。

 制作統括の櫻井壮一は、杉咲をヒロインに起用した理由について「女優さんの話なので、ヒロインは演技力が非常に大事だなと思いまして、杉咲さんのイメージが固まってきました」と語る。そんな杉咲の魅力を「演技力という意味ではこの年代では突出した方で、お芝居の中にチャーミングさと力強さがある」と表現した。

 杉咲が演じる竹井千代は、大阪の南河内の貧しい家に生まれ、幼い頃に母を亡くし、父と弟と3人暮らしをする女の子。9歳の時に女中奉公に出された道頓堀で、芝居の世界に出会い、「女優になりたい」という思いを募らせていく。杉咲は千代の17歳から40代までを演じる予定とのこと。

 現在NHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』にも出演している杉咲は、「みなさんの大切な15分に、パワーと勇気をお届けできるようなヒロインになりたいです」と挨拶。杉咲は、本作が『とと姉ちゃん』以来2度目の朝ドラ出演となる。朝ドラにヒロインとして帰ってきたことについて、「これだけ長い期間スタッフ、共演者のみなさんとご一緒できる作品ってなかなかない」とコメントし、「それと同時に苦戦することもあったので、大変な作品なんだなというのを感じて、でもそれ以上に楽しさを感じていました。楽しい時間を過ごしながら最後まで丁寧に向き合っていけたらと思います」と前向きな気持ちを明かした。

 八津は、杉咲に期待することを聞かれると、「お芝居に関して僕が何か言うようなことではないので全幅の信頼を寄せています。この作品は会話劇を重要に考えているので、杉咲さんをたくさん喋らせて、ボケとツッコミみたいなところを見せてもらいたい」と意気込んだ。

(取材・文=安田周平)

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