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五輪代表OAは吉田、遠藤、酒井! A代表は23日間で5試合! 東京五輪&最終予選へいざ勝負!!

ぴあ

(写真左より)日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督、U-24日本代表・横内昭展代行監督 (C)JFA

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『東京2020オリンピック』に臨むメンバーが見えてきた。5月20日、『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選を戦うSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーとともに、オーバーエイジ3人を含むU-24日本代表のメンバーが発表されたのだ。日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督、U-24日本代表・横内昭展代行監督がオンライン記者会見に出席。まずは反町委員長と森保監督がA代表の活動について抱負を語った。

「最初のミャンマー戦はインターナショナルマッチデーではなく、国内の選手を呼べないので海外で戦う選手での活動となる。次の試合からはJリーグで活躍する選手が合流する形となった。我々は2次予選突破に向けていい位置にいるが、ミャンマー戦で勝点3を取って次に備えないといけない。このコロナ禍で活動ができること、みなさんへの気持ちをピッチで表現したい。最終予選へ向けていい強化をしたい」(反町委員長)

「コロナ禍の大変な中活動させてもらい非常にありがたく思う。まずは目の前のミャンマー戦に勝って、2次予選の突破を決めたい。その後の2試合もしっかり勝利して最終予選へ向かっていきたい。ジャマイカ、セルビアという素晴らしい相手を迎える『キリンチャレンジカップ』も選手の成長、チームの成長につなげるとともに勝利を前提に戦いたい。すべての試合一戦一戦ベストを尽くして戦いたい」(森保監督)

『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選・ミャンマー戦に臨むSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。
【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)
【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)
【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)
【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)

6月シリーズに臨む日本代表のメンバーは次の通り。
【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)
【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、佐々木翔(広島)、谷口彰悟(川崎F)、昌子源(G大阪)、山根視来(川崎F)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、小川諒也(FC東京)
【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、古橋亨梧(神戸)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、川辺駿(広島)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、坂元達裕(C大阪)
【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)

23日間で5試合という長丁場の活動のポイントを問われた指揮官は、こう答えた。
「まずベースの部分の確認作業をしっかりやりたい。どんな相手にも高いレベルで実践できるよう準備したい。ミャンマー戦から3週間の活動、なかなか集中を保つのも大変。選手には一戦一戦100%の集中と100%パフォーマンスを発揮してもらいたい。トレーニングを詰め込むのではなく、選手がフレッシュな気持ちで取り組めるよう練習や、オフザピッチの時間を過ごしてもらう工夫をしていかないといけない。メンタル面で疲労・疲弊があると体が動かない、トレーニングしても吸収することもできない、ケガのリスクも増える。日々のリフレッシュを念頭に置いて3週間の活動を考えていきたい」

ドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビア代表との対戦について質問が飛ぶと、ふたりはこのように返答した。
「この時期『EURO』が開催される。我々としてはヨーロッパのチームと戦いたいという希望があり、『EURO』に参加しない中で、最も強豪であるセルビアと交渉してきました。そうした中で、セルビアも監督が代わり、日本のことを熟知している監督ということで話が早く進んだ。日本のストロングもウィークも、十分にわかっている監督なので、拮抗したゲームになると思う。非常に楽しみにしている」(反町委員長)

「ストイコビッチ監督とはJリーグで何度も対戦し、選手時代の華麗なプレーを覚えている。監督になってからも選手にプレーの美しさと勝利へ貪欲に戦う姿勢を求めていると感じていた。ストイコビッチと日本で再会するのもうれしいし、お互いに国を代表して戦えるのも非常にうれしい。非常に力を持っているのがセルビア。その中でまず我々がしっかりと結果を出すこと。世界のトップトップの選手もたくさんいるので、選手たちには個々の局面で上回っていくこと、これからの成長につながるような経験を得てもらいたい」(森保監督)

また無所属で参加する浅野について、反町委員長は「日本にいて代表に備えている。我々としては代表に欠かせない選手という視点で選出している。代表活動には全力を尽くすことは約束してもらうし、彼のパーソナリティから考えて全力を尽くしてくれると思う。活躍してほしい選手のひとり」と期待を寄せた。

続いてU-24日本代表の活動について、反町委員長と横内代行監督がこのように語った。
「本大会が迫っている。今回の活動が最終選考という意味合いが強い。この期間に有意義な活動をしなければならない。横内代行監督には2試合を有意義に本大会につなげてもらいたいと強く思う。SAMURAI BLUEよりも活動期間は短いがその分色濃く、それがメダル獲得につながるように期待している」(反町委員長)

浅野拓磨(C)スエイシナオヨシ

「今回3月に引き続き、コロナ禍の難しい状況の中の試合を開催でき、感謝している。五輪まで日がないが、親善試合を無駄にしないよう、今回の活動が本戦に必ずつながるよう準備していきたい」(横内代行監督)

U-24ガーナ戦、ジャマイカ戦に臨むU-24日本代表のメンバーは以下の通り。
【GK】大迫敬介(広島)、沖悠哉(鹿島)、谷晃生(湘南)、鈴木彩艶(浦和)
【DF】吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、町田浩樹(鹿島)、旗手怜央(川崎F)、古賀太陽(柏)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)
【MF】遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、相馬勇紀(名古屋)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、三笘薫(川崎F)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、食野亮太郎(リオ・アヴェ/ポルトガル)、田中碧(川崎F)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)
【FW】林大地(鳥栖)、前田大然(横浜FM)、上田綺世(鹿島)、田川亨介(FC東京)

吉田、酒井、遠藤航のオーバーエイジの3人はメンバー確定か問われると、森保監督はこのように返した。
「基本的にはこの3人のオーバーエイジでいきたいと考えている。しかし何が起こるかわからないので、その時は臨機応変に対応する。オーバーエイジの選手はすべてのポジションでリストアップし、本人の意向を確認し、クラブとの交渉もした。オリンピックエイジは最後まで競争があるが、オーバーエイジの枠は競争ではいけないと思っている」

さらにオーバーエイジの3人について、森保監督は「誰がというわけではなく、3人とも絶対的な戦力。プレーで貢献できる、経験の浅い選手に影響力もある。プレー以外でも、オンザピッチでもオフザピッチでも背中で行動を示し、若い選手とコミュニケーションを取りながら彼らの成長を促してくれる選手だと思っている」と評価し、「A代表でレギュラークラスでやっている選手ならば、五輪世代に入れば活躍できるという中、今回の3人は試合を安定させることができる。GKから攻撃を仕掛ける時、攻撃を支えることもできる。攻守両方ができる。安定してリーダーシップを取ってくれて、安定してプレーしてくれるということで五輪世代が落ち着かせてくれる」と信頼感を口にした。

また森保監督はキャプテンについて「A代表のキャプテンがU-24に参加するので、そこは基本として考えたい。これまで中山雄太がキャプテンとして引っ張ってくれたので、中心として支える、まとめる役割を考えていきたい」と明かし、18名の最終メンバーについても「本大会に向けての選手は今回の活動メンバーが選考の場と考えている。オーバーエイジを含めた強化の場と考えている。すべてここで決められるという状況ではない場合もあり得るので、その場合はラージグループから選手を呼ぶという考え」と語った。

横内代行監督は仮想・南アフリカ戦となるガーナ戦について聞かれると「アフリカ勢とぜひやりたいとリクエストし、本大会前にガーナとできるのは意味がある。アフリカの選手は想定外のプレーがある。海外でプレーする選手はアフリカの選手とやる機会も多いが、国内の選手はまだまだ少ない。そういう意味でいいシミュレーションになる」と答え、選手の起用法について質問されると「競争は常にある。今回だけではなく、常に競争はある。この2試合で確実に出られる保証はない。(国内組のFW4人は)自分のチームでしっかり活躍している、自分の良さを出している4人。この国際親善試合を自分の良さをどれだけ出せるか見たいし、期待している」とコメントした。

吉田麻也(C)スエイシナオヨシ

A代表の『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選兼『AFCアジアカップ中国2023』予選・ミャンマー戦は5月28日(金)・フクダ電子アリーナ、タジキスタン戦は6月7日(月)・パナソニックスタジアム吹田、キルギス戦は15日(火)・パナソニックスタジアム吹田にてキックオフ。『キリンチャレンジカップ2021』ジャマイカ戦は6月3日(木)・札幌ドーム、セルビア戦は11日(金)・ノエビアスタジアム神戸にて開催。U-24日本代表の『国際親善試合』U-24ガーナ戦は6月5日(土)・福岡スタジアム、ジャマイカ戦は12日(土)・豊田スタジアムにて実施する。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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