17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン
20/7/24(金)
(C)2018 epo-film、Glory film
80年代前半のレニングラードと、ナチス・ドイツとの併合に揺れるオーストリアと、時代と舞台は異なるものの『17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン』も若者が成長していく姿を映画ならではの手法で描いた物語を楽しむことができる。
『LETO -レト-』の主人公はロックスターを夢見るヴィクトルだったが、『17歳のウィーン…』の主人公は心理学の三大巨匠ともいわれるジークムント・フロイト教授の教えを請いながら、恋に悩み、成長していく17歳の青年フランツ。
名優ブルーノ・ガンツ演じるフロイト(惜しくもこれが遺作となった)だけが実在の人物で、あとは作られた物語なのに、本当にその時代にタイムスリップしたような感覚に包まれる映画になっている。夢のシーンなどの幻想的な映像美も素晴しく、こういうオーソドックスな魅力を持った映画は、ある種の安心感を与えてくれる。
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