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「女の一生」本日開幕、主演・大竹しのぶ「泣かされるセリフばかり」

ナタリー

20/11/2(月) 12:18

前列左から風間杜夫、高橋克実、大竹しのぶ、段田安則、後列左から林翔太、銀粉蝶、宮澤エマ。

「女の一生」が、本日11月2日に東京・新橋演舞場で開幕。これに先駆け、昨日11月1日にゲネプロと初日前会見が行われた。

「女の一生」は、森本薫が文学座に書き下ろした、杉村春子の代表作。劇中では、少女時代に堤家に拾われ、やがてその家業を守ることになる主人子・布引けいの40年が描かれる。出演者には、けい役の大竹しのぶ、堤栄二役の高橋克実、堤伸太郎役の段田安則、堤ふみ役の宮澤エマ、堤知栄役の多岐川華子、堤総子役の服部容子、職人 井上役の森本健介、野村精三役の林翔太、堤しず役の銀粉蝶、堤章介役の風間杜夫が名を連ねた。なお、今回の上演版では段田が演出も担当する。

会見には、大竹、高橋、段田、宮澤、林、銀粉蝶、風間が出席。杉村が長年演じてきた主人公・布引けい役に初めて挑む大竹は「杉村春子さんが演じ続けたいと思われた理由が本当にわかります。それぐらい素晴らしい脚本で、自分のセリフだけではなく、みんなのセリフに本当にいい言葉がある」と戯曲の魅力に触れつつ、段田の演出について「細やかなところまで演出をしてもらえて、楽しい稽古でした」とコメント。さらに「この作品を通して、夫婦であり続けること、人生を続ける意味について『なるほどな』と考えさせられました。本当に良い芝居だと思います。泣かされるセリフばかり」と締めくくった。

段田からのダメ出しの量は1位だったと明かした高橋は、「明日の初日ですべてをクリアするために、“全集中”で乗り切りたいと思います。“女の一生の呼吸”で(笑)」と話す。段田は「明日から上演できることにワクワクして、楽しみなことが多い状態」と述べ、「大竹しのぶの布引けい、16歳から60歳前まで演じますが、これをしっかり無理なくできるのは日本広しといえども、なかなかいないと思います」と大竹の演技に太鼓判を押した。

風間は「段田さんは伸太郎という難しい役を兼ねているんですが、ご自分のお芝居も完璧に見せてくださいましたし、その合間に演出するのですから、大変な仕事だろうなと。ひたすら感心しております。本当に見事に役者と演出家をやり通しました」、銀粉蝶は「段田さんは伸太郎という私の長男役ですが、お稽古場では演出家としていらっしゃる。演出家のときはすごく細やかな、鋭く繊細な演出をされるんです。そんなときでもちょっと“弱い息子”のようなかわいらしさがあって、安心しました」と、それぞれ段田を称賛した。

宮澤は「どんな状況下であってもエネルギーを持って生きる、さまざまな人の生き様が、見ている側も演じている側もものすごく生きる活力をもらう作品になっているのではないかなと思っています」とコメントし、林は「僕はこの中で最年少なんですが、段田さん、しのぶさん、克実さん、エマさんよりも年上の役を演らせていただきます(笑)」と語り、「段田さんとは以前も舞台で共演させていただきました。『今回は、がさつなおっさんでいこう』とおっしゃっていただき、本当に細かくご指導くださって。段田さんのおかげで林翔太が演じる“野村精三”ができたんだなと思います」と段田に感謝の言葉を贈った。公演は11月26日まで。

「女の一生」

2020年11月2日(月)~26日(木)
東京都 新橋演舞場

作:森本薫
補綴:戌井市郎
演出:段田安則

出演

布引けい:大竹しのぶ

堤栄二:高橋克実
堤伸太郎:段田安則
堤ふみ:宮澤エマ
堤知栄:多岐川華子
堤総子:服部容子
職人 井上:森本健介
野村精三:林翔太
堤しず:銀粉蝶
堤章介:風間杜夫

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