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佐藤寛太の偏愛主義でいこう!

『軍艦少年』で共演した加藤雅也さんにインタビューしました!【後編】

第2第4月曜連載

第17回

今回は、前回に続き、絶賛上映中の寛太さんの主演映画『軍艦少年』で“父子共演”を果たした加藤雅也さんへのインタビュー後編をお届けします。大先輩と交わすアツい演技論や俳優論、ぜひ前編から続けてお読みください!

佐藤 クランクインする前に(一ノ瀬)ワタルくんと3人で、前回お話ししたような演技についてを話させてもらって、お芝居をするうえで当たり前のことを雅也さんに教えてもらいました。僕、ちょうどインする前に1カ月半くらいアメリカにいて、英語もあんまり話せないのにほぼ毎日演技レッスンに通っていたんです。向こうでは演技コーチをつけるのは当たり前だって話があるじゃないですか。

加藤 まぁ、お金がある人はね(笑)。

佐藤 メソッドがどんなものかを勉強したくてお金を貯めてアメリカに行っていたので、雅也さんと監督が話している内容をちょっと小耳に挟んで、俺もちょっと分かるなって思っていました。勢いだけじゃなくて、お芝居を紐解いて考えるというか。

加藤 論理的に、でしょ。それは必要なことだと俺は思うんだけど、日本はどっちかっていうと師弟制度があって、見て盗めって考え方だよね。

俺が寛太に教えるとしても、ある程度論理的に説明した方が早く分かるよね。そのうえでどこをどう自分で広げて感性を足していくかが重要なのに、「う〜んまだダメだな」って。言ってあげようよ!と思うよ(笑)。

「お前が一人前になると分かるんだよ」とか、謎かけみたいなことは嫌いなの。教えたからといって自分が負けるわけないやん、とも思うし。追っ手が来ない状況に安心するよりも、強い相手がいればいるほど自分ももっと上を目指すのが理想だね。

佐藤 それが業界全体のためにもなる。

加藤 そうそう。しかも教えたぐらいで簡単に分かるかどうかって問題もあるでしょ。ブルース・リーの本読んだからって、ブルース・リーにすぐになれるわけじゃないもん(笑)。

佐藤 教えてもらったときに自分がそこに到達していなくても、振り返ってみると種をまいてもらっていたなと感じることはあると思うんです。それこそさっきのセリフの話でも、「言いづらいから変えてください」って言うのは簡単じゃないですか。でもそうじゃなくて、このセリフを言うために自分はどう動けばいいんだろう、と考えるようになってきました。

他の現場で徳井優さんに言われたのは、しっくりきていないセリフだとしても、監督からの演出を受けてあたかも自分が思いついたくらいの技術でやれたらすごいよ、って。今回、(濱田)龍臣や(山口)まゆちゃんたち若い俳優さんとのシーンももちろん楽しかったんですけど、雅也さんたち大人の俳優さんに囲まれてお芝居をするときに、ヘラヘラしちゃうくらい楽しくて。

僕は自分の考えていることでいっぱいいっぱいで、それこそ台本を自分の形で覚えちゃっていて柔軟なところもなかったし、勢いだけで何もできなかったんですけど……。ただ雅也さんと向き合っているシーンとか、冒頭やラストで投げかけてくれた眼差しとか、そういうものが芝居を受けた側の自分に残っているんです。今後、共演を楽しんでもらえるようになっていけたらいいな、ってすごく思っています。

加藤 またやりたいよな。『軍艦少年2』な!

佐藤 この『2』は難しいです、って(笑)。

加藤 言うてたら、何とかなるかもしれへんやん! 今度は俺が死ぬねん。

佐藤 なんでやねん! そしたら海星が本当にひとりぼっちになっちゃうじゃないですか。

加藤 ひとりずついなくなって、最後は海星が死んで終わりやな(笑)。

※寛太さんから加藤さんへのインタビューはまだまだ続く! この続きはダウンロード無料のアプリ版でお読みください!

本連載の前身、佐藤大樹さん&佐藤寛太さんの連載はコチラ!

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