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ATOMIC MINISTRYは朝倉みずほとみんなのユニット

ナタリー

ATOMIC MINISTRYとしてパフォーマンスする朝倉みずほ。(撮影:畔柳純子)

ATOMIC MINISTRYの活動2周年記念イベント「BIG LOVE」が昨日7月26日に東京・新宿LOFTで開催された。

アトミニことATOMIC MINISTRYは、BELLRING少女ハート、THE 夏の魔物、THERE THERE THERESでの活動を経て、現在はSAKA-SAMAのサポートメンバーとして活躍している朝倉みずほのテクノユニット。2019年7月30日に行われたイベント「TRASH-UP!! 10th Anniversary 大TRASH-UP!!まつり 2019 AqbiRecといっしょ!」で正式なデビューを果たし、ベルハー時代から彼女をプロデュースしてきた田中紘治の手がける楽曲をライブハウスで元気に歌い続けてきた。

その2周年を記念して開催され、配信も行われた今回のイベントには、朝倉とライブで競演を重ねる2人組ユニット・NaNoMoRaLがスペシャルゲストとして登場した。「今日は全力で! 全力でお祝いしていきたいと思います!」という雨宮未來の言葉から「ビューティフルデイズ」でパフォーマンスを開始した2人は、ポジティブなエネルギーに満ちあふれた楽曲を連発。曲中に雨宮が朝倉への“BIG LOVE”を伝える場面もあり、場内は祝祭ムードでいっぱいになった。

転換時間を挟んで、この日の主役であるアトミニの出番へ。ハイテンションなテクノサウンドが流れるステージに、ポニーテールを揺らしながら飛び出してきた朝倉は、この日が初披露となる緑の新衣装に身を包んでいる。白を基調とした衣装でアトミニの活動を続けてきた彼女の新鮮な姿にファンが釘付けになる中、朝倉が手を挙げて宣誓する「protector」でライブは始まった。デビュー当時から変わらないアトミニの魅力は、朝倉の性格がそのまま表れた無邪気で自由奔放なパフォーマンス。楽曲の多くは振り付けが決められていないため、朝倉はステージをピョンピョン跳ね回り、有り余るエネルギーを発散させる。

マイクスタンドを持ち出して歌った「dear my tears」では、壁に体当たりし、なぜか側転にも挑戦。ステージにゴロンと転がったあと、ヨロヨロと起き上がり、泣き笑いのような表情で歌った。そんなコミカルな姿で笑いを誘う朝倉だが、10年近いキャリアを誇るベテランアイドルでもあり、長年の活動で培った勢いあふれるダンスも大きな武器。「sarabaparipi」ではSAKA-SAMAの振り付けも手がけるナンシーの考案したダンスを踊り、ダイナミックかつキレのある動きで観客を惹き付けた。

2周年ライブに呼びたいゲストを聞かれて、迷うことなく即答したという朝倉は、出演オファーを快諾してくれたNaNoMoRaLに感謝。会場に集まったファンや配信の視聴者にも「うれしいです! 本当にありがとうございます」と頭を下げ、「アトミニは毎日観てても、月イチとか、3カ月に1回とか、半年に1回とかでも、きっと楽しいと思うので、いつでも遊びに来てください!」と呼びかけた。ここで朝倉は「2周年ということで、いいお知らせを3つ! ウソです、1つ持ってきました。みんなが喜んでくれたらうれしいな」と笑うと、アトミニの2ndシングル発売が決定したことを発表。シングルはすでにライブで披露されている「is dead」「sarabaparipi」の2曲に制作中の新曲を加えた3曲入りであることを明かし、ピアノの旋律が印象的な新曲の一部を会場のスピーカーで聴かせた。この新曲にはまだ歌が入っておらず、朝倉もこのライブのリハーサルで初めて聴いたという。

2周年ライブの開催やシングルの発売がよほどうれしいのか、終始ご機嫌な朝倉は、おどけた調子で「どうぞー♪」と曲振りして「ハッハッハ!」と大笑い。後ろを向いて表情を切り替えると、2ndシングルに収録される「is dead」のパフォーマンスを開始した。この曲はほかのアトミニの楽曲とは大きく雰囲気が異なるダークなナンバー。自然とあふれ出てしまう笑顔を押し殺した朝倉は、ベルハーやゼアゼア時代の彼女を彷彿とさせる情念のこもった歌声とダンスで観客を圧倒した。

「is dead」で声を振り絞った朝倉は、続けて1stシングルの収録曲であり、KOTOが振り付けを手がけた「Electric Sheep」「BIG LOVE」の2曲を披露。「BIG LOVE」のイントロで「アトミニはテクノユニットだけど見た目は1人です! ユニットってなんだろうな? 1人もユニットって言うのかな? なんだろうな?って思ってる人も中にはいると思います! ユニットのもう1人はみんなです!」と語った朝倉は、観客1人ひとりに目線を配りながら思いを込めたパフォーマンスを届けた。

配信はここで終了したが、このあと会場では特別なパフォーマンスが披露された。暗転したフロアでアンコールを求める拍手が響く中、流れ出したのは玉置浩二のヒット曲「田園」。再びステージに登場した朝倉は、そのまま「田園」を熱唱し、観客は拳を振り上げる。パフォーマンス後には、お祝いの花束を持ったNaNoMoRaLも登場し、フリートークへ。なぜ「田園」を歌ったのか問われた朝倉は、Instagramでのライブ配信中にこの曲を練習したものの覚えることができなかったという経緯を話し、NaNoMoRaLの2人は「生で初めて『田園』聴いたからうれしかった」「今まで聴いた中で一番デカい音の『田園』だった」と盛り上がった。そして最後はみんなで一本締め。朝倉が改めて感謝の思いを伝えると、会場はファンの温かい拍手に包まれた。

なおYouTubeでは朝倉とNaNoMoRaLによるアフタートークを公開中。ZAIKOでは本公演の配信チケットが7月29日21:00まで販売されており、購入者は同日23:59までアーカイブを視聴できるので、見逃したファンはこちらをチェックしよう。

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