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「それからの街」リクリエーション版が開幕、額田大志「わからなさへの挑戦」

ナタリー

20/2/7(金) 15:37

TPAM2020フリンジ STスポットセレクションvol.3 ヌトミック「それからの街」より。(Photo by takaramahaya)

ヌトミック「それからの街」が、本日2月7日に神奈川・STスポットで開幕する。

本作は、2016年に第16回AAF戯曲賞を受賞した額田大志の「それからの街」を、大幅にリクリエーションするもの。劇中では、日本の団地に住む4人の男女の日常が描かれる。出演者には、青年団 / グループ・野原の串尾一輝、坂藤加菜、東京デスロック / ヌトミックの原田つむぎ、ヌトミックの深澤しほが名を連ねた。

開幕に際し、額田は「3年ぶりに戯曲を読み返したとき、今の自分とは考えていることも、言葉の扱い方も、音楽の価値観も、演劇への理解度も全てが違うなと思いました。もはや他人でした。でもそれは、理解できない他者に向き合うことかもしれないと思いました。加えて、過去をネガティヴに捉えるのではなく、受け入れて軽やかに迎え入れていきたいと思いました」と思いを語り、「結局、戯曲はほとんど書き換えずに臨みました。今回の創作は、わからなさへの挑戦になりました」とコメントしている。

2月8日14:00回にライター・音楽批評家の細田成嗣、19:00回に振付家・ダンサーの岡田智代を招いたアフタートークを実施。また10日14:00回の終演後には篠田千明が演出し、額田が出演する「『上演後にやる』リハーサル」が開催される。

上演時間は約1時間20分を予定。公演は2月11日まで。なお本作は「TPAM - 国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2020」の公募プログラム・フリンジに参加する「STスポットセレクションvol.3」にラインナップされている。

額田大志コメント

自分ごとで恐縮ですが、リクリエーションのために3年ぶりに戯曲を読み返したとき、今の自分とは考えていることも、言葉の扱い方も、音楽の価値観も、演劇への理解度も全てが違うなと思いました。もはや他人でした。でもそれは、理解できない他者に向き合うことかもしれないと思いました。加えて、過去をネガティヴに捉えるのではなく、受け入れて軽やかに迎え入れていきたいと思いました。作っていくうちに、あのときに持っていた切実さを思い出しました。あのとき抱えていた不安はいつの間にか消えていきましたが、あのとき書かれた言葉は残っていました。結局、戯曲はほとんど書き換えずに臨みました。今回の創作は、わからなさへの挑戦になりました。「それからの街」リクリエーション、どうぞごゆっくりお楽しみください。

TPAM2020フリンジ STスポットセレクションvol.3 ヌトミック「それからの街」

2020年2月7日(金)~11日(火・祝)
神奈川県 STスポット

作・演出:額田大志
出演:串尾一輝、坂藤加菜、原田つむぎ、深澤しほ

アフタートークゲスト

2月8日(土)14:00回:細田成嗣
2月8日(土)19:00回:岡田智代

「『上演後にやる』リハーサル」

2月10日(月)14:00回終演後

演出:篠田千明
出演:額田大志、有志の観客の声

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