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竹中直人、国際コンペ部門の審査委員長に 「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021」昨年に続きオンライン開催

ぴあ

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デジタルシネマにフォーカスし、今年で第18回を迎えた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021」のラインナップ発表会見が9月1日(水)、オンラインで行われた。

「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」は映像表現の可能性とエンタテインメント性を備えた作品を世界中から厳選し上映する、若手映像クリエイターの登竜門として有名な国際コンペティション映画祭。過去には『孤狼の血 LEVEL2』の白石和彌監督、『浅田家!』の中野量太監督、『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督、『岬の兄妹』の片山慎三監督など、日本映画界をけん引する監督を多く輩出している。

昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から安心・安全を第一に考え、9月25日(土)~10月3日(日)の9日間、動画配信サイト「シネマディスカバリーズ」でのオンライン配信で開催されることに。今年は3つのコンペティション部門(国際コンペティション、国内コンペティション長編部門、国内コンペティション短編部門)に104の国・地域から長編・短編合計1084本がエントリーした。

過去最多となる合計889本の応募から、厳正なる一次審査を経て10作品がノミネートされた国際コンペティションには、地中海に浮かぶマルタ、カリブの島キュラソーの作品が本映画祭初ノミネート。家族を守るため、決断を迫られる漁師の葛藤を描く『ルッツ』、キュラソーの伝統に惹かれていく少女の成長を見つめる『ケンザの瞳』が選出された。加えて、移民や難民の人々を取り巻く社会問題に向き合った作品がある一方、人生の選択や家族愛を描いた作品があり、ドキュメンタリー、サスペンス、コメディ、社会派ドラマなど、各国の監督がそれぞれの視点で現代社会を見据えた力作が揃った。

また、国際コンペティション審査委員長を俳優・映画監督の竹中直人が務めることになり、竹中から「どんな作品が集まってくるんでしょうね。すてきな映画がいっぱい、いっぱい集まってくると思います。心の奥底から、最高の映画に出会えること、とてもとても楽しみです。では、映画祭でお会いしましょう」とビデオメッセージが寄せられた。

同部門では竹中をはじめ、昨年、「Help! The 映画配給会社プロジェクト」の立ち上げにも携わった株式会社ザジフィルムズ代表取締役の志村大祐氏、インディーのアートハウス作品のみを扱うワールドセールス会社、Alpha Violetで共同代表を務める船戸慶子氏、映画業界誌「Variety」でアジア映画評論家チーフを務めるマギー・リー氏が審査にあたる。

国内コンペティションには長編6作品、短編8作品がノミネート。インド、フランス、カンボジアが舞台の作品や、本部門では初ノミネートの長編アニメーション『バトルクライ』など、日本映画の新たな可能性を感じさせる意欲作が顔を揃える。

株式会社鈍牛俱楽部代表取締役、プロデューサーの國實瑞惠氏が国内コンペティション審査委員長を務めることが決定し「昨年に続き、今年もまたコロナ禍でありますが、映画祭が開催されることに、大変喜びを覚えます。厳しい条件の中での撮影で皆さん大変ご苦労なさったと思いますが、今年もまた素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしています」とビデオメッセージを寄せた。

取材・文・写真=内田涼

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021(第18回)開催概要
■会期:2021年9月25日(土)~10月3日(日)<9日間>
■開催方式:オンライン配信 (配信サイト:シネマディスカバリーズ)
■内容:国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門、短編部門)
■主催:埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会
■公式サイト:https://www.skipcity-dcf.jp/
■シネマディスカバリーズ× SKIP シティ国際D シネマ映画祭特設サイト:https://cinemadiscoveries.co.jp/pub/skipcity-dcf2021

<関係者コメント>
■大野 元裕(SKIPシティ国際映画祭実行委員会会長/埼玉県知事)
次の世代を担う新たな才能の発掘を目的とするこの映画祭も今年で18回目を迎えます。コロナ禍にあっても、映画祭の目的を果たし映像産業の灯を絶やさないために、昨年に引き続き、今年もオンライン配信で開催することといたしました。今年は、104の国と地域から1,084本の作品が寄せられ、「国際映画祭」の名にふさわしく注目や期待を集めていることを嬉しく思います。海外に出掛けることがままならない状況の中、映画を通して「世界」に触れていただき、若手クリエイターの才能のきらめきを感じ取っていただければと思います。

■奥ノ木信夫(SKIPシティ国際映画祭実行委員会副会長/川口市長)
昨年初めての試みとなったオンライン配信では、全国で総視聴回数8,142回を記録し、今までご来場いただけなかったお客様にも、広く作品をご覧いただける機会となりました。コロナ禍の今だからこそ、ご自宅で、世界各国から厳選された映画の数々をお楽しみいただきたいと思います。また、今年の国際コンペティション部門の審査委員長は、俳優・映画監督として名高い竹中直人さんに務めていただきます。どの作品がグランプリに輝くのか、審査員の講評にもご注目いただきたいと思います。

■土川勉(SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 ディレクター)
コロナの影響は今年に入り、現在も一向に収束する気配がありません。しかしだからと言って、私たちの映画祭は立ち止まることはできません。何故なら、どんな状況でも映画の新しい才能は止まることなく次々と誕生しているからです。普段、私たちが訪れることのない国や地域からの映画、そして国内外の様々なジャンルの映画をお届けいたしますので、皆様にはこれらの映画を十分堪能していただけると確信しております。

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