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Kis-My-Ft2とA.B.C-Z、それぞれのアプローチ光るライブに コラボも見せた『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』Day4

リアルサウンド

20/6/20(土) 12:00

 6月19日、Day4を迎えた『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』。今回は、Kis-My-Ft2、A.B.C-Zの2組が登場した。

(関連:KinKi Kids、嵐、Kis-My-Ft2……コロナ禍でのジャニーズ活動&配信コンテンツに注目

 2008年に横浜アリーナで2組合同ライブを行った彼ら。今回は、およそ12年ぶりとなるスペシャルコラボステージも披露した。

■Kis-My-Ft2
 これ以上ないほどに、ファンを見つめて構成したライブだった。

 ローラースケートを履いて登場した7人。風に翻る衣装がステージに映える。花道を駆け抜け、センターステージで円を描く姿は、これぞ“Kis-My-Ft2”だ。

 今回、盟友・A.B.C-Zと同日のライブであることを見越してか、続けざまに懐かしい曲を披露した。なかには、この日のために振りを付けた曲も。まるでデビュー当時にタイムスリップしたかのような構成は、ファンの胸を熱くさせた。

 ステイホーム期間中、無料コンテンツとして過去のライブ映像を惜しみなく公開してきた彼らだが、今回は有料オンラインライブ。だからこそのプレミア感があった。

 ずっと応援してきてくれたファンに向けて見せる、特別なステージ。そして、新たに飛び込んできてくれたファンを、さらに深いキスマイの世界へと引き込んでゆくステージ。

 ラストには、自身らが作詞した、ファンへの想いと感謝がつまった曲をセレクト。歌詞にあるとおり、彼らの愛情は〈不器用〉かもしれない。それでも、いつだってまっすぐファンに届いている。「白」の電飾が、想いに応えて揺れる、ペンライトのように見えた。

 Kis-My-Ft2となって15年、しかしそれ以上の時間をともに過ごしてきたと語るメンバー。同じだけの景色を見てきたファン、これから先を一緒に歩んでいくファン、すべてのファンへの想いを、短い時間のなかで伝えきった。

■A.B.C-Z
 サプライズの連続となったステージだった。パフォーマンス初披露の人気曲に加え、完全未発表の新曲を3曲披露。ツアー当日を思わせるようなまるで読めないセットリストに胸が躍った。

 オープニングからファンを煽りまくり、新曲「さぁ生きまくれ!Wonderful life!」では、タオルを使ったこれまでにないパフォーマンスも。

 ゆるく不思議なMCを含め、ジェットコースターのように緩急が激しい彼らのライブ。そのめまぐるしさが、わくわくに変わってゆく。

 ジャニーズイズムの系譜を継ぐグループといえるA.B.C-Zには、実に良曲が多い。ジャニーズのファンであれば、誰もが刺さるような曲を数多く歌っている。

 新曲「BAD GAME」も同じくだ。特効のなかでガシガシと踊るパワフルなナンバー。続く「ささいなことが」は、優しい歌詞が心を温めるミディアムバラードで、いずれも完全未発表の新曲だ。ラストには、橋本良亮の力強いかけ声が横浜アリーナに響き渡った。

 『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』4日目にして初めて、これでもかというほどの新曲ラッシュを披露したA.B.C-Z。Kis-My-Ft2のアプローチとの対比もおもしろく、彼ららしく駆け抜けた30分はあっという間だった。

 新曲については、詳細の発表を待ちたい。

■A.B.C-Z×Kis-My-Ft2 スペシャルコラボステージ
 総勢12人、ずらりと並ぶとさすがの迫力だ。楽しむことが大好きな彼ららしく、パフォーマンス中もあちこちで笑顔がこぼれている。

 ライバルであり同志であったA.B.C-ZとKis-My-Ft2の“エビキス”。トークはまるで同窓会だ。彼らだけが共有している思い出を、大きな声で笑い合う。懐かしくもあり新鮮な“この時間”を、彼らが楽しんでいることが伝わった。その表情を見ているだけで、ファンは嬉しいものだ。

 ラストには、なんともニクい曲をセレクト。この曲を歌ってくれることを、心のどこかで期待していたファンも多いはずだ。エビキスがジャニーズJr.の先頭を走っていたころ……デビューを目指し、ギラギラとしていたあのころに、何度も踊ったあの曲。

 エビキスの青春のど真ん中にある曲を、大人になった彼らが歌い、踊りきる。彼らと同じ夢を追いかけていた当時からのファンにとって、今日の姿はこれ以上ないプレゼントだったに違いない。

 そして、あのころ彼らが見つめていた大きな背中……あの2人が、このステージを観てほほえんでいてくれれば嬉しい。

 このライブは、6月26日23時59分までアーカイブ視聴が可能。今から視聴券を購入した場合でも、期間中はアーカイブ配信を視聴することができる。

 本日20日20時からは、Travis Japan、HiHi Jets、美 少年、7 MEN 侍、少年忍者、宇宙Sixが登場。

 なお『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』における収益の一部は「Smile Up! Project」を通し、医療従事者向けの支援活動に充てられる。(新 亜希子)

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