“国家権力の暴走”描く、劇団チョコレートケーキ「一九一一年」10年ぶりに開幕
劇団チョコレートケーキ「一九一一年」より。(撮影:池村隆司)
劇団チョコレートケーキ「一九一一年」が、昨日7月10日に東京・シアタートラムで開幕した。
古川健が脚本、日澤雄介が演出を手がける「一九一一年」は、天皇暗殺を計画したとして、12名の社会主義者が証拠不十分なまま死刑に処された大逆事件を題材にした作品。本作は2011年に初演され、同年の佐藤佐吉賞2011で古川が優秀脚本賞、出演者の堀奈津美が優秀主演女優賞を受賞した。今回は約10年ぶりの再演となり、出演者には堀のほか、浅井伸治、岡本篤、西尾友樹、青木柳葉魚、菊池豪、近藤フク、佐瀬弘幸、島田雅之、林竜三、谷仲恵輔、吉田テツタが名を連ねる。
開幕に際し古川は「シビアな情勢下ではありますが、それでも劇団チョコレートケーキは強度の高い芝居をお届けいたします。110年前の日本で起こった国家権力の暴走。我々の描く大逆事件をぜひとも劇場で、映像配信で、目撃してください」とコメントしている。
上演時間は約2時間15分となり、公演は7月18日まで。なお、13日から15日までの14:00開演回では、登場人物にスポットを当てた一人芝居がアフターアクトとして披露され、千秋楽となる18日公演では、一人芝居3作が一挙上演される。
また本作は7月14日から8月15日までオンラインで配信される。配信には、客席から5台のカメラで収録した“スタンダード版”と、俳優がボディカメラを装着して収録した“アクターカメラ版”の2種類が用意される。視聴料金は税込3500円。
古川健コメント
いよいよ「一九一一年」が開幕いたします。シビアな情勢下ではありますが、それでも劇団チョコレートケーキは強度の高い芝居をお届けいたします。110年前の日本で起こった国家権力の暴走。我々の描く大逆事件をぜひとも劇場で、映像配信で、目撃してください。お待ちしています!
劇団チョコレートケーキ「一九一一年」
2021年7月10日(土)~18日(日)
東京都 シアタートラム
脚本:古川健
演出:日澤雄介
出演:浅井伸治、岡本篤、西尾友樹 / 青木柳葉魚、菊池豪、近藤フク、佐瀬弘幸、島田雅之、林竜三、谷仲恵輔、吉田テツタ / 堀奈津美
劇団チョコレートケーキ「一九一一年」配信
2021年7月14日(水)~8月15日(日)