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赤頬思春期が語る、“感性”を信じたユニットの音楽性と日本デビューへの思い

リアルサウンド

19/6/23(日) 12:00

 人気曲「宇宙をあげる」など、韓国内の音楽ストリーミングチャートで1位を記録し続け、1億ストリーミングを超える楽曲を7曲保有するなど“音源女王”の異名を持つ韓国の女性デュオ・赤頬思春期(BOL4)。彼女たちは全曲日本語詞に生まれ変わらせた日本デビュー盤『RED PLANET (JAPAN EDITION)』を6月5日にリリースしたばかり。その後、大阪と東京で行ったショーケースライブは大成功。今夏、『SUMMER SONIC 2019』への出演も決定するなど、日本でも人気急上昇中だ。自ら詞曲を手がけた、女子の気持ちを鷲掴みする歌詞世界やアコースティックでハートフルなサウンドについて、来日中のアン・ジヨン(1995年生まれ/メインボーカル)とウ・ジユン(1996年生まれ/ギター、ベース、サブボーカル、ラップ)に話を聞いた。

[MV] 赤頬思春期(BOL4) – 宇宙をあげる

純粋な感情のこもっている音楽をやりたい(アン・ジヨン) 

ーー2人はどうやって出会って赤頬思春期を結成したのですか?

アン・ジヨン(以下、ジヨン):ジユンちゃんとは高校の時のクラスメイトでした。名前が近いので出席番号も近くて、一緒になることが多かったんです。ジユンは面白い人で、そんなきっかけで親しくなりました。お互いの夢の話をしていたら、音楽活動という同じ夢を持っていたんです。しかも、ジユンは活動的な子で、すでにバンドをやっていたんです。そこに、歌が好きだったわたしが後からボーカリストとして入りました。

ーー学生時代、お互い第一印象はどんな感じだったんですか?

ウ・ジユン(以下、ジユン):ジヨンちゃんは、きちっと整えた髪型をしていて、とっても優しかったです。

ジヨン:ジユンちゃんは、ショートカットで大きなメガネをかけていました。洋服も、目玉が描かれているようなカワイイのを着てましたね(笑)。

ーー気になりますね(笑)。ユニット名、赤頬思春期は変わった名前ですが、名前の由来は?

ジヨン:高校生の頃に作った名前で、当時、わたし達は思春期だったので“思春期”という言葉が入っています。と、同時に思春期のような率直で純粋な感情のこもっている音楽をやりたいという思いもありました。そこに、可愛らしい“赤頬”というイメージを重ねてみました。

ーー日本でK-POPというと、TWICEやBLACKPINKなど、歌って踊れるダンスグループを思い浮かべる人が多いのですが、アコースティックなデュオである赤頬思春期は、自分たちで曲も作っていて驚きました。韓国の中ではどんな存在なのでしょうか?

ジヨン:私たちは、赤頬思春期がジャンル名だと思っています。どちらかといえば、シンガーソングライター系なのでポップな歌詞やメロディをリスナーと一緒に楽しんで、その結果、癒しや共感で繋がれたらいいなって思っています。

ーーアコースティックでポップな印象がありつつも、トラックのビートの跳ね方など、ヒップホップ的というかダンサブルな隠し味を感じました。

ジユン:嬉しいです。私たちの歌は、いつも面白い表現を心がけています。例えばラップとかコーラスとか、いろんな要素を混ぜ合わせていますね。

ーー今回、日本デビュー盤『RED PLANET (JAPAN EDITION)』では、全曲日本語バージョンで歌ってますが、歌ってみていかがでしたか?

ジヨン:日本語は、韓国語ではない発音があるので大変でした。でも、日本語にチャレンジするのは、いろんな表現もあって楽しかったですよ。

ジユン:慣れない発音があったので、日本のみんなへ伝わるのか不安もありました。でも、お会いする方々から、いい反応をいただけたので嬉しかったです。

赤頬思春期(BOL4) – 好きだと言って [Official Audio]

ーー気に入っている日本語のフレーズはありますか?

ジヨン:「宇宙をあげる」の日本語詞〈星明かり キミの胸に注ぎ 天の川つくって どこへでも飛んで行くわ〉ってところが好きです。韓国語で“天と地ぐらいに、君が好きだ”って表現があるんですけど、それを宇宙ぐらい好きっていう、キラキラした星や天の川をあげたいほど大好きって気持ちが伝わるかなと。

ーー今回、日本語バージョンでも「宇宙をあげる」がMV化されてましたが、赤頬思春期にとってこの曲は大事な曲なんじゃないですか?

ジユン:そうですね、韓国でも「宇宙をあげる」のヒットのおかげで私たちの名前が知られるようになりました。大事な曲ですね。

ーー「宇宙をあげる」のMVも、カラフルで遊び心あってとってもキュートでした。

ジヨン:日本語のMVは初めてだったので正直リップシンクが大変でした(苦笑)。でも、日本の感性に合うような内容にしようと心がけましたよ。

ジユン:内容的にも可愛いしポップだし、ユーモアもあって気に入ってます。

ーー日本の音楽のイメージってどんな感じですか? 

ジヨン:日本の方は音楽が上手ですよね。わたしも好きです。でも、私たちの曲を気に入ってくれるかが心配だったんですよ。今回『RED PLANET (JAPAN EDITION)』をリリースしたことで、共感してくれるファンの方に出会えて嬉しかったです。

ジユン:日本はいろんなジャンルのサウンドが豊富ですよね。バンドもいっぱいいますし、ヒップホップも人気ですし、私たちのようなアコースティックなユニットも人気があるじゃないですか? なので、赤頬思春期がどんなふうに記憶されていくかが楽しみです。

ーー好きな日本のアーティストは?

ジヨン:好きなアーティストはNujabesです。あと、最近は清水翔太さんや、あいみょんさんも大好きです。

ジユン:映画『君の名は。』が好きなので、RADWIMPSが好きです。映画やアニメのサントラも好きですね。日本にもよく旅行で行くのですが、CMで聴いた曲が好きで……。あ、名前を忘れました……。次回、お会いした時にお話しします(笑)。

ーー日本で共演したいアーティストなんていますか?

ジヨン:あああ、そうですね……。えっと、……今は自分たちだけで精一杯です(苦笑)。ちょっとずつ、ちょっとずつ(笑)。

ーー昨年、日本でもライブをやられてましたよね? どんなご感想でしたか?

ジヨン:昨年、初めてのライブをやらせていただいたのですが、想像以上に歌ってくれたり、リアクションが素晴らしくて感動しました。まだまだ、日本語をうまく喋れなかったのですが、みなさんが楽しんでくださったので楽しい思い出ですね。今年のライブも楽しみですよ。ドキドキ(笑)。

ジユン:韓国では、ライブ後にファンの方をハイタッチして見送る文化がないのですが、昨年のライブ後、皆さんと交流できたのが楽しかったですね。頑張って韓国語で挨拶してくれたり、韓国語で書かれた手紙をいただいたりしまして、とても嬉しかったです。

私たちの感性を信じて活動している(ウ・ジユン) 

ーーでは、ちょっと質問の方向性を変えまして、ジユンさんからみた、ジヨンさんの魅力を教えてください。

[MV] BOL4(볼빨간사춘기) _ Travel(여행)

ジユン:私たちの歌詞はジヨンちゃんが書いているんですけど、バラードなんかは、自分のことのように私自身が切ない気分になるんですよ。私の気持ちを代弁してくれるような歌詞が多いんです。そこがすごいですよね。

ジヨン:ジユンちゃんは、ギターもベースもラップも、いろんなことができるんですよ。長所ですよね。あと、ダンスも上手です(笑)。

ジユン:頑張りま〜す! ダンスも好きだから(笑)。

ジヨン:えっ、またライブでやるの!?

ジユン:秘密です(笑)。

ーーははは(笑)。メロディアスで耳心地の良いサウンドに心を奪われましたが、日本デビュー盤となるアルバム『RED PLANET (JAPAN EDITION)』の聞きどころを教えてください。

ジヨン:そうですね、「宇宙をあげる」は話したから2曲目から話しますね。「好きだと言って」は学生時代を思い出しながら聴いてほしい曲です。心がときめくし笑みがこぼれてくる曲です。「喧嘩した日」は、恋人同士が喧嘩した時、プライドの高い女の子の気持ちを表現してます。「You(=I)」は、好きな人と似ていたい乙女心を表現しています。「意地悪」は、好きな人の周りにいる女性に意地悪をしたくなる気持ちを歌っています。嫉妬ですね(笑)。「私だけダメな恋」は、癒しを与えたい思いで書いた曲です。共感してほしいですね。

ジユン:ジヨンの言っている通りですね。あと、「You(=I)」はライブで盛り上がる曲なので、YouTubeで振り付けを観てライブの前に覚えておいてほしい曲です。うん、可愛い曲です。練習してきてください(笑)。

ーー「You(=I)」のピアノの流麗なメロディの流れ方は、ちょっとジヨンさんの好きなNujabesを感じましたよ。

ジヨン:おお、嬉しいですね。繰り返しのリフレインのサビが多いので、一緒に歌いやすい曲です。覚えやすい曲ですよね。

ーーもともと、自分たちがアーティスト活動をする上で影響を受けたリスペクトしているアーティストはいますか?

ジヨン:エイミー・ワインハウスが大好きなんです。彼女の人生自体は悲劇的だったかもしれないんですけど、でも、彼女の音楽は自由で率直で、わたしが目指している音楽の理想ですね。

ジユン:わたしは小さい頃からたくさん音楽を楽しんできました。そんな全てに影響を受けています。最近は、YouTubeやストリーミングなどでいろんなアーティストの作品を探して観るのが好きです。あ、特にThe1975が好きです。今度ライブにも行きますよ。

ーー日本語はどうやって勉強しているのですか?

ジヨン:まだまだちょっとちょっと(苦笑)。とても難しいですけど、楽しい言葉ですよね。これから頑張って勉強します(笑)。

ジユン:わたしは日本旅行が好きなので、よく日本には来ているんですよ。でも、まだちゃんと話せないんです。

ーーははは、ちゃんと喋れてますけどね(笑)。

ジヨン:ジユンちゃんは「生ビールひとつ!」、「生ビールおかわり」を覚えましたね(笑)。私たちが生ビール好きだから(笑)。

ジユン:最初に覚えた言葉です(笑)。

ーービールいいね。もうすぐ夏ですし。日本に来たらどんなところで楽しんだりするのですか?

ジヨン:ひとり旅が好きなんですけど、東京、京都、大阪、北海道、沖縄に行ったことがあります。沖縄では、「Bom」のMVを撮影しました。あと、新幹線で大阪に遊びに行ったら途中で故障してしまって、電車が5時間止まったことがあります。大変でしたぁ(苦笑)。

[MV] BOL4(볼빨간사춘기) _ Bom(나만, 봄)

ーーわぁ、旅行なのにそれは厳しいっすね(苦笑)。

ジヨン:50年ぶりの事故だと聞きました(苦笑)。でも、日本の方が助けてくれたので乗り切ることができました。

ジユン:わたしも、大阪、東京、京都、札幌、福岡、沖縄へ行きました。日本語で話すのが楽しいです。日本語と韓国語のちゃんぽんなんですけどね。

ーーそうだ、これ聞きたかったのですが、赤頬思春期の楽曲を聴いていると、歌い回し=メロディへの節のつけ方にこだわりを感じたのですが。

ジヨン:ありがとうございます。細かいところでは、メロディをしっかり伝えたいので、コードは4つぐらいしか使ってないんですよ。なので、繰り返しな曲が多いかもしれません。

ーーそこが踊りやすい理由でもありますね。

ジユン:私たちの感性を信じて活動しているので、こだわりというよりはやりたいことをそのまま出している感じですね。赤頬思春期の曲を大事に聴いてくれてありがとうございます。

ーー今後、赤頬思春期として、どんなグループを目指そうとしてますか?

ジヨン:これをしなければって思いは特にないんです。でも、“思春期”のような考え方で自分たちが歌いたい曲を自由に素直にやっていきたいですね。もともと、ジャンルに対しても制限を設けてないので、新しい試みをどんどんやっていきたいです。

(取材・文=ふくりゅう(音楽コンシェルジュ) /写真=三橋優美子)

■リリース情報
『RED PLANET (JAPAN EDITION)』
【初回限定盤】¥2,778(税抜)
※Photo Book(24P)封入
【通常盤】¥1,852(税抜)

[CD]※初回限定盤・通常盤共通
1. 宇宙をあげる
2. 好きだと言って
3. 喧嘩した日
4. You(=I)
5. 意地悪
6. 私だけダメな恋

[DVD] ※初回限定盤のみ
1.宇宙をあげる(Music Video)
2.宇宙をあげる(MV Making Movie)

オフィシャルサイト

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