Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

SCANDAL、最新アルバムをライブで世界中に発信「一刻も早くみんなに会えることを願っています」

ナタリー

20/8/21(金) 23:35

「SCANDAL WORLD TOUR 2020 "Kiss from the darkness" Livestream」の様子。(撮影:ヤオタケシ)

SCANDALが結成14周年記念日である本日8月21日にオンラインライブ「SCANDAL WORLD TOUR 2020 "Kiss from the darkness" Livestream」を開催した。

3月から開催予定だったワールドツアー「SCANDAL WORLD TOUR 2020 "Kiss from the darkness"」を新型コロナウイルスの感染拡大状況を受けて中止を余儀なくされたSCANDAL。本日の配信ライブではツアーで披露予定だった最新アルバム「Kiss from the darkness」の収録曲を中心に全21曲を披露し、世界中のファンがその模様を見届けた。

アルバムジャケットの世界観を描いたオープニングムービーが終わり、映像が会場に切り替わると4人がステージに登場。映像からシームレスにつながるブルーの照明の中でSCANDALは「Kiss from the darkness」の収録曲「セラミックブルー」でライブをスタートさせた。マイクをつかみ取ったHARUNA(Vo, G)は「オーライ! 全員で最高の夜にしようね!」とファンに呼びかけ、人気曲「最終兵器、君」を熱唱。躍動感のあるカメラワークで切り取られた4人のパフォーマンスに歌詞を重ねる配信ライブならではの演出で視聴者を沸かせた。

MAMI(G, Vo)の疾走感あふれるギターフレーズが光る「瞬間センチメンタル」でHARUNAが「みんな、声を聞かせて!」とカメラの向こうに呼びかけると、コメント欄にはライブでシンガロングするパートの歌詞が次々に書き込まれる。曲が終わり大盛り上がりのコメント欄を見たHARUNAが「すでにコメントがすごいわ」とこぼし見つめる先には巨大なスクリーンが。ファンが書き込むコメントをメンバーがリアルタイムで見ていることが明らかになった。

HARUNAが「1公演だけでもライブストリームという形でみんなに届けられることをすっごいうれしく思います。今できる最大限のものをみんなに届けられたら。こういう状況になってしまってちょっとしんどいなと思うこともあるだろうけど、今日は私たちもみんなもこの時間だけは『ああ、幸せだった!』って思えるようなそんなライブを目指して全力を尽くしていきたいと思います。いろんな環境で自由に歌ったり踊ったりして最後まで楽しんでいってください」と思いの丈を伝え、MAMIが鳴らす甘酸っぱいギターサウンドから始まったのは「夜明けの流星群」。TOMOMI(B, Vo)とRINA(Dr, Vo)が紡ぐパワフルな四つ打ちビートに乗せて、HARUNAの力強い歌声が視聴者に届けられると、コメント欄は星や手を振る絵文字で埋め尽くされた。

ハッピーなラブソング「記念日」を弾むビートに乗せて披露したあと、SCANDALはHARUNAと親交の深い佐藤千亜妃がプロデュースを手がけたミディアムテンポの楽曲「NEON TOWN ESCAPE」をプレイ。夜の雰囲気をまとったサウンドにHARUNAの艶っぽい歌声が響き、SCANDALの新境地を見せた。「下弦の月」で4人で声を重ねたあと、SCANDALは編成をアコースティックセットにチェンジ。結成当初はバンド未経験だったこともあり提供曲を歌ってきたSCANDALが、初めてメンバーによる作詞作曲で制作した楽曲「Departure」をアコースティックアレンジで披露し、楽曲の新たな魅力をファンに伝えた。

ここでSCANDALは一息つき、コメントを拾いながらトーク。TOMOMIが「ひさしぶりのライブですっごいうれしいけど、みんなが目の前にいないと寂しいね」と話すと、HARUNAは「でもこの感じもいいよ。けっこう」と笑い、RINAも「うん。けっこういいし、バンドを14年間やってきてもまだ新しいことができてうれしい」と配信ライブという形をポジティブに捉えていることを明かす。本日はバンド結成日であり、RINAの29歳の誕生日でもあることからRINAを祝うコメントが寄せられているのを見つけると、RINAはファンとメンバーに感謝の言葉を伝えた。TOMOMIは「すごいね、14年って。ほめられたい」と素直な気持ちを述べ、HARUNAも「長いことやってきたね」と同じメンバーで14年やってきたことに感慨深げな様子だった。

コメントを拾いながらのトークを切り上げると、4人は武田祐介(RADWIMPS)プロデュースの「ランドリーランドリー」を披露。HARUNAがかき鳴らすアコースティックギター、RINAが叩くカホン、MAMIが鳴らすギターとグロッケンの演奏に乗せてTOMOMIは甘い歌声を響かせた。再びバンドセットの立ち位置に戻ったSCANDALはエモーショナルなロックチューン「ちいさなほのお」やエネルギッシュでスピーディなナンバー「Fuzzy」などを熱演。インタールードから始まったSASUKEプロデュースの「Tonight」では、打ち込みのリズムと生ドラムが合わさった複雑なビートの上で、HARUNAがオートチューンのかかった歌声を披露した。

プライベートレーベル・herの第1弾シングルとして発表したポジティブなロックチューン「マスターピース」を皮切りに、SCANDALは「A.M.D.K.J.」や「テイクミーアウト」「Flashback No.5」といったパワフルなロックチューンを連射。ライブ定番曲の「SCANDAL BABY」では、歌うHARUNAにMAMIとTOMOMIがフェイスガードを着用して寄り添い、新型コロナウイルス感染対策の万全なパフォーマンスを繰り広げた。HARUNAが「すっごい楽しかったです。でもみんなと一緒にやるライブが一番楽しいのを知っているので、また一刻も早くみんなに会えることを願っています」と語り、SCANDALは「Kiss from the darkness」のボーナストラック「月」を披露。失恋ソングでありながら、今の状況を彷彿とさせるような「離れ離れで思い合ってそれぞれの日々を照らしてゆこう」という歌詞が印象的なこの曲でライブ本編の幕を閉じた。

続々とコメント欄に書き込まれるアンコールの声を受けて4人は再びステージへ。ファンから届く絶賛コメントを拾いながら、HARUNAは「楽しかった? ありがとう。簡単に『またすぐに会おうね』とか『いつでもライブ来てね』って言える状況ではないけれど、いつでも気持ちはみんなのそばにいるつもりだし、みんなの毎日に寄り添って生きていきたいなと思っています。これからも皆さんよろしくお願いします」とファンにメッセージを伝える。加えて、この場を用意してくれたスタッフへの感謝の気持ちを述べ、「Kiss from the darkness」リリース後に発表した2曲の新曲を披露することを予告した。リラックスムードただよう「Living in the city」、前向きなメッセージを込めたロックチューン「SPICE」の2曲を熱演し、SCANDALはライブを終えた。

4人が退場したあと、配信は事前に収録された映像に切り替わる。映像の中ではSCANDALの結成15周年記念日である2021年8月21日に大阪城ホールでライブが開催されることが発表された。大阪城ホール公演の詳細は追ってアナウンスされる。

なお本日のライブの模様は、Streaming+で明日8月22日(土)23:59までアーカイブ配信中。視聴チケットは3000円で購入することができる。本日のセットリストをまとめたプレイリストも各ストリーミングサービスにて公開された。

「SCANDAL WORLD TOUR 2020 "Kiss from the darkness" Livestream」2020年8月21日 セットリスト

01. セラミックブルー
02. 最終兵器、君
03. 瞬間センチメンタル
04. 夜明けの流星群
05. 記念日
06. NEON TOWN ESCAPE
07. 下弦の月
08. Departure
09. ランドリーランドリー
10. ちいさなほのお
11. Fuzzy
12. FREEDOM FIGTERS
13. Tonight
14. マスターピース
15. A.M.D.K.J.
16. テイクミーアウト
17. Flashback No.5
18. SCANDAL BABY
19. 月
<アンコール>
20. Living in the city
21. SPICE

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む