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サッカー男子日本代表18名決定! 森保監督「金メダルを獲得するためのベストメンバー」

ぴあ

6月12日、ジャマイカ戦のU-24日本代表集合写真 (C)JFA

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金メダルを目指す18名が決まった。6月22日、『第32回オリンピック競技大会(2020/東京)』へ臨むU-24日本代表メンバーが発表となった。メンバー発表会見に登壇した日本サッカー協会・反町康治技術委員長とU-24日本代表・森保一監督は次のように抱負を語った。

反町技術委員長「ここまで来るのに長い道のりがあった。ここまでこれたのも各クラブの協力があったからこそ、感謝を申し上げたい。選ばれたメンバーが歴史を作り上げる。みなさんには応援してほしい」

森保監督「この『東京五輪』を目指して延べ90人が最大限努力してくれた。関わってくれた選手たちに、『五輪』を目指してくれた多くの選手に感謝したい。できるならばすべての選手を参加させたいが、18名と限られたメンバーでチームを編成しないといけない。メンバー選考は非常に難しい作業だった。我々は金メダルを目指している。金メダルを獲得するために現時点のベストのメンバーを選ばせてもらった。選手にはこれまで戦ってきた仲間の思いを胸に刻んで戦ってほしいし、日本のために全力を出し切ってほしい。残された時間、最善を尽くしたい。『五輪』では結果をもって応援してくれたサポーターに喜んでもらいたい。我々の戦いで励ましのエールになるメッセージを届けたい」

U-24日本代表のメンバーは以下の通り。
【GK】1大迫敬介(広島)、12谷晃生(湘南)
【DF】5吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、2酒井宏樹(浦和)、4板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、3中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、13旗手怜央(川崎F)、14冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、15橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)
【MF】6遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)、16相馬勇紀(名古屋)、8三好康児(アントワープ/ベルギー)、11三笘薫(川崎F)、10堂安律(PSV/オランダ)、17田中碧(川崎F)、7久保建英(レアル・マドリード/スペイン)
【FW】9前田大然(横浜FM)、18上田綺世(鹿島)
※バックアップメンバーはGK・22鈴木彩艶(浦和)、DF・20町田浩樹(鹿島)、21瀬古歩(C大阪)、FW・19林大地(鳥栖)。

選手の選考基準を問われると、森保監督はこう答えた。
「まず個で局面を打開できる、守れる。個の強さを持った上でチームのために走れる、仲間のために戦える選手を選んだ。『東京五輪』では酷暑の中で過密日程なため、複数のポジションをできる選手を選んだ」

指揮官は吉田、酒井、遠藤のオーバーエイジ(OA)の頼もしさをこのように語った。
「OAがディフェスラインや中盤に入ってくれることによってゲームがより安定して戦えることになったのは映像でも確認できたし、想像していたことがスムーズにピッチ上で表現できていた。でもまだまだ『東京五輪』で結果を出すためにはお互いの良さを100%発揮できるよう準備していかないといけない」

三笘、旗手、相馬の『ACL』組の合流時期と海外組の練習状況を質問されると、森保監督はこのように返答した。
「『ACL』は集中開催で戦うことになるので、疲労度の高い戦いになる。何が起こるかわからないので選手たちの状況は確認し、合流後どの程度疲労があるかは読めないが、しっかりリカバーしてもらって『東京五輪』に向けて戦力になってもらえればと思っている。海外組はフィジカルコーチにコンタクトを取ってもらい、個々で自主トレーニングをしてもらっている状況。また招集した際、いい形でつないでいきたい」

三笘に期待することを質問されると、森保監督はこう語った。
「三笘は個で局面を突破できるスペシャルなものを持っている。個で局面を突破してもらい、攻守で貢献してもらい、勝利を届けてほしい」

改めて指揮官は『東京五輪』での金メダル獲得を誓った。
「残された期間、最善の準備をして、選手には持っているものを出し尽くしてもらい、目標である金メダルを取りたい」

また、指揮官はメンバーから漏れた選手たちへのメッセージも忘れなかった。
「『東京五輪』は人生をかけられる大きな大会だが、ここがゴールではない。今回選ばれなかった選手にはこれからも成長していってほしい」

サポーターへのメッセージを求められると、このようにコメントした。
「日本代表、サッカーの応援をしていただき、ありがたく思っている。感謝しても感謝し切れないほど応援してもらい感謝申し上げたい。『東京五輪』でも一戦一戦勝利をサポーター、国民に届け、金メダルを獲得しともに喜べるようにしたい」

森保一監督(C)JFA

『東京五輪』メンバー発表後に川崎Fが『ACL』決戦の舞台・ウズベキスタンから取材対応を行った。三笘、旗手は以下のように意気込みを語った。

三笘「すごく身が引き締まる思い、昔からの夢だったのでうれしく思う。選ばれなかった選手の分までがんばらないといけないし、メダル獲得に貢献できるようがんばりたい。(対戦相手のイメージは)南アフリカは身体能力が高いイメージがある。フランス、メキシコは強豪で本当に隙を与えてくれないが、今の日本は能力高い選手が揃い、後ろも安定しているので、そういう試合ができれば。(『ACL』後に『東京五輪』があることについて)今は『ACL』にしっかり合わせていくことが大事、『五輪』と『ACL』、チームは違うし、緊張感も違うが、しっかりアジャストしていきたい。本大会ではどれだけボールを持てるかわからないが、スペースのない中ドリブルはひとつの武器になる。そこではがせばチャンスになるし、そこで取られればピンチになる。そういう勝負を左右する意識を持ってプレーしていきたい。こういう大舞台で結果を残せるか残せないか、今後を左右する。そういう緊張感の中でも結果にこだわってプレーしたい」

旗手「これまでフロンターレがやってきたことが評価されてうれしく思う。やる以上は優勝を目指してがんばりたい。すごくうれしい思い半分、優勝を目指してやらないといけないという高ぶりの両面ある。サイドバック(SB)をやっていなかったら今回メンバーに選ばれていなかっただろうし、SBでやったとことで自信になった。前のポジションを戻っても生かさせた部分もあるので、(鬼木達)監督に感謝している。まず試合に出たいので、どこのポジションでも試合に出たい。すべての試合が楽しみ。前でも後でもゴールへ向かうプレーを出していきたい。SBに出た時は失点しない。サッカーの醍醐味であるゴールを奪う、失点をしないということをやっていきたい。僕自身人生を変えるきっかけになる大会になると思うので、出るだけではなく、活躍したい」

6月12日・ジャマイカ戦後に久保はOA3人ついて「大会の構造的に3人までOAが入れるという理由を考えた時にやっぱり経験だと思うし、OA3人が入ることで試合も面白くなるし、大人のサッカーにもなるし、余裕が生まれる。今回の3人のようにすごくレベルの高い3人が入ったことで自分たちの底上げにもなる。融合と言うより助っ人外国人みたいな感覚」と言及した。

OAの3人も6月の代表活動期間に『五輪』への思いを口にした。
吉田「(『ロンドン五輪』3位決定戦・韓国戦は)自分のキャリアで悔しい試合は何試合もあるが、その中でも悔しさが残る試合であるのは間違いない。あと一歩でメダルを逃したのが今回のチャレンジにつながったし、『五輪』はメダル取ってなんぼ。オリンピアとメダリストの差はある。3回出てメダルを取れないのは情けない。18名しかいないので、ローテーションも鍵になる。日本の暑さ、連戦、ホスト国かなと思うほどの相手、まずは予選(グループリーグ)を突破することを一番考えないといけない」

酒井「想像してなかったが、選んでもらって光栄に思う。期待に応えられるよう覚悟を決めて臨んでいきたい。すべて、ピッチ上もそうだし、ピッチ外もそう。そこまでコミュニケーションを取って引っ張っていくタイプではないが、若い選手の得になるようにしていきたい。(『ロンドン五輪』では)僕は初戦のスペイン戦でケガをして動けなかったので、チームに迷惑をかけた印象しか残っていない。4位という結果だが、悔しさしか残っていない」

遠藤「自国開催ででき、すごく光栄なこと。選んでもらったチームに応えたいし、快く送り出してくれたクラブにも感謝。選ばれた想いと責任を持ってプレーしたい。リオの時に悔しい思いをしているので、この5年で自分がどれだけ成長したかを見せなければいけないし、若い選手たちにはピッチ内外でこういうプレーをするんだというものを見せられればと思う」

U-24日本代表は7月5日(月)から合宿へ入り、7月12日(月)・ヨドコウ桜スタジアムでの『キリンチャレンジカップ2021』U-24ホンジュラス戦、17日(土)・ノエビアスタジアム神戸での『キリンチャレンジ杯』U-24スペイン戦を経て、『東京五輪』を迎える。『東京五輪』では7月22日(木)・東京スタジアムでのU-24南アフリカ、25日(日)・埼玉スタジアム2002でU-24メキシコ、28日(水)・横浜国際総合競技場でU-24フランスと対戦する。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

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