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BOYSぴあSelection 第25回 神尾楓珠

神尾楓珠 Part1「好きになったら僕はすぐに『好きです』って告白します」

全2回

PART1

19/10/4(金)

今回のBOYSぴあSelectionは、ネクストブレイクの最右翼! 俳優の神尾楓珠くんが登場です。『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)の真壁役で一気に同世代の心を掴んだ神尾くん。吸い込まれそうな引力ある瞳と、あどけないはにかみ顔のギャップに、今や多くの女子たちがクギヅケ。10月4日(金)公開の映画『HiGH&LOW THE WORST』でも、“漆黒の凶悪高校”鬼邪高校の2年を仕切る中越役を好演し、ワイルドな一面を見せてくれています。
ミステリアスで大人びたビジュアルとは対照的に、普段の神尾くんは等身大の20歳そのもの。俳優界の“頂上(てっぺん)”を目指す次世代スターの素顔を前後編に分けてたっぷりお届けします♪

── 初めての『HiGH&LOW』シリーズ出演。演じてみてどうでしたか?

あの世界観に入るのが難しかったですね。今までの人生でああいう不良的なものにふれたことがなかったので。不良漫画とかも読んだことがなかったし、憧れもなかったから、本当、まったく知らない世界に飛び込んだ感じでした。

── 中越みたいな髪型になったことも?

なかったです。でも逆にあそこまで振り切った髪型のおかげでやりやすかったところはありました。たぶん普段の自分と変わらないようなビジュアルだったら、もっと難しかっただろうなと思うし。あのビジュアルのおかげで、スイッチが入りました。

── 不良らしさを出すために、演技面で工夫したことはありますか?

現場に入ったら、周りがみんなもうすでにそういう空気を出してくれていて。仕草とか言い回しも本物の不良みたいな感じで、それに自分も乗っかっていったところはありますね。

── 何と言っても見せ場は、鬼邪高校VS鳳仙学園の決闘シーン。現場はどんな雰囲気でしたか?

もともとお話がお話なんで、現場自体、常にピリッとしている感じではあるんですけど、アクションのときはまた空気がガラッと変わるんです。いつもよりもさらに緊張感があるというか、お互いいきり立っている雰囲気でした。

── じゃあ相当緊張したのでは?

そうですね。アクションシーン自体が初めてで。撮影の前からアクション稽古があって。そこでアクションの基礎を教えてもらったんですけど。カメラに合わせて動きの制限があったり、そういう最低限のルールを守るのに苦労しました。

僕自身、アクションシーンはそんなに多い方ではなくて。映っているところも、基本的には対戦相手の志尊(淳)くんがメインではあるんですけど。その中で、(志尊演じる)佐智雄の強さをどうやったら出せるかは特に意識しました。

── 映像的にもスケール的にもすごく迫力のあるシーンでした。自分以外のカットを撮っているときはどうされていたんですか?

モニターでみんなのアクションをチェックしていました。(轟洋介役の)前田公輝くんとかすごくうまいので、見ているだけでも勉強になるなって。

── あの決闘シーンを撮り終えたときは、どんな雰囲気でしたか?

自然とみんなから拍手が沸いて。あの鳳仙との高架下のバトルを撮るまでは、まだ鬼邪高のみんなともどこか探り合っているところがあったんですけど、あのアクションシーンを撮り終えたことで、みんながひとつになれたような感じがしました。

── 同世代の共演者が多いですが、現場ではどんなやりとりを?

よく話していたのは(中岡役の)中島健と(高城司役)の吉野北人ですね。わりとみんな仲良くなれましたけど、まだ探り探りだった頃に(泰志役の)佐藤流司くんがなぞなぞをしてくれたんですよ。

── なぞなぞ?

それこそ決闘シーンの裏でもなぞなぞをしていました(笑)。あとは水平思考ゲームっていう、「はい」か「いいえ」で答えられる質問をしていって、謎を解いていくクイズとか。そういうので遊んでいるうちに、少しずつみんなの距離が近づいていきました。

── なぞなぞはわりと解けました?

答えを知っているのが結構多かったので……(笑)。でもその場では知らないふりをしてやっていました。

── えらい(笑)。年齢的には、鬼邪高キャストの中でも年下組ですよね?

(芝マン役の)龍と(辻役の)鈴木昂秀が同い年なんですけど、誕生日で言うと僕が最年少でした。でもいちばん末っ子みたいだったのは、龍の方で。あんなにデカいのに、言葉選びが赤ちゃんっぽいというか、喋り方がふにゃふにゃしているんですよ(笑)。それでみんなにも可愛がられていましたね。お兄ちゃんポジションは公輝くんと流司くん。特にコミュニケーションに関しては、流司くんが中心になって回してくれました。

── では、ここからは神尾くん自身の高校時代のことを聞かせてください。

僕は、ザ・男子高生みたいな感じだったと思います。仲のいい男子メンバーとずっと行動してて、いつもふざけて笑い合ってみたいな。

── 青春の想い出と言えば、何が浮かんできますか?

もちろん文化祭とか体育祭とか、そういうイベントは全部青春の想い出なんですけど、それよりも浮かんでくるのは、ごく普通の日常の風景というか。僕たちはみんな部活に入っていなかったんですけど、やることもないのに最終下校時刻までずっと学校に残って、それこそなぞなぞをしたり人狼ゲームをしたり、そんなふうにダラダラと遊んでいたのが青春だったなって、今振り返ると思います。

── 友達と喧嘩をしたりは?

『HiGH&LOW』みたいに殴り合いの喧嘩はしたことないですけど。僕、風紀委員だったんですよ。

── 風紀委員! 『HiGH&LOW』の世界とは真逆ですね。

やる人がいなかったからやってただけなんですけど。授業中にケータイいじる人が嫌いで、注意をしたんですね。そしたら、クラスの女子たちと喧嘩になりました、しかも、うちのクラスは女子の方が多くて。男子5人で、女子が25人とかで。僕も別に本気で注意しているわけじゃないのに、すごい逆ギレされて。一時期はクラス中の女子が敵でした(笑)。

── 『HiGH&LOW』って男のカッコよさが凝縮された作品だと思うんですけど、神尾さんが思う“カッコいい男”ってどんな人ですか?

余裕がある人、じゃないですか。ちゃんと周りに気を遣えるとか。

── 神尾さん自身はどうですか?

僕は全然ダメです。まず気を遣えないんで。女性に対しても、サラダの取り分けとか各自で勝手に好きな量を取り分けたらいいのにって思うし、グラスが空いていてもおかわりは自分でするからいいよって思っちゃう(笑)。

── 芸能界で出会ってきた中で、カッコいいなと思う人は?

渡部篤郎さん。以前ご一緒させていただいたとき、現場に入ってから帰るまで本当にずっと余裕がある感じだったんです。何を言われても、さらっとできちゃう。そこがカッコいいなと思いました。

── じゃあ、逆に男としてこれは許せないと思うこと、ダサいと思うことは?

女の人に暴力をふるうこと。あとは人のお金を盗むこと。

── 女性に対してはレディファーストとかできるタイプですか?

できないんですよ。サラダの話と一緒で、それぐらい自分でやればって思っちゃう。扉ぐらい自分で開ければって(笑)。まだまだカッコいい男にはなれないですね(笑)。

── 告白するなら何て言います?

ストレートに「好きです」って言います。わりと早めに。

── 早めに? それは相手の気持ちに確証がなくても?

なくても。そのときに付き合いたいとかはないんですよ。別に付き合うのは後でもよくて。まずは自分が好きなんだって伝えておくことで、ひとりの男として自分を見てもらいたいっていう感じです。で、そこからちょっとずつでも自分のことを好きになってもらえたらいいなって思います。

撮影/高橋那月、取材・文/横川良明、ヘアメイク/MAKI、スタイリング/TAKAFUMI KAWASAKI

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