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CEDAR「群盗」主人公・カール役はフクシノブキ、チラシビジュアルも公開

ナタリー

CEDAR Produce vol.7「群盗」チラシ表

CEDAR「群盗」の主演をフクシノブキ(福士申樹)が務めることが明らかになった。

フクシが演じるのは、伯爵の息子でありながら、盗賊となった主人公カール役。併せて、メインキャストが集合したチラシビジュアルが公開された。

上演に向け、演出を手がける松森望宏は「熱い思いを抱いて生きた若者たちは、精一杯生きてそして死んでいきます。生きたかった人たちの、そして勇気を持って死んでいった人たちへの鎮魂の意味を込めて、丁寧に戯曲を読み解き上演させて頂きたいと思っております」と意気込みを述べた。

「群盗」は、18世紀に活躍したドイツの作家フリードリヒ・フォン・シラーの処女戯曲。出演者にはフクシのほか、黒沢ともよ、桧山征翔、横井翔二郎、大見拓土、原田大二郎らが名を連ねている。公演は6月5日から13日まで、東京・赤坂RED/THEATERにて。チケットの先着先行販売は5月18日11:00、一般販売は22日10:00にスタート。

松森望宏コメント

今作「群盗」はのちにドイツの偉大な詩人・劇作家になるフリードリヒ・フォン・シラーのデビュー作です。この作品には青年時代の悩み、裏切り、嫉妬、恋愛と青春時代に経験するほぼすべての感情が詰め込まれています。

当時ドイツはブルジョア階級を頂点とする封建社会。シラーはそのような環境に不満を抱き、若者ならではの青臭さや疾走する精神において1781年、22歳で「群盗」を書き上げました。それは抑圧された環境からの解放、自由への叫びでもありました。上演された作品は当時としてはセンセーショナルで、あまりの瑞々しさに大絶賛され、観客席では気絶した女性もいたと記録されているくらいです。

CEDARでは2018年にこの「群盗」を上演しました。2018年の時点では日本での上演記録がほとんどない作品でした。もう一度リニューアルにて本作品の上演を企画した背景には、2021年コロナウイルス禍に私たちは直面し、劇場が次々と閉鎖されていく事態を目の当たりにしたときに、シラーの声が、その叫びが、大きな音となり警鐘として聞こえてきたかのようでした。不自由さのなかで「自由」を求めて生きようとする人々。真の自由、その意味は?

熱い思いを抱いて生きた若者たちは、精一杯生きてそして死んでいきます。生きたかった人たちの、そして勇気を持って死んでいった人たちへの鎮魂の意味を込めて、丁寧に戯曲を読み解き上演させて頂きたいと思っております。

CEDAR Produce vol.7「群盗」

2021年6月5日(土)~13日(日)
東京都 赤坂RED/THEATER

作:フリードリヒ・フォン・シラー
翻訳:大川珠季
演出:松森望宏

キャスト

カール:フクシノブキ(福士申樹)
アマーリア:黒沢ともよ
フランツ:桧山征翔
ヘルマン:横井翔二郎
シュピーゲルベルク:大見拓土

神父・牧師モーゼル:沢田冬樹
シュヴァイツァー:野口俊丞
ダニエル:宮地大介

ラツマン:青木一馬
シュヴァルツ:荒澤守
シュフテレ:佛淵和哉
ローラー:内田隼人

マクシミリアン:原田大二郎

※2021年5月30日追記:本公演は新型コロナウイルスの影響で延期になりました。

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