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アニソンがレコード会社の命運を握る!? 各社別のアーティスト勢力マップ

リアルサウンド

13/12/1(日) 12:00

 今年も紅白歌合戦の出場歌手が発表された。サカナクションら9組の初出場アーティストが出そろったわけだが、その中にLinked Horizonがいたことに驚いた人も多いのではないだろうか。彼らはサウンドクリエーター・Revo(幻想楽団 Sound Horizon)の別名義ユニット。深夜アニメ『進撃の巨人』のOPテーマ『紅蓮の弓矢』が大ヒットし、「今年最も売れたアニメソング」となっての出場だ。

 これに限らず、近年アニメソングが注目を浴びる機会は増えてきている。それを受けて大手芸能事務所ホリプロは、昨年、声優やアニソン歌手の育成を目的とした「アニメビジョン開発室」を設置。他の大手事務所にも続く動きがあると見られる。今やアニソンは、レコード会社や芸能事務所にとっても重要なジャンルなのは明らか。そこで、どこにどんなアーティストが所属しているのか、改めて見ていきたいと思う。

ランティス

 アニソンと言えばここ!と言っても過言ではないほど、多くのアーティストが所属。また、ここから楽曲をリリースする声優も非常に多い。影山ヒロノブやJAM Projectら古参の面々から、スフィアやμ’s(アニメ『ラブライブ!』の劇中にユニット)などのアイドル組、nano.RIPEらのバンド系までと、実にさまざなまジャンルのアニソンアーティストを輩出している。いまや人気プロデューサーとなったヒャダインも自身の音楽活動はランティスで行っている。

ポニーキャニオン

 古くからアニメ制作にも関わってきた同社。声優陣が担当キャラクターに成り代わって歌を歌う、いわゆる“キャラソン”にも強く、アニメ『けいおん!』の劇中ユニット「放課後ティータイム」の楽曲がアニソンの枠を越え、広く知られたことは記憶に新しい。冒頭でも触れたLinked Horizonもここに所属。人気声優の竹達彩奈、アニソン界では絶大な支持を誇る元チェキッ娘・下川みくにを擁する。

ソニーミュージック

 『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』などでJPOP起用を行い、アニソン界に新たな流れを作り出した。アジカンやL’Arc~en~Cielを起用した『鋼の錬金術師』以降は、傘下のアニプレックス制作のアニメで、自社系列のアーティストを起用することが多い(『宇宙兄弟』の奥田民生や秦基博もそう)。そういう意味で、ソニーに関してはアニソンとJPOPの差があいまいになっている感もあるが、ClariSやSupercell、Kalafinaなど、新時代のアニソン系アーティストとも呼べる気鋭も揃っている。注目は美少女シンガー・藍井エイル。歌唱力とビジュアルを兼ね備え、May’nや水樹奈々に匹敵するアーティストに大化けする逸材と見られている。

ビクターエンタテインメント

 アニメソングに特化したレーベル・flyng Dogを設立。アニソン界の巨匠・菅野よう子や梶浦由記ら、独創的な音楽世界を持つ作曲家を擁している。歌い手として人気が高いのは声優・坂本真綾や『マクロスF』のシェリル・ノームの「歌パート」を担当してブレイクしたMay’n、かつて梶浦とユニット「See-Saw」を組んでいた石川智晶など。

キングレコード

 水樹奈々や田村ゆかり、宮野真守ら音楽活動に積極的な人気声優たちのほか、アニメソングのカラオケランキング不動の1位となっている『残酷な天使のテーゼ』を歌った高橋洋子らが所属している。意外なところだと、相対性理論のやくしまるえつこ。彼女もソロとしていくつかアニソンをリリースしている。また、今年ここから歌手デビューした人気声優の上坂すみれは、個性的なロリータファッションやロシア好きという変わった趣味で今後の台風の目になりそうな予感。

 アニソンに積極的なレコード会社をいくつかピックアップして見てきたが、このほかにも多くのレコード会社やレーベルがひしめきあっており、時代はまさにアニソン戦国時代とも呼べる活況ぶり。そこにきて重要視されるポイントが「いい人材を発掘する」ということから、「彼らをどう育てていくか」に移りつつあるように思う。人気のアニメ作品とのタイアップが取れるか、手厚いバックアップができるか、そのあたりがアニソンで成功するには必須というわけだ。アニソンとJ-POPとの垣根がどんどん取り払われている今だからこそ、売れるアーティストを生みだすための各社の手腕が問われる。
(文=板橋不死子)

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