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Awichが語る20歳の思い出や新成人へのメッセージ、全体を俯瞰で見ることが大事

ナタリー

21/1/12(火) 10:45

左から岡田結実、原田海、中田英寿、Awich。

Awichが成人の日である昨日1月11日に開催されたオンラインイベント「Red Bull 成人祭」にゲスト出演した。

このイベントは新型コロナウイルス感染拡大の影響により多くの地域で成人式の開催が中止となる中、新成人を応援することを目的として開催されたもの。新成人の代表として俳優の岡田結実、さまざまな分野の道を切り開く先輩として、Awich、クライマーの原田海、サッカー選手の中田英寿が登場した。「大人なんだけど、普通の大人じゃないというのを意識しました」というセクシーな衣装で現れたAwichは、20歳の頃にデビュー作「Inner Research」のリリースに合わせてアメリカから一時帰国し、地元・沖縄の成人式に袴とブーツで出席した思い出を語りつつ、その後、結婚したアメリカ人男性との間に娘を授かって音楽の道から一度退いた過去を回想。アーティスト活動をずっと続けていたらどうなっていたかと考えることもあるが、子を持つことで人を愛することの本質を学んだという彼女は、アーティストとして新たなチームにも恵まれた今、音楽を一度辞めた過去にも意味があったと思えると語った。

一問一答のコーナーで「人の評価を気にするほう?」と問われたAwichは、他人の評価について「モチベーションにしてもゴールにはしない。人を喜ばせようと思って行動するけれど期待する結果が出なくても落ち込んだり、やめたりはしない」という自身の心がけを示し、「遠くから全体を眺めてみること」が評価を気にしない秘訣だと語った。彼女は幼い頃からリリックや日記を書き、自身の思いを言葉にして読むことで、全体を俯瞰することができるようになったのだという。また世の中の常識やルールと戦いながら生きてきたという彼女は、そうしたものは虚構であり、所詮は作られたものだという考えを述べ、「答えなんてどこにもないし、絶対的なものはないので、まっさらな気持ちで覚悟を決めて自分のやりたいことをやる。それだけだと思います」と新成人や視聴者にメッセージを送った。

イベント後、音楽ナタリーではAwichに個別取材を行った。デビュー作をリリースした20歳の頃から現在までにどのような変化があったか尋ねると、彼女は「不安を隠すために強がるようなことがなくなったし、自分の弱いところもいいじゃんって言えるようになりました。そしたら他人の意見も反発せずに受け入れて吸収できるようになった」とコメント。また昔は“自分らしさ”に固執していたというAwichは、「核となる自分、何とも融合していない自分なんてものは存在しないし、今日の自分と明日の自分でも違うものなのに、20歳の“自分らしさ”なんて守ってどうすんねんって今は思うんですよ。それがわかるようになったからこそ、いろんなことに挑戦できるようになった」と変化を語りつつ、過去の自分について「それっぽいことを歌っているけど、わかってないんですよね。でも、それでいいし、『いい曲だな』って言ってやりたい」と笑った。

夫との死別後、音楽活動を再開したAwichだが、「お前誰?」と連呼する代表曲の1つ「WHORU? feat. ANARCHY (Prod. Chaki Zulu)」を発表した2017年当時は「お前こそ誰?」と言われていたと振り返る。そうした逆風を受けつつも男性優位のヒップホップシーンで確固たる地位を築くことができた理由について、Awichは「もちろんスキルで負けない自信もあったけど、年功序列のカルチャーに助けられて“姐さん”って立ち位置になったこともあるし、女性だからどうこうという壁を壊せる条件が幸運にもそろっていたんじゃないかと思います」と分析しつつ、シーンのトップランナーとして「若い世代の女の子のラッパーもやりやすくさせてあげたいな」と語った。昨年メジャーデビューし、地上波音楽番組への出演などでも大きな話題を集めるAwich。最後に2021年の活動について聞くと、彼女は「今年も突っ走っていきたいです。演技とか新しい挑戦もしていきたいですね。岩下志麻さんみたいな役をください」と答えた。

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