行き止まりの世界に生まれて
20/9/2(水)
キアー、ザック、ビンの3人の少年。彼らが暮らすのはイリノイ州ロックフォード。4年前の大統領選挙で話題となった「ラストベルト」と呼ばれる経済的な繁栄から取り残された地域にある町だ。そんな町に育った少年たちの姿を12年間にわたり追ったドキュメンタリーである。3人は両親の離婚や暴力など家庭環境からスケートボードにのめり込み親しくなるが、そんな自分たちの姿を中国系のビンがカメラで撮影してきた。やがて成長するにつれ、アフリカ系のキアーは飲食店に勤め、白人系のザックは父親になる。そして映画業界で働き始めたビンは、自分たちの現在の姿を撮影。少年たちのパーソナルな生活を通して、経済格差、人種やDV問題などアメリカ社会の厳しい現実が浮き彫りにされて胸に迫る。
新着エッセイ
新着クリエイター人生
水先案内