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峯田和伸が古舘佑太郎のメールを無視した訳は?「いちごの唄」制作現場レポ

ナタリー

19/2/18(月) 8:00

「いちごの唄」撮影現場にて、左から峯田和伸、石橋静河、古舘佑太郎。

古舘佑太郎と石橋静河のW主演作「いちごの唄」の撮影現場に映画ナタリーが密着した。

本作は銀杏BOYZの楽曲「漂流教室」「ぽあだむ」などをイメージソースに生まれた青春ラブストーリー。亡くなった親友と、1年に一度しか会えない”あーちゃん”を想いながら日々を暮らす主人公・笹沢コウタを古舘、 “あーちゃん”こと天野千日を石橋が演じ、ドラマ「トドメの接吻」や「泣くな、はらちゃん」の菅原伸太郎が映画を務めた。なお、脚本を手がけた岡田惠和と峯田和伸(銀杏BOYZ)による同名小説が2018年5月に発表されている。

2018年9月下旬に都内の中華料理店で行われた撮影には古舘と石橋、ラーメン店の店主を演じる峯田が参加。古舘は黄色いTシャツ、石橋は青いワンピースを身にまとい、峯田は丸刈りに野球帽、肩まで袖をまくり上げたTシャツといういで立ちで現場に現れた。なお、峯田は劇中でたびたび登場するラーメン店でコウタと千日を見守る役どころだ。

この日は、中学を卒業してから初めて再会したコウタと千日がラーメン店で会話するシーンがカメラに収められた。自身の性格を「人見知り。初めての人と会うと肩に力が入ってしまう」と表現する古舘は、初共演となった石橋とはリラックスして撮影に臨めたといい「素がすんなり出せて、いい意味で力が抜けました」と笑う。石橋が「初めて会った日から、コウタになりすぎていて、古舘さんがどういう人なのかまったくわかっていないんです(笑)」と明かすと、古館は「石橋さんもそうですよ。あーちゃんにしか見えない!」と述べた。

千日のある一言にコウタが驚くシーンでは、勢い余った古舘がカウンターの椅子を倒してしまう場面も。スポーツ紙を読みながら2人の会話に耳をそばだてる演技をしていた峯田は、椅子が倒れる音にアドリブで驚く様子を見せた。その後古舘は肩を大きく動かす、勢いよく立ち上がるなど驚く表現にバリエーションをつけて何度も挑戦し、2人のやりとりを見守る峯田は憤慨したような表情で野球帽のメッシュ部分を下ろす、新聞紙で顔を覆うなどコミカルな動きを披露した。

撮影前にはコウタ像を菅原やプロデューサーと模索した古舘。「自分をコウタ側に寄せようとがんばっていたんですけど、監督がむしろ自分に寄せてもいいんじゃないかと言ってくれたんです。繊細な部分もあるけど、あーちゃんに会えたときは素直にうれしい!っていう気持ちを最大限に出して、悲しいときはめっちゃ悲しむっていう喜怒哀楽を全部出していくのがコウタなのかなと思ってやってます」と語る。石橋は複雑な過去を抱える千日という役柄に関して「癒えていない傷はたくさんあるけど、完全に自分を閉じているわけじゃないのが素敵」と述べ、「コウタの明るさで救われる余地が、千日にはあるんだと感じました。つらい過去が人物のベースにはなるんですが、その点にとらわれすぎると単に暗い子になってしまうので、実際に現場で感じたことを大切にしていきたいです」と意気込みを語った。

峯田は、自身の曲をベースとした作品に出演することに対して気恥ずかしさがあったといい「映っていないといいな。本当は首から下が映るぐらいでいいんですよ」と照れ笑いを浮かべる。撮影前には古舘からの「お話がしたいです」というメールを受け取ったと明かすも「全部シカトしました」とあっけらかんと話す。「リスペクトしてくれる空気を感じてうれしかったですけど、あまり僕の意見に寄せてほしくなかったんです」と述懐。「返事がもらえなかったことでそのメッセージを受け取りました!」と古舘が目を輝かせると、峯田は「まあ本当は面倒くさかっただけなんだけどね」と冗談めかして笑い、主演の2人に「楽しみにしています」とエールを送った。

「いちごの唄」は2019年夏に全国でロードショー。

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