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ヨハネス・ヴィランド&堤幸彦によるダンス映画を上映「new normal」

ナタリー

「new normal」ビジュアル

ドイツと日本が共同製作したダンス映画「new normal」の上映会が、8月29・30日、9月3日に東京・ユーロライブで行われる。

これはドイツ・カッセル州立劇場の芸術監督であるヨハネス・ヴィランドが監督・振付を手がけた「the unforgiving singularity」と、映画監督の堤幸彦が監督・コンセプト・脚本を担った「Trinity」を上映する企画。当初は、ドイツと日本の共同製作で、ヴィランド振付のダンス作品が昨年8月に東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響により中止となり、ダンス映画が創作されるに至った。

「the unforgiving singularity」では、26人のダンサーが自身の信条と、“どのようにして今の自分になったのか”を語る。また「Trinity」には、ダンサーの生島翔、皆川まゆむ、森井淳、特別出演の広山詞葉が登場。堤が自身初のダンスアートフィルムに挑んだ。

なお29日14:00上映回には生島と堤、30日18:30上映回には生島、広山、森井、堤、9月3日18:30上映回には生島、スペシャルゲストの窪塚洋介、堤が登壇するトークイベントが開催される。

ヴィランド、堤のコメントは以下の通り。

ヨハネス・ヴィランド コメント

“The unforgiving singularity”を製作することは今までにない経験でした。この映像に出演してくれたダンサー全員と私はアーティストとして豊かで親密な関係を築いてきました。当初、映像は舞台作品を完結させるためのパーツだったのです。ドキュメントとして、あるいはパフォーマンスとの融合、その他のアイディアもありました。しかし、パンデミックの影響で予定していた舞台作品をつくることは叶いませんでした。私は常にパフォーマーのマインドに惹かれます。彼、彼女らの心理的情景がどのようなものでどのように感じるのか、それが事実でも作られたものだとしてもです。その点において、親密さは非常に大切なものです。

そして、この作品を監督することによって私はそのことに新しい側面から気付かされました。私たちは常に、舞台上であれ日常であれ、お互いのメッセージを読み解き、伝えるための正しいツールを探し、研鑽しなくてはいけないのです。人はコミュニケーションにおいて選択すること、そして同意するという重大なことに意識的でなくてはなりません。そして、その先には正しい、間違っているということはないのです。そして最後に。現在の世界を取り巻く環境はこのプロジェクトを制限するのではなく、より豊かにしてくれました。この作品を皆さんに見ていただくことを楽しみにしています。

堤幸彦 コメント

東京で唯一、雄大な火山が創りだした圧倒的自然パノラマ、すなわち「神の風景」が存在する伊豆大島の各所で精力的に移動し、まるで“浮遊するカメラ”を武器に、常識的な映像ルールを突破する撮影を貫徹したい。

社会を作り出す最小人数である”3”を幾何的ベースに、産まれたばかりの地球“胎児”が、光を探し、成長し、その果てに知能、道具、コミュニケーションが崩壊に喘ぐ近未来の世界をダンスを通じて描くストーリー。

美しくも退廃的、そして刺戟的でありたいが「必ず陽は昇り、希望と未来はある」ことも描き出したい。

「new normal」上映会

2021年8月29日(日)・30日(月)、9月3日(金)
東京都 ユーロライブ

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