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中島裕翔が月9に帰ってくる! 『SUITS/スーツ2』で際立つ“表情の演技”

リアルサウンド

20/7/27(月) 6:00

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により放送を休止していたドラマ『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)が、7月20日より放送再開となった。7月27日に放送される待望の第3話を前に、7月20日は1話・2話合体特別版が放送。お茶の間に織田裕二とHey! Say! JUMP・中島裕翔のバディが帰ってきた。そこで、第3話の放送を前に、鈴木大輔役を演じる中島の演技について振り返ってみたい。

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 中島が同作で演じる鈴木は、経歴を詐称して甲斐正午(織田裕二)と働くアソシエイト弁護士。明晰な頭脳と驚異的な完全記憶能力を武器に、次々と事件を解決してきた。シーズン1で甲斐と出会った鈴木はその優秀さを認められ、弁護士資格を持たぬままニセ弁護士として様々な事件に立ち向かっていく。ハラハラするシーンもあったが、甲斐との息のあった痛快な推理、事件解決をしてきた。シーズン1で鈴木は弁護士を辞める決意をしたものの、最終話で弁護士バッジを甲斐から突き返され、渡米。シーズン2の冒頭で1年半ぶりに日本に戻ってきた後は、これまで通り甲斐のバディとして活躍を見せていく。

 そんな鈴木を演じる中島は、他のジャニーズ俳優にはない完成度の高い演技をしているのではないだろうか。もともと中島は『半沢直樹』(TBS系)に出演した頃から演技に定評があった。「ジャニーズっぽくない」と中島のことを知らずに見ていた視聴者からも好評を得ていたのは記憶に新しい。その後、映画『ピンクとグレー』で体当たりの演技を見せたり、『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ系)で主役を務めたりと、着実に演技の経験を積み、世の中から言われてしまいがちな「ジャニーズだからしょうがない」という言葉が当てはまらない演技力を身に着けてきた。うっかり恋してしまいそうなキラキラした演技ではなく、役者としてそのキャラクターをどう表現するか練られた演技が中島の持ち味だろう。

 中でも、中島は表情の作り方が上手い。『SUITS』は原作がアメリカのドラマということもあり、セリフではなく表情で語るシーンも多く、中島の表情の演技が際立っている。例えば、第1話。復帰のリハビリとして案件を与えた時、「完封で勝利する」と言う鈴木に甲斐は「9回までやんのか?」と発破をかけるが、鈴木は食い気味で「1ラウンドKOで」と笑顔で答える。そして「カウンター食らうなよ」と忠告する甲斐に、鈴木は自信あり気にジャブを打って見せていた。この自信→焦り→自信→傲りという感情の流れが、中島のくるくると変わる表情から分かりやすく伝わってくるのである。

 さらに、番組のインタビューで中島は「織田さんからも『ここ、おもしろいアイデアない?』って求めていただけることもあるので、そこでいろいろ出していったり、生まれていくものだったり」(引用:『SUITS/スーツ2』公式インタビュー)と答えている。現場で意見をぶつけ合うという役者としての在り方を楽しんでいることが分かると同時に、織田から意見を求められる=役者として認められているとも推測できる。他にも、役者として自己研鑽し続けている理由を「自分のステップアップのためじゃないですよ? 芝居でもっと役に立ちたいという真摯な思い。僕、“ジャニーズだからそのポジションなんでしょ”って思われるのがすごく嫌で。厳しい意見も多いけど、それを覆したい。“中島裕翔やるじゃん”って思わせたい。一矢報いたいという気持ちは常にありますね」(引用:ジャニーズだから……って思われるのが嫌!俳優・中島裕翔としてのこれから|ViVi)と語っていたことも。中島がどれだけ役者という仕事を大切にしているかが伝わってくる。

 『SUITS/スーツ2』第3話からは復讐編がスタートし、物語が大きく動いていく。中島が鈴木をどう表現し、甲斐をサポートしていくのか。中島の演技とともに、物語の行方からも目が離せない。 (文=高橋梓)

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