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上白石萌歌「背筋が伸びる」 『連続ドラマW 「ソロモンの偽証」』で連ドラ初主演

ぴあ

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『連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」』の完成報告会見が9月13日、都内で行われ、連続ドラマ初主演となる上白石萌歌、共演する宮沢氷魚と山本舞香が出席した。

クリスマスの朝、雪の積もった校庭で藤野涼子はクラスメイトの死体を発見する。警察や高校が自殺と断定する中、藤野涼子(上白石)のもとに“同級生らによる殺人“を告発する匿名の手紙が届く。自殺か他殺か、転落死をめぐって騒ぎ出すマスコミやSNS。大人たちの対応に納得できない涼子は、謎の他校生・神原和彦(宮沢)とともに立ち上がる。

2012年にWOWOWで放送された『分身』で女優デビューを飾った上白石は「原点に帰ってくるような、懐かしさを感じ、背筋が伸びる。台本を開いて、自分の名前が最初にあるのも不思議な気持ち」と連続ドラマ初主演に対する思いを告白。「藤野涼子は誰よりもいろんなものを背負った女の子。(演技を通して)彼女を生きながら、何とか救うことはできないか。責任と重圧を背負った、強い眼差しで物事を見つめる姿勢で撮影に臨んだ」と振り返った。

劇中で“学校内裁判”を主導する涼子は、検事の役割を果たしており「神原くんと対峙するシーンが多く、絶対に負けないぞと鼻息が荒くなるような、緊張感と対抗心があふれる現場だった」と回想。「たくさんの情報が飛び交い、何が正しいのか、真実って何だろうと考えさせられる時代に、この作品が届けられるメッセージは多いと思う」と語り、「各登場人物にフォーカスを絞ったシーンも連続ドラマならでは。見応えある作品になった」とアピールしていた。

宮沢は撮影当時26歳だったといい「まさか、高校生を演じることになるなって。フレッシュな気持ちを思い出し、役と向き合った」と照れ笑い。「とにかく孤独でミステリアス。大きな秘密を抱えていて、それを誰にも悟られないように、前に進む姿を演じるのは結構つらかった」とも明かした。また、学内でいじめに悩む三宅樹理を演じた山本は「ハードな芝居が多くて、素の自分が分からなくなっていた」。樹理のラストに納得できず「撮影の前日に、監督(権野元)に電話して、ラストを変えてほしいとお願いした」と強いこだわりも明かしていた。

原作は作家・宮部みゆきが、構想に15年、執筆に9年もの歳月を経て完成させた同名ベストセラー。原作は1990年代の公立中学校を舞台としているが、今回のドラマ版ではSNSが普及する現代の私立高校に置き換え、全8話で完全ドラマ化。2017年1月に放送された『連続ドラマW 楽園』チームが再集結し、再び宮部ワールドを描き出す。

取材・文・写真=内田涼

WOWOW開局30周年記念
連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」
10月3日(日)スタート(全8話)
毎週日曜夜10:00 放送・配信〔第1話無料放送〕

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