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TENDREメジャーデビュー後初のワンマンツアー開幕「他愛もない1日でも全員が幸せになれたら」

ナタリー

TENDREワンマンツアー「PIECE」東京公演の出演メンバー。(Photo by Ray Otabe)

TENDREが6月9日に東京・USEN STUDIO COASTでワンマンツアー「PIECE」の初日公演を開催した。

4月にユニバーサル ミュージック内のレーベル・EMI Recordsからメジャーデビューシングル「PIECE」をリリースしたTENDRE。メジャーデビュー後初の単独公演となる今回のツアーは、もともと5月から6月にかけて実施される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により緊急事態宣言が発令されたことを受け、やむなく延期に。当初はファイナルの会場となっていたUSEN STUDIO COASTにてツアーが開幕した。

当日TENDREは松浦大樹(Dr / She Her Her Hers)、高木祥太(B / BREIMEN)、小西遼(Sax, Flute, Syn / CRCK/LCKS)、AAAMYYY(Cho, Syn / Tempalay)といったおなじみのメンバーに、メジャーデビュー曲「PIECE」のレコーディングにも参加した松井泉(Per)を迎えたバンド編成でパフォーマンスを披露。映像ディレクションはTENDREのライブ作品を数多く手がける佐藤大、照明およびVJは丸井通勢(michinari)が担当し、公演の模様はLIVEWIREで生配信された。

1曲目「LIFE」のイントロが流れ始めると、ステージ手前に設置された“TENDRE”という文字型のネオンライトが1文字ずつ点灯。フロアから大きな拍手が沸き起こる中、TENDREは「今日は来てくれてありがとう」と浮遊感のあるバンドサウンドに乗せてオーディエンスを歓迎した。2曲目「JOKE」では重厚感のあるリフに合わせて照明が激しく点滅したり、ダンサブルなビートに乗せてミラーボールの光が降り注いだりと、アンサンブルとライティングが連動した演出でファンを大いに楽しませた。

その後TENDREは、パーカッションとサックスの音色が光ったグルーヴィなナンバー「SIGN」、切ないメロディラインと透明感のあるコーラスが印象的な「PIECE」など緩急のあるセットリストでライブを展開。また「コロナ禍以降、ライブ中に皆さんからの声が封じられるようになって、声のないライブに最初はすごく衝撃を受けていました。でも声は出せなくても、今日みたいに目を合わせることはできる。できないことよりもできることを探すほうが大事だと思うし、それについてすごく考えた去年でした」と、この1年間を振り返った。そして彼が「今日も、他愛もない1日であってもみんなにとっていい日になればと思ってここに立っています。言いたいことはいっぱいあるけど、全員が幸せになれたらいいなって。これからも真摯に皆さんと向き合っていきたいので、これからもどうぞよろしくお願いします」とまっすぐに語ると、客席から一際大きな拍手が贈られた。

終盤に差しかかり、TENDREはバンドメンバーとともにミディアムバラード「HOPE」を情感豊かにパフォーマンス。アンコールではステージ横のバルコニー席に1人で登場し、ハナコが出演して話題となった日本花き振興協議会による「Okulete Gommenプロジェクト」のWeb CM用に書き下ろした未音源化曲「FLOWER」をしっとりと弾き語った。その後会場のスクリーンに映し出された映像にて、ライブ翌日の6月10日0:00に新曲「PARADISE」が配信リリースされること、またメジャー1stアルバム(タイトル未定)が9月に発表されることがサプライズでアナウンスされ、会場が祝福ムードで満たされる中、約2時間にわたるライブの幕が下ろされた。

LIVEWIREではこの公演のアーカイブ動画を6月20日23:59まで配信中。またTENDREの最新情報をチェックできるオフィシャルアプリ「TENDRE TIMES」も新たにローンチされたのでファンはお見逃しなく。さらに現在YouTubeでは、当日アンコールで上映された新曲「PARADISE」とニューアルバムの告知映像を公開中。「TENDRE THE MOVIE / Episode1」と題されたこの映像には、消灯後のユニバーサル ミュージックのオフィスに潜入した怪しい1人の男性が、ニューアルバムのマスターテープが入ったアタッシュケースを人知れず開けるという、謎めいたシーンも盛り込まれている。

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