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クリストファー・ノーラン監督は逆行撮影も“リアル”志向 『TENET テネット』メイキング映像公開

ぴあ

20/9/25(金) 12:00

『TENET テネット』 (c)2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

クリストファー・ノーラン監督作品『TENET テネット』が公開中だ。この度、本作の舞台裏が明らかとなる約10分間のメイキング映像が公開された。

映像では、主人公の名もなき男を演じたジョン・デイビッド・ワシントンをはじめ、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキやケネス・ブラナーといったキャスト、製作のエマ・トーマス、撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマといったスタッフたちが撮影現場をメイキング映像とともに振り返る。

本作では時間が“逆行”する、誰も観たことのない世界を描き出したノーラン監督だが、「まるでドキュメンタリーの撮影のようだった」とワシントンが語るように、どこまでも“本物(リアル)”での撮影にこだわったことが明かされる。

世界全体の危機を描くために必要だった7か国にもわたる壮大なロケ、飛行機を実際に建物に激突させるシーンだけにとどまらず、時間逆行のアクションシーンもワシントンが自ら“逆行”の動きを習得し、演じている。「今までに見たことのない動きだ。僕らは何度もリハを繰り返した」とワシントンは語っており、元アメリカン・フットボールのプロ選手だった彼の身体能力でも苦戦したことを明かしている。

しかし、どんな難題でも常にキャストやスタッフが応えるのは、「どの作品でも自分に挑戦したい。新しいものを観客に提供したいんだ」と語るノーラン監督の情熱を目の当たりにしているからだという。

海外メディアの報道によると、本作のVFXショット数は300未満で、ノーラン監督自身も「だいたいのラブコメ映画よりも少ない」とコメントするほど。過去のノーラン作品と比較しては、『ダンケルク』が約430、『ダークナイト ライジング』が約450、『インセプション』が約500、『バットマン ビギンズ』が約620とされており、エンドロールの短さは驚きだ。なお、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2000ショット以上とされている。



『TENET テネット』
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