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佐藤寛太、大先輩・武田鉄矢に心の中でツッコミ? 『いのちスケッチ』完成披露試写会

ぴあ

瀬木直貴監督、佐藤寛太、藤本泉

劇団EXILEの佐藤寛太主演で、福岡県大牟田市に実在する動物福祉に特化した動物園を舞台にしたヒューマンドラマ『いのちスケッチ』の完成披露試写会が東京・築地の聖路加国際大学日野原ホールで開催。佐藤をはじめ、共演の藤本泉、瀬木直貴監督が舞台挨拶に登壇した。

漫画家になる夢に挫折し帰郷し、街の小さな動物園で働き始めた亮太の成長を描く本作。劇中に“延命動物園”として登場する大牟田市動物園は、動物の心身の健康のための「環境エンリッチメント」に力を入れて、世界的注目を集めている。

大牟田の人々の協力を得て完成した本作だが、佐藤は「青年会の方がいつも車を出してくださり、(宿に)帰るとお母さんたちが炊き出しをしてくださって、毎日、人の温かさに触れていました」と感謝を口にする。藤本は「郷土料理のだご汁(※小麦粉の麺と肉や野菜を煮た料理)が温かくて染みわたりました」と振り返り、佐藤は「カレーを何度も作っていただいたんですが、各家庭で味が違ってウキウキしました」と笑顔で語った。

園長役の武田鉄矢をはじめ「バラエティ豊かで、飼育員チームだけでもキャラが濃かった!」(佐藤)という個性豊かな面々が顏を揃えており、瀬木監督は「人間のほうが猛獣でしたね(笑)。キャストのみなさんが動物園のようで……」と明かす。佐藤は武田とのエピソードとして「CMに出てらっしゃる、ギネス記録のカップ麺を召し上がってて、『(炊き出しだけでなく)それ食べるんかい!』と心の中で突っ込んでました(笑)」と語り会場は笑いに包まれた。

これまで、様々な地域に移り住み、実際に生活を送った上で映画を撮るという手法を続けてきた瀬木監督。「非効率的な制作ですが……」と自虐的に語りつつ「地域を映画を撮る場合、その魅力を発信することにつながるけど、一方でその地域の課題にどのような処方箋を出していくか? というのも大事。(大牟田市は)高齢化や人口減少、石炭の街ということでの公害や事故のイメージもあったけど、実は出生率は全国の2倍あって、子供は生まれてるんです。ファミリー層をつなぎとめるには何がいいか? 動物園しかない」とこの一風変わった動物園を舞台に映画を撮ろうと決めた経緯を明かした。

また、漫画家志望の役を演じた佐藤は、動物の飼育に加えて絵も勉強を重ねたそうで、劇中に登場するいくつかの絵は佐藤が描いたものであり、絵を描いてるシーンも吹替なしで佐藤が実際に描いていることが明かされた。

取材・文・写真:黒豆直樹

『いのちスケッチ』
11月15日(金)より全国公開(11月8日より福岡県先行公開)

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