Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

武田航平 オレニ撮ラセロ!

実は共通点がたくさん!アインシュタイン・河井ゆずるに熱烈オファー

不定期連載

第95回

今回は、武田さんがずっと気になっていたというお相手、お笑いコンビ・アインシュタインの河井ゆずるさんが登場。初対面から意気投合したお二人のトークをお楽しみください!

共通点が多すぎる武田&河井の初トーク

武田 初対面で、共通の知人もいないゲストは初めてなんです。もともと、もちろんアインシュタインさんのことは存じていたんですけど、やっぱり最初に目が行くのって相方の稲田(直樹)さんじゃないですか。

河井 そらそうですよ。100%あっちに目が行く。

武田 そうなんですけど(笑)、その隣に、イケメンのさわやかなお兄さんがいるなって気になっていたんですよね。

河井 いや〜、ありがとうございます。

武田 それと僕、コロナ禍でおうち時間が増えたので、関西ローカルのバラエティー番組をもっと見てみたいなと思って、「大阪チャンネル」(よしもとの劇場公演のアーカイブを中心とした見放題の映像配信サービス)に登録したんですよ。そこでたまたま、『かまいたちの掟』(さんいん中央テレビ)にアインシュタインさんが出ている回を見たら、河井さんって立ち居振る舞いに品がある上に、スタッフへの気遣いもあって、とてもすてきな人だなと感じたんです。

河井 そんなふうに見ていただいたんですか。

武田 河井さんのこと、カッコいいなとは思っていたんですけど、さらにバラエティーでの振る舞い方に惹かれたんです。長いキャリアがあるのにえらそうな素振りが一切なくて、むしろ前のめりでどんな仕事にも挑んでいる姿がすてきだなって。いろんな芸人さんを見るほど、僕にとっては河井さんの真剣な姿が際立つんですよね。

河井 とんでもない、ありがとうございます。褒めてもらいっぱなしやなぁ。

武田 それと、河井さんとは共通点が多いんです。ハイスタ(Hi-STANDARD)が好きだったり、料理をするところだったり、きれい好きで、家にウォーターサーバーとソーダストリームを置いているあたりとか、メディアを通して知れば知るほど僕と通ずるところが多くて。

河井 あははは! たしかに、そういうところの価値観ってでかいですよね。

武田 それとね、YouTubeで「なんで家にドライフラワー置くんだ?」みたいなことを見取り図さんにイジられてましたけど、僕も置くので(笑)。

河井 「花の死体」とかさんざんイジられたからなぁ〜。

武田 ドライフラワーってゴミみたいな言い方をされることがあるんですけど、おしゃれですよね。それともう一つシンパシーを感じたのは、バーでずっとアルバイトをされていたこと。

河井 はいはい。

武田 河井さんは今は売れっ子ですけど、長い下積み期間があったのが、また通ずるものがあるなと。僕も15年ほど飲食店でアルバイトをしていたんです。こんなふうに、なんだかたくさんの共通点を感じたこともあって、一度お話してみたいなという思いで、今回お声がけさせていただきました。

「呼んでいただいてありがとうございます」とやっと安心して言える

河井 今、撮影が一通り終わって、こうやって武田さんとお話していて本当に安心してます。マジで最初はドッキリやと思ってましたよ。

武田 (笑)。面識もないのに突然オファーがきたら、なんだと思いますよね。

河井 ほんまに、めっちゃマネージャーに確認しましたよ。えっ、あの武田さんよな? なんで俺? コンビじゃなくて?って。ドッキリの要素が満載でしたよ。そんなわけない!って。

武田 テレビとかYouTubeとか、何かの企画的なものかと思っていました?

河井 そう! ほんまに到着するギリギリまでわからんなと思いながら来ましたよ。これまでかけられた幾多のドッキリのおかげで、色々なことが信じられなくなっているんです。俳優の方が僕単体を指名って、今までにありませんから。

武田 そんなに疑っていたとは(笑)。

河井 でも、武田さんに実際に会ってみると、初対面とは思えないくらいめっちゃ気がラクでした。話してみたら、ほんまに共通点も多いし。ドライフラワーとかね(笑)。

武田 僕にどんなイメージを持っていました?

河井 武田さんがというよりは、俳優さんってクールなイメージなんですよ。俳優さん同士でしかコミュニティーを形成しないというかね。今、ラジオで山崎紘菜ちゃんと共演しているんですけど、始まるまでは「芸人とラジオとかイヤやろうな」って勝手に思っていましたもん。俳優さんは芸人としゃべっても得がないでしょとか思っちゃう。価値観合うのかなって。

武田 そんなことないですよ!

河井 でもそんな考えなもんで、今日もドッキリだと思うしかなくて。現場に着いたときに、ドッキリ確定やと思いましたよ。何この雑居ビル?って。

武田 今日の撮影場所、雑居ビルの中にある上に、ビルが工事中だから、たしかに見た目はあやしかったですよね(笑)。

河井 そうそう、外観からは、こんなにおしゃれな店があるとは想像できないでしょ? 入り口だけ見たら、小さいスナックが入っているようにしか見えへん。

武田 そこは僕もびっくりしました(笑)。

河井 でも入ってきたらドッキリの雰囲気でもないなって。そこから急にメイクに入って、もうどう気持ちを作ったらいいかわからなくなりましたよ。

武田 99%ドッキリだと思っていたんですね。たしかにドッキリをかけられるときって、コンビじゃなくて一人ですしね。

河井 別々にされることが多いんですよね。だから今日も、稲田がどこかでモニタリングしてるのかなとか思ってたし。

武田 あはははは! ドッキリにありがち。

河井 でしょう? 武田さんに撮ってもらって、僕がノッてカッコつけはじめたあたりで稲田が出てくるのかなとか、色々なことを想定していましたよ。でも、最初に武田さんから話しかけてくれて、ハイスタの話をしてくださったときに、一気にドッキリ疑惑はなくなりましたね。

武田 よかったです。実は僕自身も、自分から河井さんにオファーしたいと言ったものの、初対面だなぁって緊張していて。でもテレビやYouTubeでずっと見ているから、完全な初対面にも感じないなとも思いつつ…初めから気さくにお話させてもらって、うれしかったです。

河井 いやいや、僕もドッキリじゃないとわかった瞬間に、緊張がほぐれましたよ。呼んでいただいてありがとうございます。やっと安心して言えるわ(笑)。

アインシュタイン結成までの葛藤と覚悟を決めたきっかけ

武田 河井さんは、芸人になった当初はアキナの山名(文和)さんとコンビを組まれていたんですよね?

河井 そうですそうです。

武田 その後山名さんとはコンビを解散して、ピン芸人として活動されたあと、後輩の稲田さんとアインシュタインを結成したんですよね。芸人さんって先輩後輩が厳しいイメージなんですけど、後輩を相方として受け入れるってどんな気持ちだったんですか? おそらく、人生の転機だったと思うんですけど、その当時の心境を聞いてみたいなって。

河井 なんかね、ただ後輩に誘われたというよりは、稲田の場合は色々な要素が乗っかってくるでしょ。

武田 ちょっと同意しづらいですね(笑)。

河井 まず、山名とは一生やっていくつもりでコンビを組んだので、それが5年目で解散ってなったときに、頭が真っ白になったというか。思い描いていた芸人人生とこんなに違うことになるんや、って感じましたね。その後はピン芸人でやっていく決断をするまでも、何か月か悩みながらオーディションを受けたりしていて…。とりあえず3か月悩んで、一人でやっていくしかないって腹をくくったんですよね。

武田 ピン芸人でやっていくのも、相当覚悟が必要ですよね。

河井 そうなんです。つまり5〜6年の間に、コンビでやっていくこと、ピン芸人でやっていくことっていう、一生の決断を二度もしているんですよ。だから、稲田が後輩だからとかは関係なく、誘われたからって、またコンビでできるんか? その覚悟はあるのか?と思って、断っていましたね。

武田 でも、稲田さんのほうからまたアプローチがあったんですよね。

河井 そうですね。まぁ、断っていた理由は、覚悟を決めなきゃいけないし、稲田の見た目の武器が多すぎるってこともありますけど、あいつ、ほんまにだらしないんですよね。

武田 それ、お笑い好きとしてよく見聞きします。

河井 これね、笑えへんからあまり言ってないんですけど…あいつが前のコンビを解散して、一人でオーディションを受けているのを見ていたときにあ然とした出来事があったんです。劇場メンバーの入れ替え戦に参戦できるかどうかの決勝戦で、あいつは3分ネタで勝ち上がったんですよ。それはすごく面白くって。

武田 面白そう。

河井 けどあいつ、勝ち上がったあとに挑んだ入れ替え戦で、持ち時間が4分に増えたのに、まったく同じ3分ネタやって、残りの1分変な歌を歌って…結果落ちたんですよ。

武田 あはははは!

河井 僕ね、それ見てこいつ最後の1分頑張られへんのやって思って。最後の1分をサボるやつとはコンビ組みたくないなって思ったんですよ。これがほんまの理由。

武田 でもなんでそこから、コンビ結成にいたったんですか?

河井 『M-1グランプリ』が終わるっていうニュースが大きかったですね。2010年にラストって発表されたときに、記念受験じゃないけど、最後くらいユニットでもいいから、出ておこうかなと思ったのがきっかけです。

武田 わ〜、なるほど。

河井 当時、コンビ結成をするかどうか、笑い飯の哲夫さんに相談したときに、「ピンでの活動は、コンビで売れればできるし、やってみるだけやってみるといいんちゃう」ってアドバイスをいただいて。その言葉の後押しもあって、稲田と組んでみようかなって思ったんです。

武田 芸人さんの人生って、聞くとかなり新鮮ですね。

次回はアインシュタインのコンビ愛を武田さんが深堀り! そして、コロナ禍におけるエンタメ業界のあり方など、真剣トークも繰り広げられます。

プロフィール

河井ゆずる

1980年11月28日生まれ、大阪府出身。大阪NSCに26期生として入学後、2010年に稲田直樹とお笑いコンビ・アインシュタインを結成。2016年に第1回上方漫才協会大賞で大賞、2018年に第48回NHK上方漫才コンテストで優勝しているほか、『M-1グランプリ』や『キングオブコント』では何度もセミファイナリストとなるなど、実力派芸人として知られている。

武田航平

1986年1月14日、東京都出身。2001年に芸能界入り、同年に第14回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」審査員特別賞を受賞した。『仮面ライダーキバ』『仮面ライダービルド』などで人気を博し、現在はドラマ、映画、舞台と幅広く活躍中。2021年はドラマ『24 JAPAN』(テレビ朝日)、『理想のオトコ』(テレビ東京)などに出演し、FODオリジナルドラマ『スイートリベンジ』(フジテレビ)の11話・12話にゲスト出演する。

写真/大塚秀美、ヘアメイク/田中宏昌(allure)、取材・文/イワイユウ、動画BGM/タダオト、撮影機材協力/Nikon(「ニコン Z 5」)

アプリで読む