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MONSTA X、“ワカワカ先輩”で話題の「Shoot Out」がもたらすアーティストとしての可能性

リアルサウンド

19/3/4(月) 18:00

 “ワカワカ先輩”という言葉を知っているだろうか?

 一度聞いたらすぐに覚えてしまうほどインパクトのあるワードだが、実はこれは日韓でブレイク中のボーイズグループ・MONSTA X(モンスタエックス)に付けられたニックネームである。

 彼らが「Shoot Out」(アルバム『ARE YOU THERE? – The 2nd Album Take.1』のリードトラック)の発表に合わせて韓国での活動を再び本格化させたのが、2018年10月下旬のこと。たまたま、話題の日韓混成ガールズグループ IZ*ONE(アイズワン)の韓国デビューとも重なり、彼女たちを応援するために渡韓した日本のファンも、テレビやイベント等で「Shoot Out」を耳にする機会が多かった。

 この偶然がMONSTA Xに思わぬ幸運をもたらしたのだから、エンターテインメントの世界は面白い。IZ*ONEの日本ファンは、「Shoot Out」の歌い出しの〈Walker, walker〉を「ワカワカ」と空耳し、さらにIZ*ONEのメンバーであるチャン・ウォニョンとアン・ユジンが、MONSTA Xと同じ所属事務所の後輩ということもあって、いつの間にかMONSTA X はIZ*ONEのファンの間で“ワカワカ先輩”と呼ばれるようになる。このネーミングは程なくしてYahooトレンドにも「#ワカワカ先輩」が登場するほど注目の的に。結果的に彼らの知名度をさらに高めるための起爆剤となったのだ。

 そして2019年3月27日、本国では地上波での1位を含む音楽番組4冠を達成するほどの大ヒットを記録した「Shoot Out」の日本語バージョンが、満を持して発売される。MONSTA Xの良さがストレートに伝わるこの曲のリリースによって、日本でもハートを撃ち抜かれる(Shoot Out)リスナーが急増することだろう。

 今さらという感じがしないでもないが、MONSTA Xが人気を集める理由としてキレのいいダンスパフォーマンスがよく挙げられる。ここ数年のK-POPシーンは、テレビのオーディション番組出身のアーティストが主流になっており、2015年にデビューした彼らも例外ではない。リアリティサバイバル番組『NO.MERCY』で勝ち抜いた7人のメンバーたちは、人気アーティストやプロデューサーの厳しい審査をくぐり抜けただけあって、ダンスのレベルが他のボーイズと比べて桁違いに高い。

 男らしくワイルドでありながら、しなやかさも兼ね備えた、オリジナリティあふれるMONSTA Xのダンスは、特にライブステージで輝きを増す。それは、日本デビューからわずか3カ月後に出演した『SUMMER SONIC 2017』や、ソウル公演を皮切りにスタートし、ヨーロッパ、東南アジア、アメリカ、中南米など20都市を廻ったワールドツアー(2018年)などを通して、海外のロック&ポップスファンにも十分アピールしている。

 個性的なサウンドも見逃せない大きなポイントだ。大きな転機となったのは、2017年に本国でヒットした「DRAMARAMA」である。それまではヒップホップをベースにやんちゃなイメージを前面に出していた彼らだったが、この曲でイメージを一新。スタイリッシュなビジュアル、透明感のあるシャープなコーラスワーク、ハードなギターリフを取り入れたEDM風のアレンジなどでライバルとの差別化に成功し、以降のMONSTA Xのカラーとなった。

 今回、日本でリリースされる「Shoot Out」は、2015年の本国デビューから4年近くの間にチャレンジしてきたスタイルの集大成とも言えるダンスポップである。活動当初から得意としているヒップホップの香りを漂わせながら、「Hero」や「Fighter」といった過去のヒット曲で見せた男臭さと、「DRAMARAMA」でのクールで挑戦的なサウンドメイクをミックス。さらに日本語のボーカル&ハーモニーによってメッセージ性も強化された。いずれの要素も「これがMONSTA X だ」と強く主張しているようで頼もしい限りだ。

 このように自分たちの持ち味を最大限に生かした「Shoot Out」だが、K-POPのヒットの法則とされるキャッチーなリフレイン(ワカワカ)を挿入したことも、メガヒットにつながった要因として忘れてはいけない。アーティストとしての可能性を追求する一方で大衆性も大切にする。MONSTA Xに対する評価が韓国だけでなく海外でも高いのは、ひとえにこの姿勢を貫いたからだろう。

 常にポジティブでアクティブ。そんなMONSTA Xのイメージを投影した「Shoot Out」を聴いていると、今後の彼らの活躍ぶりだけでなく、K-POPの未来までも見えてくるようだ。まもなくリリースされる同曲の日本語バージョンで、希望に満ちた世界を存分に味わってほしい。

MONSTA X 「Shoot Out (Japanese ver.)」 Teaser

■まつもとたくお
音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。『ミュージック・マガジン』や『ジャズ批評』など専門誌を中心に寄稿。ムック『GIRLS K-POP』(シンコー・ミュージック)を監修。K-POP関連の著書・共著もいくつか。LOVE FM『Kore“an”Night』にレギュラーで出演中。

■リリース情報
『Shoot Out』
発売:2019年3月27日(水)
【初回限定盤A】¥2,100 (税込)
・CD+DVD
・スリーブケース仕様
〈収録曲〉
1.Shoot Out(Japanese ver.) 
2.FLASH BACK
DVD
Shoot Out Music Video、メイキング映像
【初回限定盤B】¥1,900 (税込)
・CD
・LPサイズジャケット
〈収録曲〉
1.Shoot Out(Japanese ver.) 
2.FLASH BACK
封入特典:アナザージャケット(7種のうち1種ランダム封入)
【通常盤初回プレス】¥1,300 (税込)
・CD
〈収録曲〉
1.Shoot Out(Japanese ver.) 
2.FLASH BACK
初回プレス封入特典:トレーディングカード(メンバーソロ7種×2と集合1種の全15種の中から1種ランダム封入)

■ツアー情報
『MONSTA X, JAPAN FAN CONCERT 2019』
4月27日(土)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール
4月29日(月)京都府 ロームシアター京都 メインホール
4月30日(火)ロームシアター京都 メインホール
5月2日(木)福岡県 福岡市民会館
5月3日(金)岡山県 岡山市民会館
5月5日(日)愛知県名古屋市 日本特殊陶業市民会館フォレストホール
5月6日(月)東京都 東京国際フォーラム ホールA ※追加公演

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