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sweet ARMS×坂部剛『デート・ア・ライブ』音楽で描く絆の物語「士道と精霊の距離が近づいてる」

リアルサウンド

19/2/22(金) 16:00

 2013年の放送開始以降、「大災害“空間震”がもたらす危機を救うため、精霊をデートでデレさせる」という斬新なコンセプトと魅力的なキャラクターで人気を博してきたTVアニメ『デート・ア・ライブ』シリーズ。その約3年半ぶりの最新作となる『デート・ア・ライブⅢ』の放送がスタートし、これまでシリーズの楽曲を数多く担当してきた声優ユニット・sweet ARMSが再集結を果たした。

I swear / sweet ARMS

 今回のオープニングテーマ「I swear」では、初期から彼女たちの『デート・ア・ライブ』シリーズの楽曲のほとんどを担当し、同時に作品の劇伴も手掛けてきた坂部剛が作曲/編曲を担当。シリーズの黄金タッグと言えるメンバーで、これまでの歴史を踏まえつつ、同時に新章へと向かう作品の魅力が凝縮された楽曲を完成させている。sweet ARMSの4人と坂部剛に、『デート・ア・ライブ』シリーズの魅力や、新曲「I swear」の制作過程を聞いた。(杉山仁)

「ただ可愛い女の子が出てくるハーレムものではない」

――『デート・ア・ライブⅢ』は、『デート・ア・ライブ』シリーズのアニメ作品にとって2015年の劇場版以来約3年ぶりの最新作となりますが、シリーズ4作目が制作されるというのはすごいことですね。sweet ARMSのみなさんは、1月に『FANTASIA ANNIVERSARY LIVE 2019』で久々のパフォーマンスも披露していました。

佐土原かおり(以下、佐土原):約3年ぶりのステージだったんですけど、まずは何も変わっていなかったことが印象的でした。「懐かしいな」というよりも、「ああ、こうだったなぁ」という感覚で、その場の空気も含めてすごく楽しかったです。

味里:最初は私たちのことを待っていてくれているのか不安な部分もあったんですけど、実際にステージに出てみると、みなさんウェルカム状態で。「出てきた瞬間に泣きました」と言ってくださっている方もいて、とても嬉しかったです。

富樫美鈴(以下、富樫):久しぶりにみなさんの前でパフォーマンスするということで、私も最初はとても緊張しました。でも、「いつもそうだったな」と思うんですけど、ステージではファンの方に引き上げてもらうような感覚があるんです。それもとてもありがたいことでした。

――みなさん自身は、『デート・ア・ライブ』が長く愛されている理由はどんなところにあると思っていますか?

佐土原:『デート・ア・ライブ』はキャラクターがみんな可愛くて、魅力的で、でもそれぞれに心に何か抱えているものがあって……。ただ可愛い女の子がたくさん出てくるハーレムものではないところが魅力的ですよね。

富樫:可愛い女の子たちとの日常パートがある一方で、精霊の光と闇の部分も描かれていますし、戦闘もあるし、ギャグもあるという(笑)。「なんて贅沢な作品なんだ!」と思います。

野水伊織(以下、野水):原作者の橘(公司)先生も「こういう子がいいと思っていたヒロインを並べました」とおっしゃっていましたけど、「ツインテールの(五河)琴里ちゃんが好き」とか、「ロリだったら(自身が声を担当する)四糸乃かな」とか、みなさん好きなキャラクターが色々とあるはずで。でも、その中でどのキャラにも人間くさい部分があって、その精霊ならではの悩みって、観てくれる方の普段の悩みにも繋がる部分があると思うんです。主人公の(五河)士道くんだって、四糸乃には「ラッキースケベ」と言われていますけど(笑)、実はみんなのことをすごく考えていますよね。その上で、少し切ないストーリーが根底にあることで、観てくれる方々も色々と考えられる部分があるのかな、と思います。

坂部剛(以下、坂部):ひとつの作品の中に色々な要素が詰まっていて、可愛い女の子もいれば、シリアスなところもあって、時にはすごくバカバカしかったりもする(笑)。やっぱり、僕もそれが『デート・ア・ライブ』の魅力なんだと思います。

「坂部さんの曲はイントロの3秒で心が掴まれる」

――では、『デート・ア・ライブ』の音楽について色々とうかがいたいのですが、このシリーズの主題歌はどの曲にもストリングスやホルンが入っていて――。

坂部:しかも、ロックを基調にしている曲が多いですよね。でも、最初からそうしようと考えていたわけではありませんでした。そもそもTVアニメ1期のオープニングテーマ「デート・ア・ライブ」は、実はコンペで採用していただいたものだったんですよ。

野水&富樫&佐土原&味里:そうだったんですか?!

坂部:劇伴をやらせていただくことは決まっていて、そのときに主題歌のコンペのお話もいただいて書いたのが「デート・ア・ライブ」でした。コンペは必ず採用されるわけではないですから、プレッシャーもなく作曲したんですが、そのときに原作を読んで作業をしていたら、自然とストリングスが入ったロック曲になっていったんです。

――なるほど。その結果、戦いの激しさと、「精霊をデートでデレさせる」というこの作品独特の雰囲気とが、同時に伝わってくるような魅力が生まれているように感じました。

野水:確かに、『デート・ア・ライブ』で歌わせていただいた楽曲は、ストリングスの要素が入っていて、ただゴリゴリなロックだけではないところが、女性がスカートをひるがえして戦っているようなイメージを連想させてくれる気がします。そういう意味でも、女の子たちとの「戦争=デート」なのかな、と。あと、歌詞に〈デート・ア・ライブ〉や〈戦争<デート>始めましょう〉のような言葉が必ず入っていて、その雰囲気に、個人的には少し80年代のアニメっぽさも感じます。

富樫:そう! すごく分かる。

野水:そこもかっこいいですよね。お客さんもその部分で「きたー!!」と思ってくれる方が多いみたいで、それも魅力になっているように思います。

味里:あと、最初に「デート・ア・ライブ」を聴いたときは、ロックなテイストの曲ということもあって、「声優ユニットにしては珍しい曲だな」とも思いました。

野水:そういえば、私たちがよく言われているのが、「ヴィジュアル系っぽい」ということなんです。それこそ、LUNA SEAさんのような音楽を好きで聴いてきた人たちにも、『デート・ア・ライブ』の楽曲は刺さっているようで。それで、ギターを持ったこともないのに、「ヴィジュアル系バンド・sweet ARMS」と言われたりもしているんです(笑)。

坂部:実は、僕自身の音楽ルーツがそのど真ん中を通っているので、それが原因かもしれません(笑)。

――これまでの楽曲の中で特に思い出深い楽曲や、印象に残っている楽曲はありますか?

坂部:僕は「インストレーション」(PS3ゲーム『デート・ア・ライブ 或守インストール』オープニングテーマ)ですね。この曲は、音楽プロデューサーの植村俊一さんから「10分ぐらいの曲を作ってほしい」というオーダーが来たんです。でも、そのときすでに最初のデモを出した後で、その時点ではかなり短い楽曲になってしまっていて。「これを10分にするにはどうすれば……」と色々と考えていきました。いくらアイデアを入れても、なかなか10分にはならないんですよ(笑)。

野水:そういえば、最初に「インストレーション」を歌ったとき、私たちも「この曲はもうちょっと変わるから」と言われて、「アレンジが変わるのかな? 別バージョンができるのかな?」と思っていたんです。そうしたら、坂部さんからふたたび届いたものは、曲自体がとても長くなっていて(笑)。しかも、ギターソロがかなり入っていて、「ライブのとき、ここはどうしよう?!」と思いました。歌っていてテンションの上がる曲ですね。

富樫:私は、TVアニメ2期のオープニングテーマ「Trust in you」も印象的でした。このときは『デート・ア・ライブ』が2期を迎えた喜びもあったし、曲調も自分の好きなタイプの曲だったので。

味里:私も「Trust in you」がすごく好きです。

佐土原:私も!

味里:『アニサマ』(『Animelo Summer Live 2014』)に出させていただいたときに、「Trust in you」で登場させていただいたので、そのときのことも含めて思い出深い曲になりました。

佐土原:そもそも、私は坂部さんの曲が大好きなんですよ。しかも、「デート・ア・ライブ」と「Trust in you」でも少し曲調が変わっていて、「デート・ア・ライブ」のときは、(夜刀神)十香ちゃんをはじめとして色々な精霊たちとの出会いがあって、戦争という側面も強くて、曲もロックな雰囲気だったものが、『デート・ア・ライブⅡ』の「Trust in you」では、そこに女性らしさも出てきたように感じました。繊細さや美しさがより出ていて、でも、相変わらずかっこいい曲でもあって。その変化の仕方に「こんな表現もあるんだ」と思いました。あと、坂部さんの曲って、イントロの3秒でグッと心が掴まれるというか、出だしで「坂部さんの曲だ!」という気持ちになる曲が多いと思うんです。イントロの部分は、どういう思いで作られているんですか?

坂部:イントロに関しては、最初に「デート・ア・ライブ」のデモを出したときに、「ここにナレーションを入れたいので、イントロを延ばしてほしい」と要望があったんですよ。

野水:ああ、なるほど!

――あの語りを入れるために、壮大なイントロが生まれていったんですね。

坂部:そうなんです。そして、その雰囲気を以降も引き継いでいるということですね。

――他のお仕事と、『デート・ア・ライブ』での楽曲制作で違いを感じる部分はありますか?

坂部:『デート・ア・ライブ』の主題歌は、言葉にするなら「バーン!!」という感じです(笑)。熱量を入れて作らないと、『デート・ア・ライブ』の曲にはならないので。主題歌に関しては、最初に1期のオープニングテーマとして「デート・ア・ライブ」があって、毎回それに負けないものを作りたい、ということを考えながら作っていますね。

「バラバラでも4人集まるとsweet ARMSの声になる」

甘言誘惑Receptor / sweet ARMS

――では、同じく坂部さんがシリーズを通して担当されている劇伴ではどんな工夫をしているのでしょう?

坂部:『デート・ア・ライブ』は色々な要素を持っている作品なので、劇伴でも色々な曲を用意する必要があって、そこが大きな特徴かもしれません。でも同時に、それをすべて『デート・ア・ライブ』の曲にしなければいけないんです。

――劇伴では、コミカルなシーンとシリアスなシーンの音楽の振り幅が印象的です。

坂部:そうですね。そこで、メロディにある程度の統一感や関連性を持たせて、曲調やアレンジで差を出していくような曲も用意しています。あとは、精霊という神秘的な存在の魅力を伝えるために、「声を使おう」ということも考えました。やっぱり、『デート・ア・ライブ』は、女の子が精霊という神秘的な力を持っている存在だということが、すごくいいと思うんです。それがあるからこそ、色々なギャップが活きてくると思うので、劇中の音楽も、そうしたことを意識しています。

――キャラごとの音楽の差別化は、どんな風に考えているんですか?

坂部:たとえば十香の場合は、ルネサンスの時代っぽい雰囲気で声を入れてもらって、それをもとに楽曲を作っていきました。そして反転体(精霊が絶望に押しつぶされて変質した形態)のときは、そのメロディが男性のひずんだ声になっています。四糸乃は、最初に出てきたのが神社だったので、その印象がすごくあって、ノスタルジックな雰囲気に仕上げました。(八舞)耶倶矢と(八舞)夕弦は、ケルトっぽい雰囲気を意識していますね。(時崎)狂三の曲は、アコーディオンを入れてゴシックっぽい、少し怪しい雰囲気にしています。

――ルネサンス風の要素や、ケルト音楽の要素を加えることで、神話的/神秘的な雰囲気を表現しているんですね。一方で、坂部さんが思うsweet ARMSの魅力とは?

坂部:sweet ARMSのみなさんは、4人とも声質が全然違うんです。「デート・ア・ライブ(Bossa Nova Arrange)」(2013年の『デート・ア・ライブ』シングル版のカップリングなどで収録)でボサノヴァアレンジをしたときなどは、歌声のパラデータをいただいて、それを聴きながらアレンジをしたんですけど、そうすると、みなさん歌声自体は結構バラバラなんですよ。でも、4人で集まると、sweet ARMSの声になる。それは新曲の「I swear」でも変わっていなくて、すごく安心しました。

――sweet ARMSの楽曲の場合、メンバーのみなさんの歌声が合わさったときに倍音のような効果が生まれていて、聴いていて心地いいですよね。

富樫:確かに、レコーディングで順番に声を入れていく段階では、自分たちでも「合わさったらどうなるの?」というくらい歌声が違うんです。でも、ひとつになったものを聴くと、私たち自身でもsweet ARMSらしさを感じる部分があって、そこは不思議に思います。

味里:sweet ARMSの楽曲では、「静と動」を意識してほしい、というディレクションを受けることも多いです。野水さんと富樫さんは「動」の部分を担当することが多くて、私と佐土原さんは「静」の部分を担当することが多いですね。

坂部:そうやってみなさんの声が合わさったときに、ちょうどいいバランスになるところが、sweet ARMSの魅力的だと思います。

――そしてその魅力は、今回のオープニングテーマ「I swear」でも変わっていない、ということですね。みなさんは『デート・ア・ライブⅢ』には、どんな魅力を感じていますか?

富樫:待ち望んでいた3期ですけど、(キャストとして)いざ収録現場に出てみると、みなさんいい意味で全然変わっていないのが印象的でした。作品としても2期からの続きになっていますし、1話の冒頭の日常パートでも、私が声を担当している(鳶一)折紙も「みんなが求めている折紙はこうだろうな」という登場の仕方をしていて(笑)。

野水:しかも、3期では士道くんと精霊たちの関係性がより近づいているだけではなくて、“精霊たち同士の関係性”もより描かれているんですよね。(みんなで口々に)「やだー、士道くん」って言い合うようなやりとりもあって……。

――それぞれのキャラクターの魅力がより伝わってくるような雰囲気を感じました。

富樫:そうですね。みんなが待ちに待っていた新たな精霊、七罪も登場しました。

佐土原:ほっこりするシーンとシリアスなシーンとの差があって、3期もとても面白いものになっていると思います。私が演じる岡峰珠恵も出番が多くて、アフレコに行かせていただく機会も多いんですけど、現場でもメリハリがあってすごく面白いです。

富樫:みんなが仲よくなればなるほど、逆に闇の深い部分も際立ってくるので、観ていてもあっという間に終わってしまうような作品になっていると思います。

坂部:僕も、今までと比べても3期はすごく面白いと感じているんですよ。

「I swear」で描かれる士道と精霊たちの深い絆

――では、OPテーマの「I swear」はどんな風に制作を進めていったのでしょう?

坂部:「I swear」は、1期のオープニング・テーマ「デート・ア・ライブ」や2期のオープニング・テーマ「Trust in you」、劇場版の主題歌「Invisible Date」といったこれまでの楽曲と同じようにストリングス、ドラム、ギターを中心にした楽器編成やイントロの雰囲気は踏襲しつつ、楽曲としては少し毛色を変えようと思って、サビのはじまりを四つ打ちにしたりしています。『デート・ア・ライブ』シリーズの中では初めて、ドラムも生で録っていて、それもすごくよかったです。これまでの楽曲よりも、ちょっと明るくなっていると思うんですよね。

佐土原:私も最初に聴かせていただいたとき、「わぁ、明るい!」と思いました。

坂部:ただ、最初は「ここまで明るくしていいのかな?」と、不安でもあったんです。「何か言われたら直そう」と思っていました。

富樫:でも今回、レコーディングをしていて、その楽曲の温かい旋律に救われたような感覚がありました。

野水:より精霊たちと士道くんとの距離が近くなっているような、柔らかい雰囲気が生まれていますよね。そういう意味でも、坂部さんは本当に作品に寄り添う楽曲を作ってくださる方だな、と思いました。

――確かに、これまでの楽曲は、徐々に距離の近さが楽曲に生まれながらも、歌詞も含めてどこかまだ不安のようなものも滲ませていたと思うのですが、新曲の「I swear」は、士道と精霊たちの信頼感がよりストレートに感じられるものになっているように感じました。

富樫:私もそう思います。曲をいただいたとき、今までの曲を最初に聴いたときのことを思い出して、グッときたりもして。すごく感動する曲だと思いました。

――〈どんな声も届いていると信じられるの〉という歌詞もとても象徴的です。

野水:「デート・ア・ライブ」のときは〈信じてみたい〉でしたからね。『デート・ア・ライブⅢ』ではOPの映像の最後で士道くんが精霊たちに手を伸ばしていて、彼女たちが十香から順番に変わっていくシーンがありますけど、今回の「I swear」はそのイメージで歌いました。私も最初に聴いたときは「明るい……! これはどうなっていくんだろう?」とも思ったんですけど、歌ううちに腑に落ちて、「3期はこれでいいんだ」と納得できました。

坂部:僕自身も、sweet ARMSのみなさんが歌っているのを聴いてやっと、「ちゃんと『デート・ア・ライブ』の曲になった」と感じたんです。1期も2期も、劇場版の「Invisible Date」も、ある種の暗さを持っていたと思うんですけど、今回はそれが薄らいでいて。でも、みなさんに歌っていただいたとき、「これでよかったんだ」と思いました。

野水:ただ、今回の曲はすごく難しいんです。個人的には、過去最大難易度だと思っていて。

味里:私も、「I swear」は歌うのが一番大変で、かなり時間をかけて録っていただきました。歌っていくうちに分かってくる部分も色々とあって、最後まで録り終わった後に、最初の部分をやり直させてもらいました。「これはもっと明るく歌った方がいい」と感じたので。

――坂部さん、みなさんがこれまででも難しい曲だと言っていますが……。

野水&富樫&佐土原&味里:(笑)。

坂部:意識して難しくしようとは思っていなかったんですけどね(笑)。

――では、これまで制作をともにしてきたお互いの信頼感があってこその話なのかもしれないですね。sweet ARMSのみなさんからしても、坂部さんへの信頼感があるはずですし。

野水:もちろんです。坂部さんのことはとても信頼していて――。

佐土原:「坂部さんの曲で、sweet ARMSじゃなかったらどうしよう!」って思います。

野水:「やだやだ! 絶対歌うぞ!!」という気持ちです(笑)。

佐土原:あと、私は今回、みんなで掛け合うパートもすごく好きなんですよ。色んな人が、色々な想いで言っている歌詞のように聞こえるので。

野水:『デート・ア・ライブ』の曲は、追いかけやクロスするようなパートを色々と作ってくださっているのも印象的で、そこにみんなが団結して前に進んでいくような雰囲気を感じます。MVの撮影でも、4人で同じ振りを追いかけで表現していて、そこでもギュッと身が引き締まります。

富樫:でも、やっぱりイントロもいいんですよね。今回最初に楽曲をいただいたときも、「よし、来た!!」という気持ちになりました。

野水:「3秒でグッと掴まれる」ですね(笑)。

――坂部さんの言葉で言い換えると「バーン!!」でもあるのかもしれません。

坂部:(笑)。僕もイントロや掛け合いのところはポイントだと思います。

――みなさんにとって、『デート・ア・ライブⅢ』での時間は、どんなものになっていると思いますか。また、シリーズの今後については、どんな期待をしていますか?

佐土原:「これからも作品が続いていってほしいな」と思います。そしてもしできるなら、坂部さんの楽曲で、私たちもまた歌わせていただくことができたら、とても嬉しいです。

味里:私たち自身、坂部先生の楽曲をもっと歌いたいですし、これからもシリーズが続いていくためにも、みなさんにもぜひ応援していただきたいです。

富樫:私が演じる折紙にとっては、3期はこれまでのシリーズの中で一番の戦いになるので、プレッシャーと戦いながらここまできています。でも、精霊は他にもたくさんいるわけなので、やっぱり「最後まで続いてくれたらいいな」と思います。とにかく、今はチーム一丸となって、いい作品を作ることに集中しているところです。

野水:以前から知ってくださっていた方にとっては待望の3期だと思いますし、この約3年半の間に新しく作品を知ってくださった方も、すごく増えていて。海外、特に中国では、そこだけでしか出ていないゲーム作品で声を演じてもいますし、現地のイベントでも「四糸乃ー!」とか、「『デート・ア・ライブ』が大好きです!」とか、作品への気持ちを日本語で伝えてくださる方も、すごく多いんです。なので、「ずっと見続けていたい作品がまたはじまったのかな」とも思いますし、はじまったということは、いつかは終わりもあるということなので、最後まで楽しみに観ていただけるととても嬉しいです。

坂部:『デート・ア・ライブ』の作業は、すごく楽しいですね。僕は主題歌も劇伴もやらせていただくという稀有な体験をさせていただいていますし、「ずっとやっていたいな」と思っているところです。

(取材・文=杉山仁)

■リリース情報
sweetARMS『I swear』
発売中
【初回限定盤】¥1,800+税
【通常盤】¥1,200+税

<CD収録内容>
1. I swear
作詞:渡部紫緒 作曲・編曲:坂部剛
2. 甘言誘惑Receptor
作詞:野水伊織 作曲・編曲:坪田修平(TRYTONELABO)
3. I swear(Instrumental)
4. 甘言誘惑 Receptor(Instrumental)

<DVD収録内容>
01.I swear Music Video
「デート・ア・ライブⅢ」キャストインタビュー
02.島﨑信長さん(五河士道役)
03.井上麻里奈さん(夜刀神十香役)
04.富樫美鈴さん(鳶一折紙役)
05.茅原実里さん(誘宵美九役)
06.真野あゆみさん(七罪役)

『選んでデート・ア・ライブ ~DATE A LIVE BEST SELECTION~』
発売中
¥2,500+税
<CD収録内容>
TVアニメ「デート・ア・ライブ」より(2013年4月~)
オープニング・テーマ「デート・ア・ライブ」 歌/sweet ARMS
エンディング・テーマ「SAVE THE WORLD」 歌/野水いおり
エンディング・テーマ「SAVE MY HEART」 歌/野水いおり
劇中歌「蕾がひらくとき」 歌/夜刀神十香(CV:井上麻里奈)
劇中歌「16bitガール」 歌/時崎狂三(CV:真田アサミ)
劇中歌「恋のEveryDay☆HappyDay」 歌/五河琴里(CV:竹達彩奈)

TVアニメ「デート・ア・ライブII」より(2014年4月~)
オープニング・テーマ「Trust in you」 歌/sweet ARMS
エンディング・テーマ「Day to Story」 歌/佐土原かおり
劇中歌「マーメイド ラブストーリー」 歌/誘宵美九(CV:茅原実里)
劇中歌「Q&A」 歌/夜刀神十香(CV:井上麻里奈)、五河士織(CV:藏合紗恵子)

劇場用アニメ「劇場版デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント」より(2015年8月~)主題歌「Invisible Date」 歌/sweet ARMS
劇中歌「Go☆サマーガール」 歌/誘宵美九(CV:茅原実里)

コンシューマーゲーム「デート・ア・ライブ 凛祢ユートピア」より(2013年6月27日発売)より
オープニング・テーマ「デート・イン・ユートピア」 歌/sweet ARMS
コンシューマーゲーム「デート・ア・ライブ 或守インストール」(2014年6月26日発売)よりオープニング・テーマ「インストレーション」 歌/sweet ARMS

コンシューマーゲーム「デート・ア・ライブ 凜緒リンカーネイション」(2015年7月30日発売)より
オープニング・テーマ「Key of Truth」 歌/sweet ARMS

sweet ARMS公式HP

■アニメ情報
TVアニメ『デート・ア・ライブⅢ』
AT-X、TOKYO MX他にて放送中
AT-X:毎週金曜21時30分放送
リピート放送:毎週(日)深夜2時/毎週(月)13時30分/ 毎週(木)朝5時30分
TOKYO MX:毎週金曜深夜1時40分放送
テレビ愛知:毎週土曜深夜1時50分放送
KBS京都:毎週金曜深夜1時40分放送
サンテレビ:毎週日曜深夜0時30分放送
TVQ九州放送:毎週日曜深夜2時35分放送
BS11:毎週土曜深夜3時放送

dアニメストア:毎週金曜22時配信
AbemaTV:毎週金曜22時配信
ほか配信サイトにて配信予定
アニメ公式HP
アニメ公式ツイッター
 (C)2019 橘公司・つなこ/KADOKAWA/「デート・ア・ライブⅢ」 製作委員会

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