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R・W・ファスビンダーの劇場未公開作『13回の新月のある年に』『第三世代』が10月に一挙公開

リアルサウンド

18/9/13(木) 12:00

 ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の『13回の新月のある年に』と『第三世代』が、10月17日より東京・渋谷のユーロスペースにて公開されることが決定した。

参考:菊地成孔の『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』評:<35ミリフィルムを使って70年代を再現した系>映画。の最高傑作としても全く異論はない。誠実で奇跡的な傑作

 ニュー・ジャーマン・シネマの鬼才と呼ばれるファスビンダー監督。今回公開される、70年代の終わりにファスビンダーが放った破格の2作品はともに劇場未公開で、今回が劇場初公開となる。

 『13回の新月のある年に』は、原案・製作・脚本・監督・撮影・美術・編集をファスビンダー自身が手がけた、ファスビンダー最大の“問題作”。7年おきに来る“太陰年”に、新月が13回巡る年が重なると、なす術もなく破滅する者が幾人も現れる。エルヴィラは男性から女性へと性転換をした。男装して街を彷徨い、男娼を求めるエルヴィラの“性”。愛への憧憬と不安。孤独。パートナーとの別れ、離別した妻子との対話、幼少期を過ごした修道院のシスターが語る出生の秘密、性転換手術を促した男アントン・ザイツとの再会……。エルヴィラの最期の5日間を映し出す。

 『第三世代』は、ファスビンダーが放つ“最も難解で自由な作品”。意志と表象としての世界。彼らも、我々も、もはや何も理解できない。理解しようとはしない。暴力で構成された社会に曝され、支配され、共感し、欲望し、絶望する。怒りと悲しみとおかしみが横溢するこの世界は、とっくに壊れている。革命への理念を持たず、ただ目先のスリルだけを追い求める“第三世代”のテロリストたち。彼らは企業と警察に利用され、その煽動にのって誘拐事件を起こす。言葉と音の叛乱を描き出す。(リアルサウンド編集部)

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