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第2回:マーベル初心者もハマること必至! “シャン・チー”のここがすごい!

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ついにマーベル・スタジオ映画の最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の公開がスタートした! ここ数作、アベンジャーズやおなじみのキャラクターの新作映画の公開が続いており、久々の“はじめまして”のキャラクターが主人公の作品になったが、待望の新キャラクターは期待をはるかに上回る主人公だった!

シャン・チーの最初の物語ということもあり、過去のマーベル・スタジオ映画を観ていないマーベル作品初心者の評価も好調。「マーベルってなんだか複雑」「マーベルって観たいけど予習が……」というあなたに伝えたい! 本作から観ても大丈夫! そしてこの映画は、本作の主人公は“ここ”がすごい!

ファンも初心者も“はじめて”出会う男シャン・チーは最強の“愛されキャラ”だった!

全世界で驚異的な人気を誇るマーベル・コミックスとマーベル・スタジオ映画。それらは長い歴史を誇っており、全世界に熱狂的なファンがいることで知られている。その一方で、なんとなく興味はあるけど、マーベル作品の世界は複雑なのではないか? 作品を観る“正しい順番”があるのではないか? なんだかとっつきにくそうと思っている人もたくさんいるのではないだろうか?

そんな方におすすめしたいのが公開中の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』だ。本作は、数多くあるマーベル・スタジオ映画の中でも、新たな主人公の誕生の物語を描いた作品で、マーベル作品初心者も、長年に渡ってマーベル作品を追ってきた人も同じように“はじめまして”の状態で主人公に出会う。これまでの作品は定額制公式動画配信サービスのディズニープラスで少しずつ観ていくとして、まずは大きなスクリーンでシャン・チーに出会うところから始めるのはどうだろうか?

本作の主人公シャン・チーは、最終的には強大なパワーを駆使して危機に立ち向かうヒーローになっていくが、その素顔はとにかくイイ奴だ! ある事情から自分を“ショーン”と名乗っているシャン・チーは、サンフランシスコの豪華なホテルの駐車係として働く平凡な青年だ。親友でもある職場の同僚ケイティと共に仕事をこなし、終われば一緒に飲みに行ったり、友達と食事したり、明日は仕事だとわかっているのに……深夜にカラオケに行ってしまったり! 映画を観ながら思わず「おお、わかるわかる!」と思ってしまう親近感のあるキャラクター。さらに彼は優しくて、友達想いで、ちょっとダメなところもある……マーベル・スタジオ作品の中でも有数の“愛されキャラ”なのだ。

そんな彼も実は親友のケイティにも言えない“秘密”を抱えていた。それは彼が犯罪組織を率いる男を父に持っている、ということ。人知を超えた恐ろしい力を持つ伝説の腕輪“テン・リングス”を操る父は、我が子を幼ない頃から徹底的に鍛え上げ、最強の後継者にしようとしていた。

しかし、優しすぎるシャン・チーは自ら戦うことをやめ、家を離れ、ずっとひとりで暮らしていた。彼は父の下で熾烈な鍛錬を重ねた“強すぎる”男だが、言い争いひとつしない穏やかな人生を選んだのだ。

ところがある日、家を出たきり、はなればなれになっていた妹シャーリンから1枚のハガキが届いたことで、シャン・チーの平凡な日常に変化が訪れる。さらに彼の前に謎の刺客が襲来。最強であるがゆえに戦わないと誓ったシャン・チーは、再び自身の運命と向き合い、伝説の腕輪の力を過信するあまり悪に染まってしまった父親に対峙することになる。

『スパイダーマン』シリーズの主人公ピーター・パーカーのように親近感があって、『アントマン』の主人公スコット・ラングみたいに笑わせてくれる愛されキャラ、実は戦闘のエキスパートで、その内面には様々な葛藤を抱えている。シャン・チーは歴代のマーベル作品の中でもトップ・クラスに奥深いキャラクターで、今後のマーベル・スタジオ映画でも彼が活躍することは間違いないだろう。彼の活躍を存分に楽しむなら、最初の物語を描いた『シャン・チー/テン・リングスの伝説』はハズせないはずだ。

ここでしか観られない! “シャン・チー”のバトルがすごい!

父の放った刺客に襲われたシャン・チーは再び拳に力を込める。映画では冒頭から“クライマックス級”のアクションシーンが次々に登場する!

バスで謎の刺客に襲われたシャン・チーは、親友ケイティや乗客たちを守りながら、刺客たちに立ち向かう。運転手が気絶してしまったバスは、サンフランシスコの街を暴走しながら道行く自動車と衝突し、敵は容赦なくシャン・チーに襲いかかる。

これまで封印していた力を解き放ったシャン・チーのバトルは圧巻だ。敵の攻撃を防ぐだけでなく、狭いバスの中をアクロバティックな動きですり抜けながら移動し、窓から身を乗り出して攻撃を防ぎ、爆走するバスの屋根、側面を移動しながら敵を撹乱し、乗客を安全な場所に移動させ、刺客たちを撃退していく。

マーベル・スタジオ映画にはさまざまなキャラクターが存在し、神秘的な力を宿したハンマーで戦うキャラクターもいれば、ハイテク装甲スーツをまとって戦うキャラクターもいるが、シャン・チーは長年に渡って鍛え上げてきた肉体を武器に戦いに挑む。敵の攻撃を素早くかわし、着実にパンチを入れ、どんな狭い場所でも縦横無尽に駆け回り、倒されてもすぐさま反撃して立ち上がる。

自らの肉体をここまで駆使して戦う主人公はマーベル・スタジオ映画の中でも少なく、映画では彼のキャラクターや設定を生かしたバトルシーンやアクション演出がふんだんに登場する。

とは言え、本作はいわゆるカンフー映画ではないのがポイントだ。本作はあくまでもマーベル・スタジオ映画で、ド迫力のアクションや肉体を限界まで使ったマーシャル・アーツ、美しくアクロバティックな演出を盛り込みながら、物語の設定をプラスして“さらに上のアクション”を見せてくれる。

己の肉体だけを武器に戦うアクションもあれば、本作にしかない特殊な武器、防具の能力を盛り込んでドラマ性を高めたシーン、カーチェイス、高所での緊迫感のある戦闘などシーンごとにカラーが変化し、一瞬も飽きることがない。

さらに劇中の最重要アイテム“テン・リングス”が加わることで本作のアクションは唯一無二のものになる。その名の通り、10個の腕輪で構成されているテン・リングスは腕に装着することで圧倒的なパワーが備わり、相手に触れることなく攻撃したり、時にはリングが自ら意思を持って動くかのように周囲を浮遊し、相手に襲いかかる。超現実的なパワーを誇るテン・リングスと、それに肉体だけで対峙する格闘シーンは、これまでのカンフー映画やアクション映画にはなかった“新たなアイデア”の宝庫で、その決着は誰も予想できないだろう。

思い返せば、マーベル・スタジオのヒーローたちはみな“そのキャラクターだけの戦い方”を持っていた。腕から出る糸で空を自由自在に飛んで相手に立ち向かうスパイダーマン。背中についた羽根を飛ぶだけでなく攻撃や態勢を立て直すことにも利用するファルコン(現:キャプテン・アメリカ)、時空を操ることで敵を異世界に放り投げることも可能なドクター・ストレンジ。シャン・チーもまた、彼らに負けずとも劣らない“彼だけの戦い方”を本作を通じて身につけていく。

こんな戦いはシャン・チーにしかできない! つまり、こんなすごいアクションはこの映画でしか観られないのだ!

家族を守るために戦え! シャン・チーの決意と行動に感動必至!

シャン・チーは謎の刺客を撃退し、長年に渡って会っていなかった妹シャーリンと再会を果たしたのちに、ついに父と再会する。

幼かったシャン・チーを鍛え上げ、伝説の腕輪テン・リングスの力を使い世界を脅かそうとする父に息子は反発する。劇中で断片的に描かれるドラマによると、かつてシャン・チーとその家族は穏やかな日々を送っていたらしい。優しくも強さを内に秘めた母、その母を心から愛する父、そんなふたりの愛情を一身に受けてそだった兄シャン・チーと妹シャーリン。愛情に満ちた平和な家族がそこにはあった。

しかし、ある事件から最愛の妻を失った父は、力こそがすべて、力で失ったものを取りかえそうと悪に染まっていく。そんな父にシャン・チーは反発し家を出るが、兄に置いていかれてしまったシャーリンもまた孤独な一匹狼として生きることを選び、父への反発心と、あの日、自分を置いて去った兄にも複雑な感情を抱いている。

映画『シャン・チー/テン・リングス』の伝説は、壮大なアクションやバトルと並行して、重厚な家族ドラマが描かれる。伝説の腕輪が引き寄せることで生まれた家族は、伝説の腕輪の存在によってはなればなれになってしまった。母はこの世を去り、父は悪の道へ、兄と妹は時を経て、家族の問題に向き合おうとしている。

つまり、シャン・チーは世界の危機に立ち向かいながら同時に、家族の問題、そして自身の運命に立ち向かうことになる。シャン・チーも、これを読んでいるあなたも、生まれてくる家を自分で選ぶことができない。多かれ少なかれ、親の影響を受けてここまで成長した。時には親に反発することもあっただろう。しかし、どれだけ親を憎んでも、自分の親を、自分が歩んできた道を完全に否定することはできない。

本作が描くのは、誰もが何かしらのポイントで共感し、“完全に他人事”とは言い切れない家族や、己の運命に向き合う物語だ。ド派手で緊迫感のあるアクションを邪魔することなく家族ドラマが巧みに描かれ、観客は“予想外”の感動を味わうことになるだろう。単に強い敵を倒すだけなら簡単だ。しかし、本作では主人公が実の父や家族とどのように向き合い、何ができるのかが問われる。

過去を隠し、最強の力を封印してきた優しい青年シャン・チーは、なんのために戦うのか? その戦いで本当に世界を、はなればなれになってしまった家族を救うことができるのか?

本作は、マーベル・スタジオ映画の新たなヒーローの誕生ドラマであり、どんな人も感じたことのある感情や葛藤を描いた“忘れられない家族ドラマ”でもあるのだ。

『シャン・チー/テン・リングスの伝説』
公開中

(C)Marvel Studios 2021

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