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『ふたりのJ・T・リロイ』クリステン・スチュワート×ローラ・ダーンのコメント公開

リアルサウンド

20/1/22(水) 16:00

 2月14日に公開となる『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』より、クリステン・スチュワートとローラ・ダーンのコメントが公開された。

参考:『ふたりのJ・T・リロイ』予告編 クリステン・スチュワートが胸にさらしを巻いて美少年に

 本作は、アメリカ文壇に彗星のごとく登場し、時代の寵児となった、映画『サラ、いつわりの祈り』の原作者としても知られる美少年作家J・T・リロイが、ふたりの女性が創り上げた架空の人物だったという一大スキャンダルを、J・Tの分身を担ったサヴァンナの視点から映画化したもの。彼女は、なぜローラに言われるがまま数年間もJ・Tを演じ続けたのか。最初は小さな嘘だったが、何度も演じるうちに“架空”が“リアル”を超え、サヴァンナ自身もJ・T と一体化。ローラの操り人形に過ぎなかったサヴァンナが、やがてひとりで歩き出す。

 『トワイライト』シリーズ、『チャーリーズ・エンジェル』のスチュワートと、『ワイルド・アット・ハート』『マリッジ・ストーリー』のダーンが共演するほか、ダイアン・クルーガー、ジム・スタージェス、コート二ー・ラヴらが脇を固める。ガス・ヴァン・サントが製作総指揮を務めた『I am Michael(原題)』でデビューを飾ったジャスティン・ケリーが監督を務めた。

 スチュワートとダーンのコメントのほか、土屋アンナやみうらじゅんら著名人からのコメント、辛酸なめ子のイラストも到着した。

■コメント
●クリステン・スチュワート
サヴァンナは人間としても素晴らしい人だと思ったの。だから大好きだった。すごく広い心を持った優しい人だと感じたわ。本当にあり得ないくらい頭が良くて、ものすごく個性的で、変わったところもある人だと思う。そのことは、心から愛を込めて言いたい。

●ローラ・ダーン
私の場合も、ローラに深く共感できたことが大きいわね。だからこそ、この役を演じたいと思ったし、なぜ自分が共感できるのかを、その過程で探求したかった。彼女が、なぜこんなことをしてまで、人に自分の声を聞いてもらいたい、見てもらいたいと思ったのかを理解したかったのよ。ローラにとって、J・Tというのは、自分の抱える痛みや経験を表現する方法だった。作家として真実を伝える方法だったのだと思う。彼女を演じていると、彼女の悪意を感じるような場面すらあったけれど、それでも私はローラが大好きだった。サヴァンナのことも大好きだったわ。

●著名人コメント
辛酸なめ子(漫画家/コラムニスト)
この映画を観て、存在しないはずのJ・T・リロイのファンになりました。ゴーストライターなどではなくJ・T・リロイのゴーストを降霊していたのだと思います。
真実に迫る作品が公開されたことで、
彼もきっと成仏できることでしょう。

●土屋アンナ(モデル、女優、歌手)
自分の存在価値を人に理解してほしいと誰もがおもうだろう。私を知ってほしい。そう彼女が自分の苦しい過去を誰かに知ってもらう為に選んだ方法はとてもアーティスティックで夢がある。アーティストとして凄く引き込まれる作品だ。

●金原瑞人(法政大学教授/『サラ、神に背いた少年』『サラ、いつわりの祈り』翻訳者)
架空の作家リロイ、それを創造したローラ、さらにリロイのアバターのサヴァンナ。
この3人が錯綜するこの映画は、驚くほど現代的で、鋭く「わたしとは?」「あなたとは?」と問いかけてくる。

●森直人(映画評論家)
J・T・リロイという孤独な女性の内側から立ち上がった“プロジェクト”は不器用なまでに純粋だった。
救済された魂の愕きを体現するローラ・ダーンは、
かつて実際に会ったローラ・アルバートに本当によく似ている。

●嶽本野ばら(作家)
クリステンのモードがクールでコートニー・ラヴも出てHOLEが流れて今、
作品と作家であることへ僕らはどう向き合う?
課題すら解決し「神に背いた少年」が蘇る……。
世の中、捨てたもんじゃないです。

●山崎まどか(コラムニスト)
作者も、読者も、群がるセレブリティもみんな“J・T・リロイ”という美少年のファンタジーを求めていた。内幕を描いた本作からは、求められた側の虚しさと孤独が伝わる。

●みうらじゅん(イラストレーターなど)
誰よりも“期待に応えたい”という煩悩が強くなければ有名人なんかには成れない。自分に行き詰り、架空の自分を作り上げるのは当然のこと。でも、それが行き過ぎると世間にお叱りを受ける。これも有名人の成せる業である。

(リアルサウンド編集部)

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