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「MINAMATA」出演の美波が個展を開催、油絵やコラージュ展示

ナタリー

美波 個展「eN」チラシビジュアル

女優・美波の個展「eN」が、7月21日から8月1日まで東京・MEDEL GALLERY SHUで開催される。

深作欣二の「バトル・ロワイアル」で2000年に映画デビューを飾り、2021年9月23日公開の「MINAMATAーミナマター」ではジョニー・デップの相手役を務めた美波。日本、フランス、アメリカを拠点に活動する彼女の3回目の個展「eN」では、油絵やコラージュ作品が展示される。

美波は「eN」開催にあたって「さまざまな自分の軌跡が、縁で結ばれたような展示です。これを発表して初めて先に進める、そんな気がしています。まだ見ぬ世界への一歩を、皆さんと共有できたら幸いです」とコメントしている。

美波 | MINAMI 個展 eN

2021年7月21日(水)~8月1日(日)東京都 MEDEL GALLERY SHU
開場時間 11:00~19:00(最終日は17:00まで)

美波 Exhibition Statement

私の表現の物語は、16年前に作った短編映画“eN"からはじまりました。
当時、私はシュールリアリズムが大好きな、エネルギーに満ち溢れている女の子でした。
もうひとりの自分をiMANiMと名付け、現実と非現実を行き来して心を遊ばせ、想像の中にいる時だけ、自由になれるような気がしていました。
そんな自分の世界を形にしてみたくて、18歳の夏、映画を撮ったのです。
それから私は表現者として、演じる以外にもさまざまな手法で、物語の結末を自分なりに探ってきました。
今回の個展“eN”は、描き溜めてきた油絵、16年後に撮影した映画の続編、コラージュ作品等…さまざまな自分の軌跡が、縁で結ばれたような展示です。これを発表して初めて先に進める、そんな気がしています。まだ見ぬ世界への一歩を、皆さんと共有できたら幸いです。

美波 Artist Statement

ぷかぷかと、裸で海に浮かんでいる心地よさ。
同時に、山脈のてっぺんで綱渡りしているような緊張感。
集中している時、感覚が振り子のように行ったり来たりする。
全神経が研ぎ澄まされ、体のアンテナが総立ちする。
でも心は平和だ。
日本人の母、フランス人の父。二つの文化の狭間で揺れ動いた。感情を言葉に乗せることが人よりも遅かったようだ。
そのためか、名前のないモノや言葉にならない感情を、自分なりの方法で表現する必要があった。やがて芝居に出会い、虜になった。演じることで感情とエネルギーの奥深さを知り、そこから、想像と現実、物質と精神、あいまいな記憶…名前のない“狭間のモノたち”にいっそう興味を持つようになった。そして、その物語を表現することを始めた。
表現は私にとって、二つの世界を行き来するためのツールだ。
自分の描きたい世界がある。
心の奥で沸沸とするマグマは今でも火傷するくらい熱く居座っている。
それがある限り、私は私の中の物語を描く。
そして集中し続けることで、人生のまだ見ぬ正解を探している。

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