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ぴあ

いま、最高の一本に出会える

押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?

iPhoneで映画を撮る、ってどう思います?

月2回連載

第4回

19/6/18(火)

Q.
スティーヴン・ソダーバーグやショーン・ベイカーのように、iPhoneだけで撮影して編集し、1本の映画を作る監督が出てきました。そういう映画の作り方を押井監督はどう思いますか?

── ソダーバーグの作品は、日本ではビデオスルーになった『アンセイン~狂気の真実~』(18)というサイコスリラーです。彼はこれをiPhone7Plusで撮影したそうです。

『アンセイン~狂気の果実~』をまさにiPhoneで撮影中のソダーバーグ。

押井 観てない。ショーン・ベイカーという監督は知らないんだけど……。

── 彼は最近、『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』(17)という映画が高く評価されていて、ウィレム・デフォーがアカデミー助演男優賞にノミネートされていましたね。彼がiPhoneで撮ったというのはその前の『タンジェリン』(15)というトランスジェンダーの売春婦たちを描いた映画です。何でもアナモレンズ(アナモルフィックレンズ)を付けた3台のiPhone5sで撮影したそうですよ。今年で48歳なので、どちらかというと遅咲きですね。

押井 うーん、その映画も観てない。

今度公開予定の僕の実写映画にもiPhoneで撮影したシーンがある。出演している女の子たちにスマホを持たせて、お互いを撮り合ってもらった。彼女たちを遊園地に連れて行って、普段、友達とやっているように撮り合ってくれというわけ。女の子たちはいつも自撮りしていたりするから、iPhoneの使い方はお手のものですよ。

僕の意図としては、彼女たちが演技を離れ、キャッキャ言って弾んでいる姿を見たかった。段取りして照明を当てちゃうと、途端に消えてしまう臨場感であり表情、それをiPhoneで捉えたかったんですよ。

で、そのシーンを編集していたら、いつものように長くなった。他のスタッフからは「押井さん、長すぎですよ」と言われたけど、僕自身は気に入っている。いわゆるダレ場で、僕の主義は“ダレ場は長くなくっちゃ意味がない!”だから(笑)。

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