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Chim↑Pomの「都市論」とは? ANOMALYにて2プロジェクトを紹介

ぴあ

20/6/26(金) 18:00

Chim↑Pom 「May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」

天王洲にある現代美術ギャラリー、ANOMALYでは、緊急事態宣言解除後最初の展覧会として、『Chim↑Pom 「May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」』を、6月27日(土)〜7月 22日(水)まで開催する。

Chim↑Pomは、2005年に結成されたアーティストコレクティブ。現代社会の多様な問題をテーマに、ユーモアと皮肉を交えた独創的なアイディアでメッセージ性の高い作品を発表し、国内外で評価を得てきた。

同展は、そんなChim↑Pomによる2つのプロジェクト《May, 2020, Tokyo》《A Drunk Pandemic》を紹介するもの。

《May, 2020, Tokyo》は、東京を舞台にしたプロジェクト。詳細は不明だが、緊急事態宣言を受けて「Stay Home」が謳われた今年5月の東京で、改めて東京の街に目を向けて制作したインスタレーションだという。

一方の《A Drunk Pandemic》は、2019年にイギリスのマンチェスター・インターナショナル・フェスティバル(MIF)の一環として制作・発表されたプロジェクト。

コレラで亡くなった人々が埋葬されたマンチェスターの地下(現在のヴィクトリア駅地下)の廃墟に「ビール工場」を設置し、オリジナルビール「A Drop of Pandemic」を醸造。コレラや酵母といったバイオ的なプロセスを可視化し、それらと下水道などの街のイ ンフラにまつわる歴史的な関係を文脈とした、Chim↑Pomの「都市論」として展開される。

これまでも、ペスト媒介者としてのネズミをテーマにしたり、死の使いとされるカラスを題材とした作品に《BLACK OF DEATH》という黒死病を想起させるタイトルを付けてきたChim↑Pom。そんな彼らにとって、同展の2つのプロジェクトは、疫病と資本主義社会、そして都市の関係に触れてきた一連の流れにある。

Chim↑Pomの「都市論」は、「公から個」という昨今の東京のまちづくりに反して、「個から公」への回帰と刷新を念頭にした2018年ANOMALYでの個展《グランドオープン》からさらに発展。 移動が過度になったグローバリズムの最中にある「都市そのもの」と「人間の在り様」を提示する。

世紀の祝祭イベントとなるはずだった東京2020オリンピックが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け延期となり、その後緊急事態宣言が発令され、人々の意識や生活に大きな変革がもたらされた今、Chim↑Pomが独自の「都市論」をどのように表現するのか。自身の目で目撃してほしい。

【開催情報】
『Chim↑Pom 「May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」』 6月27日(土)〜7月 22日(水)までANOMALYにて開催

【関連リンク】
ANOMALY

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