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岡田健史×藤野涼子が『青天を衝け』に新風吹き込む 『ひよっこ』ファンには嬉しい一コマも

リアルサウンド

21/3/29(月) 6:00

 大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)第7回のタイトルは「青天の栄一」だ。栄一(吉沢亮)は惇忠(田辺誠一)と2人で藍売りの旅に出る中で、美しい景色を見ながら胸に浮かぶ思いを漢詩に記す。後に漢詩集『巡信紀詩』として収められる中にはこんな一節がある。

「私は青天を衝く勢いで 白雲を突き抜けるほどの勢いで進む」

 妙義山の険しい峰をよじ登り、辿り着いた山頂から見下ろした絶景に栄一は心を動かされる。掌を太陽に透かし、ゆっくりと握った後の栄一の目には真っ直ぐな信念が宿って見える。つまり、このシーンを持って「青天の栄一」だけでなく、ドラマタイトルの『青天を衝け』までも第7回という早さで回収してしまったのだ。前作の大河『麒麟がくる』のこともあってか、このタイトル回収の早さにはSNSを中心に話題を集めていた。ちなみに、公式Twitterによると、この栄一と惇忠の登山シーンは、ロケ地となった群馬県谷川岳を衣装のまま登った、吉沢亮にとっては今までで一番過酷なロケだったとのこと。

 そして、栄一は血洗島に帰るなり全力疾走で千代のもとへ行き、その思いを告白する。「俺は、お前が欲しい」と。

 第7回では、栄一と千代の初々しくも焦れったい関係性を見守る人物が2人登場する。それが千代の弟・平九郎(岡田健史)と栄一の妹・てい(藤野涼子)だ。もちろん、どちらも子供時代から姿を見せていたが、成長してからのキャストとしては初登場となる。

 先日、最終回を迎えた『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)では浜辺美波が演じる空を一途に思う光役を好演し、『第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞』を受賞したばかりの岡田健史が満を持しての登場。心から慕う姉と憧れの栄一の微笑ましい姿に、平九郎は遠くからじっと見守るのみ。平九郎は幕末一のイケメンと言われていた人物で、岡田にとって演じるのはプレッシャーなのだという(『NHK大河ドラマ・ガイド 青天を衝け 前編』より)。

 そして、ていを演じる藤野涼子と言えば、朝ドラ『ひよっこ』(NHK総合)で、みね子(有村架純)らと同じ乙女寮の豊子役が有名だ。登場するのは、嫁ぐことになった姉のなか(村川絵梨)が家族に挨拶をするシーン。栄一の母・ゑいを演じる和久井映見は『ひよっこ』で乙女寮の舎監・愛子さんとして豊子の面倒を見ていた人物だ。愛子さんと豊子が親子に……ではないが、『ひよっこ』視聴者ならば思わず反応してしまう一コマ。栄一とは気兼ねなくなんでも言い合える仲が見て取れる。

 第8回「栄一の祝言」では、千代をかけた栄一と喜作(高良健吾)の大勝負が繰り広げられる。一方、幕府では大老になった井伊直弼(岸谷五朗)が始動。さらなる『ひよっこ』からのキャストでもある磯村勇斗が江戸幕府14代将軍・徳川家茂として登場する。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアムにて、毎週日曜18:00~放送
BS4Kにて、毎週日曜9:00~放送
出演:吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作:大森美香
制作統括:菓子浩、福岡利武
演出:黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:板垣麻衣子
広報プロデューサー:藤原敬久
写真提供=NHK

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