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菅田将暉、無機質なCUBEに閉じ込められ「イライラ」 日本版『CUBE』初日舞台挨拶

ぴあ

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俳優の菅田将暉が10月22日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演作『CUBE 一度入ったら、最後』の初日舞台挨拶に共演する杏、岡田将生、田代輝、斎藤工、清水康彦監督とともに出席。無機質な物体に閉じ込められた撮影について「コロナ禍ど真ん中で、撮影でしか人に会わないし、絵(セット)も変わらずお芝居するので、イライラもしましたね」と振り返った。

社会現象を巻き起こしたヴィンチェンゾ・ナタリ監督の密室スリラー『CUBE』(1999年日本公開)を世界初、日本で公認リメイク。殺人トラップが仕掛けられた謎の立方体=CUBEに突然閉じ込められた見知らぬ6人の男女が、理不尽な極限状態からのサバイバルを試みる過程で、恐ろしい本性をあらわにしていく。シンガーソングライターの星野源が主題歌「Cube」を書き下ろした。

舞台挨拶には現在、米ノースキャロライナで新作を撮影しているナタリ監督が“リモート登壇”し、「実はアメリカでもリメイク企画があったが、日本版のほうにワクワクしました。きっとオリジナルとは違うものになると思いましたし、実際、日本文化を踏襲した特別な映画に仕上がった」と大絶賛。特に「冒頭の30秒がかなり楽しめる。すばらしいオープニングが待っています」とアピールし、「もともと日本の文化が大好きで、『CUBE』とも相性が良い」と分析。小津安二郎、黒澤明、今敏らに影響を受けているとも明かし、「いつか日本で映画を撮るのが、大きな夢」と話していた。

杏は「私たちが知らないうちに着させられた囚人服には、しっぽがついていて、これも(ゲームの)システムに関係している」と細かな見どころを解説。岡田も「登場人物の心情に合わせて照明が変わるんです。仕掛けが面白く、演じる僕らも余計芝居に引き込まれた」ともう1度見たくなるポイントを紹介していた。

斎藤は「世界レベルで“閉じこもる”体験をした今、この作品に何を思い、何を希望にするか考えてもらえれば」とメッセージ。現在13歳の田代は「こんな豪華なキャストの皆さん、監督と一緒に、こんな大きなステージに立てて感激です」と少々緊張した面持ち。菅田から「撮影中から身長が10センチ伸びてね。あの頃(撮影された約1年前)は、まだ子どもというか、甘いミルクの香りがしていた」と明かされ、照れ笑いを浮かべていた。

取材・文・写真=内田涼

『CUBE 一度入ったら、最後』
全国公開中

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