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04 Limited Sazabys、初のたまアリワンマンで確信「俺たちはスーパースター」

ナタリー

19/10/1(火) 12:34

04 Limited Sazabys「YON EXPO」さいたまスーパーアリーナ公演の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

04 Limited Sazabysが9月29日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで単独公演「YON EXPO」を開催した。

デビュー以来、自身が主催する野外ライブイベント「YON FES」をはじめ、日本武道館公演や東名阪でのアリーナ公演を成功させてきた04 Limited Sazabys。今回のさいたまスーパーアリーナ公演は、そんな彼らにとって過去最大規模のワンマンライブとなった。なおこの日のたまアリには、「YON PAVILION」と銘打たれた特設エリアが登場。占いブースの「ヨンタウン占い」やRYU-TA(G, Cho)プロデュースのラーメン店「麺や おがた」、ダーツやフリースローなどができるゲームブース、写真の展示ブース、カラオケステージなどが用意され、開場前から多くのファンを楽しませていた。

カラフルな「YON EXPO」グッズを身に付けたファンが場内を埋め尽くした頃、フォーリミメンバーが出演するオープニング映像が流されてライブは開幕。ビジョンにはKOUHEI(Dr, Cho)がバッティングセンター、GEN(B, Vo)はキャバクラ、RYU-TAはラーメン店、HIROKAZ(G)は家と4人が別々の場所にいる様子が映し出される。映像内で「YON EXPO」の開演時刻が迫ると4人はスーツを身に纏い、さいたまスーパーアリーナ前へ降り立った。映像はここで終わり、実際にステージにはスーツ姿のメンバーが登場。彼らは日本語詞で歌うきっかけとなった「Now here, No where」を勢いよく演奏して、観客のテンションを一気に引き上げた。

ライブの序盤でGENは、「ようこそ、名古屋代表04 Limited Sazabysです」と堂々と挨拶をしたのち、この日の衣装について「今日はバシッとスーツでキメてみました。でも3曲しかやってないのに熱すぎ。ちょっと脱ぎます」とひと言。軽装になった4人は最新シングル「SEED」収録曲の「Cycle」「Montage」をレーザーや火柱などの派手な演出を交えて披露し、バンドの最新の音をファンに届けた。

またライブ中に所々で上映された、RYU-TA扮するキャラクター“麺や おがた”の映像も見どころに。彼の出身地である岐阜・中津川市からさいたまスーパーアリーナーまで走ってラーメンを届けるというストーリーが描かれた内容だが、“麺や おがた”の志半ばのところで映像は中断し、ステージにはカジュアルなファッションに装いを改めた4人が姿を現した。GENとRYU-TAの口喧嘩から始まる「Galapagos」では、演奏中にGENが「なんで俺だけキャバクラなん!」とオープニングムービーへの不満を訴え、メンバーに突っ込まれる場面も。その後は「me?」「swim」など切なさが漂うポップナンバーを畳みかけてファンを喜ばせた。GENは「さいたまスーパーアリーナでワンマンをする日が来るとは思わなかったです。スーパースターしか立てない場所だと思っていたんですけど……俺たちどうやらスーパースターだな!」と叫び歓声を浴びた。

この日は普段のフォーリミのライブにはない正装スタイルでのパフォーマンスが行われたり、GENのやりたいことの1つである“楽器を弾かずに歌う”ことが実現したりと、特別なライブならではの企画も多数用意された。GENがハンドマイク、RYU-TAがマラカス、KOUHEIがタンバリン、HIROKAZがアコースティックギターという編成で「labyrinth」を奏で始め、そのまま演奏を止めずにステージから降りる。彼らはアリーナフロアを楽しげに闊歩しながらアリーナ中央に設置されているサブステージへと移動し、サブステージでは、KOUHEIがカホン、RYU-TAはベースへと楽器を持ち替え、「hello」「Shine」をゆったりと演奏。観客が灯した携帯電話の光に照らされた4人は、穏やかな表情で柔らかなサウンドを響かせていた。

再びビジョンに“麺や おがた“が登場し、紆余曲折を経てさいたまスーパーアリーナ前に到着した模様が映し出される。ここでアリーナ後方から“麺や おがた“が登場し、自身が歌うZARDの「負けないで」をBGMにステージに向かって走り出す。ステージ上へなんとか到達すると、GEN、HIROKAZ、KOUHEIと賑やかなやりとりを繰り広げて笑いを誘った。“麺や おがた“に代わってRYU-TAがステージに戻って来ると、ライブは後半戦へ突入。先ほどまでの和気あいあいとした雰囲気から一変し、「Utopia」など歪んだギターリフが響く楽曲を荒々しくパフォーマンスして観客を熱狂させた。ライブ終盤にはGENいわく「世界一甘い曲」だという「milk」をピンクの照明の中で披露し、会場をロマンチックなムードで包んでいた。

GENはこの日の公演について、「1週間前にあと数百枚チケットが残っている状態で、制作の人に『ソールドアウトとアナウンスすることもできるけどどうする? 意外とみんなしているよ』と言われて。『それは嫌です』と言ったらメンバー含め、みんな俺の気持ちを受け止めてくれたんです。俺たちの見栄のために、当日急遽行けるようになった人たちが来られないのは嫌だったから」と明かす。さらに「バンドが11年目になって、今後の展望や野望をよく聞かれるんですけど、もう僕は今が幸せすぎて、次に向かう場所なんてないって思っていました。でも今日の公演のチケットが数百枚残って、もう1回やらなきゃいけないと思った。まだ全然次のことは決まってないけど、また『YON EXPO』をやるときには皆さん力貸してください」と語った。それからメンバーは「Feel」「monolith」と人気曲を畳み掛けてステージをあとにした。

アンコール1曲目の「Squall」ではGENが高らかに歌声を響かせ、「Remember」の演奏時には銀テープが客席に降り注いだ。そしてBGMとしてメジャー1stシングル「TOY」収録曲の「soup」が流れ、ビジョンにはエンドロールが上映される。映像は最後に“麺や おがた”が銭湯で入浴するシーンで締めくくられた。間髪を容れずメンバーが「なんだこれ!こんなんじゃ終われない!」と突っ込みながら再登場し、最後はワンマンのアンコールでしか歌わない曲だという「Give me」を生き生きと届けて、この公演の幕を閉じた。

※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正します。

04 Limited Sazabys「YON EXPO」
2019年9月29日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. Now here, No where
02. Warp
03. Kitchen
04. Cycle
05. message
06. My HERO
07. fiction
08. Montage
09. Chicken race
10. midnight cruising
11. Galapagos
12. me?
13. swim
14. labyrinth
15. hello
16. Shine
17. Utopia
18. Alien
19. discord
20. Horizon
21. Puzzle
22. Letter
23. milk
24. Feel
25. monolith
<アンコール>
26. Squall
27. Remember
<ダブルアンコール>
28. Give me

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