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日本初! ドルビーシネマ専用プレミアム劇場「丸の内ピカデリー ドルビーシネマ」オープン

ぴあ

19/10/6(日) 0:00

「有楽町マリオン」新館内に都内初となる最新鋭の映画館「丸の内ピカデリー ドルビーシネマ」が10月4日、オープンした。第76回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞し、オスカー有力候補と言われる『ジョーカー』を皮切りに、話題作を続々上映予定。ドルビーシネマとは、音響技術で知られるドルビーラボラトリーズ社が開発した最新の映像、音響を体感できる独自システム。世界では400スクリーンが展開されているが、首都圏では今年4月にオープンした「MOVIXさいたま」に続き2館目。専用シアターとしては日本初となる。

*ぴあ連載「平辻哲也 発信する!映画館〜シネコン・SNSの時代に」を転載

「ドルビーシネマ」は有楽町マリオン新館5階、旧「丸の内ピカデリー3」にある。エレベーターを降りると、黒とブルーのライティングがクール。特別な映画館であることはエントランスに入った瞬間からすぐに分かる。ロビーのソファーはイタリア家具の最高峰カッシーナの「ASPEN」だというから、お金のかけ方は半端ない。シアターの入り口の巨大なビジョン「AVP(オーディオ・ビジュアル・パスウェイ)」には高精細な映像が映し出され、これから始まる映像体験に誘う。

エントランス

座席数は255 席(うち車椅子席2席)。「丸の内ピカデリー3」(540席)の面影はない。スクリーンはサイズアップ。座席は後方に従って傾斜をつけられ、数は半分に減らした分、前後もゆったり。最前列10席はリクライニングシート。後ろに体重を乗せると、傾く仕掛けで、オットマン(足乗せソファー)に足を置いて、くつろぎながら映画を観られる。

シアター全体
最前列のリクライニングシート

ドルビーシネマとは、最先端の映像技術「ドルビービジョン」と立体音響技術の「ドルビーアトモス」を採用し、さらにシネマ体験に最適化されたシアターデザイン (インテリアカラー、 空間デザイン、座席アレンジメント)が一体となったもの。2015年にオランダで登場し、スクリーンの世界にいるような感覚を味わえるというのが売り。日本では2018年11月に福岡「T・ジョイ博多」に初登場。世界中のエンタテインメント企業22社が採用し、世界の映画ファンから支持を得ている。

最新映写システムでは、IMAXの印象が強いが、7つのハリウッドスタジオが、『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』『トイ・ストーリー4』など250作(公開予定も含む)のドルビーシネマ対応の映画を製作。ジェームズ・キャメロン監督、J.J.エイブラムス監督、『トゥモローランド』のブラッド・バード監督、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』のザック・スナイダー監督らがドルビーシネマ対応映画の製作を表明しているのだ。

デモ映像上映

デモ映像を観ると、ドルビーシネマもIMAXも優劣つけがたい。「ドルビービジョン」は従来のシネマプロジェクター比、約500倍のコントラスト。2台のレーザー光源のプロジェクターで投映することで、従来比約2倍の輝度を実現。ドルビー社によれば、最大の特徴は「黒」の表現。従来は白味がかった黒で、真の黒ではなかったという。これに、従来の映画館でも多数導入済みの立体音響「ドルビーアトモス」が加わる。最大64個のスピーカーを配置し、前後左右、天井から細やかな音までが聴こえ、体中を音で包まれる感覚が味わえる。

シアターでは、スペシャルなドリンク&フードも楽しむことができる。良質なコーンが持つ優れた健康食としての力を生かし、熱風だけでポッピングした日本初グルメポップコーン専門店「ヒルバレー」とコラボした「シネマグルメポップコーン」、映画館初導入となる東京第1号地ビール「隅田川ブルーイング」もある。

気になる鑑賞料金は、ドルビーシネマ作品が一律600円プラス、ドルビーシネマ3Dシネマ作品が一律1000円プラス。ライバルとなる池袋の「グランドシネマサンシャイン」のIMAX作品は一律700円プラス、IMAX 3Dは一律1100円プラス(IMAX3D専用メガネ付、メガネは鑑賞後に回収)だから、少し下げた価格設定となる。

ラインナップはホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ共演の『ジョーカー』をスタートに、スティーブン・キングのホラーを原作にした『IT/イット THE END “それ“が見えたら、終わり。』(11月1日)、『アナと雪の女王2』(11月22日)、同じくキングの代表作『シャイニング』の続編『ドクター・スリープ』(11月29日)、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(12月20日)が続く。2020年初春には『機動戦士ガンダム』劇場版三部作のリバイバル、3月には日本映画初のドルビーシネマ対応作品『Fukushima 50』が控える。

『バットマン』シリーズへと続く人間ドラマ、ホラー、大ヒットアニメ、スター・ウォーズにガンダム。これは、銀座の大人の映画ファンを意識したのだろうか。特に男性ファンは見逃せないラインナップだ。

文:平辻 哲也

映画館データ

丸の内ピカデリー ドルビーシネマ

東京都千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン新館5階(旧・丸の内ピカデリー3)
電話:050-6875-0075
公式サイト: 丸の内ピカデリー ドルビーシネマ

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