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360度回転する『ウエスト・サイド・ストーリー』に日本キャストが挑戦

ぴあ

〈日本キャスト版〉ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season1

2カ月にわたって上演された来日キャスト版が好評のうちに幕を閉じた、IHIステージアラウンド東京での『ウエスト・サイド・ストーリー』。客席が回転するという新発想の劇場を得て、バーンスタインの名曲とロビンスの名振付を鮮やかに蘇らせた世界初演の“360度シアター版”は今後、キャストを入れ替えながら7カ月のロングラン公演を行う「日本キャスト版」へと引き継がれる。全3シーズンのうち、11月6日にまずは「Season1」が開幕した。

主要な役にはシーズン内でもWキャストが組まれ、悲恋物語の主人公となるトニーとマリアはそれぞれ、宮野真守と蒼井翔太、北乃きいと笹本玲奈が務める。舞台経験も多く積んでいる声優界のスターふたりと、ブロードウェイミュージカル初挑戦の新星と百戦錬磨の“ミュージカル・プリンセス”という、観比べ甲斐のある競演だ。マリアの姉的存在のアニータ役は、かつて劇団四季版でも同役を演じた経験のある樋口麻美と、やはり声優界のスターでミュージカルでも活躍する三森すずこ。トニーの親友リフには『レ・ミゼラブル』アンジョルラス役で競演したことも記憶に新しい小野田龍之介と上山竜治、マリアの兄ベルナルドには数々の舞台で目を引くダンスを見せる中河内雅貴と水田航生があたる。

演じている姿が容易に目に浮かぶ面々と、どう演じるかまったく未知数の面々が入り混じるこの魅惑のキャスティングは、すべてオーディションによるもの。歌もダンスも抜群に高度な作品だが、実力で役を勝ち取った彼らならばきっと、予想や期待を上回るパフォーマンスを見せてくれることだろう。また、来日キャスト版にはなかったもうひとつの見どころとして、竜真知子が新たに手がける訳詞にも注目したい。

文:町田麻子

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