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大迫×吉田に長友×堂安、鎌田×遠藤、南野×酒井! 日本代表兄弟対決で夢のマッチアップが続々!!

ぴあ

遠藤航 (C)スエイシナオヨシ

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電撃発表から2日、日本代表兄弟対決が本日6月3日キックオフを迎える。『キリンチャレンジカップ2021』日本×ジャマイカの中止を受け、日本代表×U-24日本代表が札幌ドームで行われるのだ。これまで脳内でしか楽しむことができなかったエース大迫勇也×キャプテン吉田麻也をはじめ、左SB長友佑都×右SB酒井宏樹に南野拓実&鎌田大地&伊東純也×三笘薫&久保建英&堂安律の2列目激突、守田英正×田中碧の新旧川崎フロンターレMF対決や昌子源&植田直通の元鹿島アントラーズCBコンビ再結成などなど夢のマッチアップとともにポジション争いは激化。6月2日には日本代表・森保一監督とU-24日本代表・横内昭展代行監督が前日記者会見に出席。両指揮官は異例の代表対決へ向けて率直な感想を口にした。

「ジャマイカ戦を楽しみにしていたし、選手も相手を想定して試合の準備していたのもあり、試合ができなかったのは残念だが、U-24と試合ができ、テレビ中継もそのままやってもらえ、チームの強化として非常にポジティブにとらえている」(森保監督)

「やると言われた時、もうスケジュールを整理した。5日(土)のガーナ戦に向けて調整してきたので難しさはあるが、選手たちからはポジティブな反応があった。難しいが、明日の試合に向けて全員がコンディションを上げてくれている」(横内監督)

森保監督は札幌での試合について、「過去振り返ると2018年9月に私の代表監督としての初戦のチリ戦がここ札幌で行われるはずだったが、地震で試合を行うことができなかった。地震当日から停電があったが、我々はホテルで何不自由なく過ごした。自家発電のホテルでご飯も食べさせてもらい、手厚くサポートしていただき、練習もさせてもらった。ホテルの従業員、北海道協会、道民に手厚くサポートしてもらった思いが強く、また試合が札幌であれば恩返しをしたいと思っていた。多くの犠牲者の方も出た、改めて北海道の地でご冥福をお祈りし、被災された方の傷は癒えていないと思うので、励ましとなるような活動をしたい」と秘めたる胸中を口にした。

ポジション争いについて、森保監督が「ひと言で言うと、競争は当たり前なのでわざわざ私があおる必要はない。選手はそれぞれポジションを取るために、ライバルであり仲間である選手とプレーしている。いつも通りプレーしてほしいと伝えたい。チームで戦うのは大切だが、その前に高いレベルのポジション争いや激しいトレーニングがある」と持論を展開すれば、オーバーエイジ(OA)の3人について、横内監督は「3人に関してはU-24の選手よりもかなり経験値が高いので、このチームに還元してほしい。プレーとしてもそこの違いを見せてほしいし、その違いを見せられる選手だと思っている。前線の選手はOAが入っていないが、ディフェンスラインの選手にどれだけのプレーできるか選手たちも楽しみにしているし、興味深く見ている」と言及した。

本日の試合に期待することを問われた指揮官はこう答えた。

「勝つために戦ってもらう。負けるということは考えていない。選手たちには勝つために戦ってほしい。勝つために自分の力を100%発揮する、チームとして100%発揮すると伝えたい。選手たちは練習から対峙した相手に激しく厳しく勝ちにこだわってプレーしている。トレーニングから激しく厳しくぶつかって試合に向かっている。勝ち負けは出て来るが、両方が勝ちにこだわってプレーしてほしい。A代表にプレッシャーがあるし、直近の試合でも勝って当たり前のプレッシャーもあった。U-24も五輪で結果を出すという目的があり、A代表でポジションをつかむ、A代表で結果を残すという先の目標もあるのでギラギラしたものを出してほしい。A代表はそれを受け止めるではなく自分たちの価値を高めてほしい。1チーム2カテゴリーなので、そこは激しく厳しく戦ってほしい。方向性は同じ中切磋琢磨してほしい。見たくないのは傷つけ合うこと。激しく厳しくクリーンにいってほしい」(森保監督)

「U-24の活動の前はA代表の活動をともにしていたので、昨日も監督と話した。森保監督からは僕の方でメンバーを決めてくれと言われている。国内組の選手のコンディションを森保監督は直に見ていないが、意見を聞きながらメンバーを決めたい。
紅白戦でやることはあるが、ひとつの大会ではない。こういう緊張感のある中で質の高いA代表とやれるのは素直に強化する上でいいマックメイク。(A代表の隙に)付け入るよりも付け入れられると思う。A代表もU-24代表も同じコンセプトでやっている。U-24でどれだけこのコンセプトを実行できるか見ていきたい」(横内監督)

日本代表のメンバーは次の通り。
【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)
【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、佐々木翔(広島)、谷口彰悟(川崎F)、昌子源(G大阪)、山根視来(川崎F)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、小川諒也(FC東京)
【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、古橋亨梧(神戸)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、川辺駿(広島)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、坂元達裕(C大阪)
【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)

U-24日本代表のメンバーは以下の通り。
【GK】大迫敬介(広島)、沖悠哉(鹿島)、谷晃生(湘南)、鈴木彩艶(浦和)
【DF】吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、町田浩樹(鹿島)、旗手怜央(川崎F)、古賀太陽(柏)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)
【MF】遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、相馬勇紀(名古屋)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、三笘薫(川崎F)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、食野亮太郎(リオ・アヴェ/ポルトガル)、田中碧(川崎F)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)
【FW】林大地(鳥栖)、前田大然(横浜FM)、上田綺世(鹿島)、田川亨介(FC東京)

南野拓実(C)スエイシナオヨシ

ファンだけではない。当の選手たちも代表対決を楽しみにしていた。A代表、五輪代表の面々は兄弟対決へ向けてこのようにコメントした。

「急遽決まったので、不思議な感覚はある。個人として楽しみ、普段のチームメイトと戦うので紅白戦とは違うし、面白そう。(吉田、冨安のCBについて)練習の時もあまり対峙することはないので、正直イメージが湧かない。どうなるんだろうと楽しみ。もちろん、A代表が勝つ、勝たないといけない」(大迫)

「楽しみだなという気持ちが一番。こんな機会今後ないだろうし、U-24の選手も必死でプレーして来るだろうし、僕らも勝ちにこだわってプレーしたい。(OAの選手について)お互いに特徴をわかっているのはメリットもデメリットもある。OAの選手はこれが1試合目、個人の能力は高いが、チームの部分では僕らの方が有利と思うが、僕らもJリーグの選手が入って来て1試合目、お互いやりにくさはあると思う。
五輪の選手はこの試合のせいでスケジュールがタイトになるし、五輪前にケガはしたくないし、でもこの試合はアピールになるし、モチベーションは高い試合になるだろうし、僕らとしてもA代表として負けられない試合になる。本気の試合になるだろう。A代表の選手はプライドを示さないといけないというか、絶対に負けたくない」(南野)

「U-24という名前だが日本代表なので、日本代表同士のガチンコ対決になると思う。楽しみにしている。(堂安・久保について)堂安さんも久保さんも怖いです、長友がビビっていると書いておいてください。そういう心理戦で行きたい。長友ネガティブだなと思わせておいて相手が来た時にバチッと止めたい。って言ったら心理戦にならないか(笑)。
(レギュラーポジションについて) そこで勝負していく自信があるのでここに来ているので、そのために僕も厳しい環境で勝負している。日本代表はその時に一番状態がいい選手、一番力がある選手が出るべき。日本代表は若手を育てる場所ではない。今のベストの11人が選ばれて試合をする場所。僕を超えていくには所属クラブで圧倒的なパフォーマンスをしなければならない」(長友)

「A代表とやれるのは素晴らしい強化試合になると思うので、ポジティブに考えている。不思議な感覚はあるが、U-24として自分のプレーを見せなければならない。大事なのはU-24としてどんなプレーをするか。ポジションが被っている選手と戦えるのは楽しみだが、オーバーエイジが入ってチームがどう戦えるのかにフォーカスすべき。そこは相手というより僕たちがどういう戦いができるのかに注目してほしい」(遠藤)

「A代表と試合できるのはなかなかないし、テレビで見てもらえるのもなかなかないし、そこで評価を上げるようにしたい。ガーナとジャマイカとやるのがメインであることは変わらないが、A代表相手にもしっかり勝ちたい。この3試合で結果を残さないと生き残れない。この3試合で目に見える結果を出して生き残りたい。
(前日、山根が負ける気はさらさらないと言っていたが)A代表とU-24代表で対戦するのは初めて、違った緊張感があるし、お互いをよく知っているので、やり辛さもやりやすさもある。ただ僕らも負ける気はない、勝てば評価もひっくり返る」(三笘)

「A代表とやれるというのは、僕たちの力を測る上で素晴らしい機会になる。ただ危惧しないといけないのは、僕らも勝てる自信はあるので自信を持ってプレーするが、そういう気持ちだけでは足元をすくわれて大敗する可能性もある。まずはしっかり自分たちのやれることをやらなければいけない。すべてを出し切った上で結果が出る。勝てるんじゃないかという雰囲気はだめ。
佑都くんと対峙したことは練習ではあるけど、テンションは違うのですごく楽しみ。あの人の性格を考えると、気にせずガンガン来ると思う。出ることになれば、しっかり準備してチームのためにプレーしたい」(堂安)

日本代表×U-24日本代表は6月3日(木)・札幌ドームにてキックオフ。試合の模様はTBS系列にて生中継。なお本試合において投げ銭のウェブサービス「KASSAI」にて募金活動を実施、集まった募金は医療従事者等の活動に寄付するとのこと。札幌での試合後、A代表は6月7日(月)・パナソニックスタジアム吹田での『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選兼『AFCアジアカップ中国2023』予選・タジキスタン戦、11日(金)・ノエビアスタジアム神戸での『キリンチャレンジカップ』セルビア戦、15日(火)・吹田でのアジア2次予選・キルギス戦を開催。U-24日本代表は6月5日(土)・ベスト電器スタジアムでの『国際親善試合』U-24ガーナ戦、12日(土)・豊田スタジアムでの『国際親善試合』ジャマイカ代表戦に臨む。U-24日本代表×ジャマイカ代表のみ有観客にて実施、チケット発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

チケット情報
U-24日本代表 国際親善試合
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2171465

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